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右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第4章 魔女と過ごす黄金週間

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第67話 宇宙からの帰還と、買い物への旅立ち

 午前10時、学生会工房付近の校庭。

 今回は無事、全員総出で来ている。

 ここで宇宙から実証模型1号が帰投するのを皆で確認。

 その後、それぞれお買い物に出かける予定だ。


 風遊美先輩引率のデパート・ファッションビル行きと、詩織ちゃん先輩引率の秋葉原組。

 なお秋葉原組は、広報班という名の腐女子班と電気街班だ。

 実は秋葉原組の一部は、実は更にとんでもない計画を裏でたてている。


 この分け方ではルイス先輩の行き場が無いけれど、今回は電気街班に入っている。

 前にファッション班で酷い目に遭い、更に腐女子班でもっと酷い目に遭ったらしい。

 相変わらず気の毒な人だ。イケメンなのに。


「来たですよ。もう見えているです」


 詩織ちゃん先輩の視力は5.0超えらしい。

 なので常人ではまだ見えない。


 でも沙知先輩の魔法によって、感覚では既にわかっている。   

 南方の空を大きく円を描きながら降下中。

 10キロの時と差はあまりないようだ。

 

 校庭への進路に乗った。

 そこからはもう一直線、空に小さな点が現れて一気に大きくなる。

 校庭の上でパラシュートを開いて急停止、落下。

 前回と同様に地上へと落ちる。


「撮影はばっちりれすよ」


 今度はジェニー先輩がビデオを撮ってくれていた。

 そして僕ら全員で回収に向かう。


「今度は大分表面が焼けてますね」


 僕の目だと良くわからない。

 しかし検定魔法を使える典明には、そう見えるらしい。


「ああ、あと電撃も数回喰らっているようだ。機能そのものにはほぼ異常は無い。強いて言えば左主翼フラップが若干悪いな。ベアリングが数個焼けている。もし飛ばすなら可動部はバラして再調整が必要だ。でもあえてこのまま残して提出した方がいいだろう。この損傷状況もデータだ」


 これは修先輩。

 まあいずれにせよ成功だ。

 ベースに再固定して、学生会工房へ入れる。


「データはどうする」


「後にします。ある程度ばらさないとカードが取り出せないんで」


「なら買い出しか」


「ええ」


「じゃあファッション班、集合!」


 こちらは由香里先輩、鈴懸台先輩、月見野先輩、風遊美先輩、世田谷先輩、香緒里先輩。

 残りの面々は、取り敢えず秋葉原行き。


「ではうちも行くですよ」


 詩織ちゃん先輩の声とともに、ふわっと浮遊感覚が襲う。

 着地したのは小さな公園だ。


「毎度おなじみ、湯島聖堂横の公園なのですよ。秋葉原なら後ろの階段から降りて坂を下りる、池袋なら前の出口から出て御茶ノ水駅から丸ノ内線なのです。帰りは17時以降にSNSで連絡をくれれば、その場所へ行くです」


「なら今日は……取り敢えず、秋葉に出て考えるれすか」


「そうですね」


「了解!」


 腐女一同は背後の方へ消えていく。

 そして。


「さて、ここからはオプショナルツアーなのですよ。今回は国外脱出第2弾、台湾は台北市の光華商場へご案内なのです」


 完全に違法出国だ。

 しかし詩織ちゃん先輩にとっては日常らしい。

 でなければ青いパパイヤとか青いバナナとか、本場のハムやチーズ等買い出しは出来ないだろうし。


 言葉は詩織ちゃん先輩が英語と中国語、ルイス先輩とロビー先輩が英語を話せる。

 なのでどんな場合でも、詩織ちゃん先輩がいれば大丈夫だ。

 というか、意外に詩織ちゃん先輩、万能だな。

 そんな訳で一行は再度、別空間で台湾を目指す。

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