↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第6章 魔女と旅行 ~恋人は魔女?~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
120/186

第119話 失言か、それとも……

 愛希先輩に付き合った結果、2人で80皿ほど食べてしまった。

 当然のことながら、僕も動くのが辛い。


「去年よりは大分楽だ。歩いても気持ち悪くならないし」


 愛希先輩はそう言っているけれど。


 でも確かに今の回転寿司、美味しかった。

 関東で食べるのとは、ネタの種類も大きさも味も違うような気がする。


 新鮮さでは島で食べるのも同じ筈だけれど、こっちの方がより美味しい気もする。

 脂ののりとかもあるだろう。

 島だと僕自身が調理している事も関係しているのかもしれない。


 今いるのは函館市内の、湯の川温泉というところにあるホテル。

 そして僕は愛希先輩、理奈先輩、美雨先輩、沙知先輩、典明と同じ部屋だ。

 まあ取ってあるのが4区画で、12畳、12畳、10畳2間続き、10畳2間続き。

 だから4人、4人、6人、6人となるのは人数割りとしては正しい。


 でもこの年齢の宿泊が男女同室というのは、やはりどうかと思うのだ。

 ルイス先輩が頑張っても是正出来ていないところをみると、今後とも改まる事は無いのだろうけれど。


 なお僕の部屋の6人中、沙知先輩と美雨先輩以外の4人は食い倒れている。

 なおかつ美雨先輩がスポーツドリンクとウーロン茶のペットボトル装備で、典明との空間を作ってしまっている。

 どうも食べ過ぎの典明を看病しているらしい。


 だから2人を無視して、他の4人でだべろうかと思ったのだ。

 しかしよく見ると、典明がヘルプを出しているような気配がする。

 なら仕方ない。

 典明も呼ぼう。


 でもこの状態でただ呼ぶのも芸が無い。

 うーん、それならば、だ。

 こっそり沙知先輩を呼んで相談。


「あの2人を巻き込みたいんですけれど、ちょうどいいゲームか何かありますか」


 沙知先輩は悪そうな笑みを浮かべた。


「そういう時用の、取って置きのがありますわ。少々お待ちいただけますか」


 足取りも軽くという感じで部屋を出て行く。


「おいおい、沙知に悪い事言ったんじゃ無いよな。どう見ても悪巧みの顔だぞ」


 そう愛希先輩に言われて若干不安になりつつ、こう返答。


「単に皆で楽しめるゲームが無いか聞いたんですよ」


 その瞬間、理奈先輩、愛希先輩の間に、何か緊張感らしきものが走った気がした。

 ただその後の反応は正反対だ。


 愛希先輩は『何という事をしてくれたんだ』という感じ。

 理奈先輩は『それは楽しい事を思いつきましたね』という感じだ。


「沙知が持ってきそうなゲームというと、アレだよな」


「当然、そうですね」


 何だろう、アレとは。


 そして2分後、沙知先輩はごっそりと人数を連れて現れた。

 これはもう1つの6人部屋の面子だな。

 ジェニー先輩、ルイス先輩、ソフィー先輩、ロビー先輩、エイダ先輩、青葉だ。


 ソフィー先輩はパソコンを、沙知先輩は何か小箱を持っている。

 そしてルイス先輩は渋い顔をしている。

 一体何が始まるんだ。

 何か僕は不味い事を言ったのか。


 座卓を2台つなげて5人2人5人と座り、正面に画面を皆の方へ向けたパソコンがセットされる。

 勿論典明と美雨先輩も強制参加だ。

 それにしてもこのパソコン画面、何となく見覚えがある。

 確かルイス先輩が嘘発見器と言っていた、あの画面と似ているような……


「それでは香緒里先輩作成による新型検知器の性能評価を兼ねて、第1回衝撃ワードバトルを開催します!」


 ソフィー先輩が高らかに宣言。

 そして全員にUSBメモリ大の指紋認証装置のようなものが配られる。


「まずはこの装置の黒い面を、親指に当てるように持って下さい。黄色のランプが点灯しますので、点灯したら自分の名前を装置の上にあるマイクに告げて下さい。こんな感じにです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。