■ プロローグ
ヴァナデゥークと言う世界の遠い昔の話……
かつてこの世界のどこかに《策略の(・)水晶》と言う秘宝が存在している。その秘宝は所有者が願い事をするとそれが叶えられると言う。だが、悪事に使おうとすると、暗い輝きに吸い込まれ永遠の闇に閉ざされてしまうという。
そして、もう一つ。この秘宝に宿る強大な力は今の世界とは何処か異なった望みの世界――つまり、異世界に変えることも出来るとされている。
だが、この《策略の水晶》の行方を知る者はいない。そして、見た者は誰一人としていないという……。
理由は二つある。《策略の水晶》は、世界に二つとない物であり、たびたびその姿を変えているということ、世界に溢れんばかりのニセモノが存在しているからだ。
何千何百年もの時が流れ―――
現在のヴァナデゥークでは《策略の水晶》の事が伝説や神話などで伝えられていきました。
……《策略の水晶》は過去に姿を見せたことはない。
―――こうしてこの事が言い伝えとなった今、その存在の真偽すら分からなくなってしまった。学者達や悪党共もコレを探しているが……やはり手掛かりがない故に見つけ出したのは誰もいない。
―――どこかにあるはずだ、この『ヴァスデゥーク』と言う世界が在る限り……。




