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右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第6章 魔女と旅行 ~恋人は魔女?~

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第115話 理奈先輩、キレる

 そして注連縄が見える拝殿へ。

 夏休み中だけれど、お盆の後の平日だからか人が多い訳でもない。

 なので3人揃って並んで祈願。

 ここも例の2礼4拍手1礼だ。


 僕が祈ったのは大した事ではない。

 このまま平穏かつ平和に暮らせますように。

 それだけだ。


 色々大変な事はあるし、女難事案も結構ある。

 それでも魔技高専に来てからの毎日は、それ以前より遙かに楽しいし充実している。

 そのことに満足していない訳ではないのだ。


 さて終わろうかと薄目で見てみると、愛希先輩も理奈先輩も依然祈ったままだ。

 結局3回ほど確認してしまった。


「結構長かったけれど、愛希先輩は何をお祈りしたんですか」


「うーん、朗人には秘密だな」


「私には教えてくれるんですか」


「理奈はもっと問題が多そうだから不許可!」


 等といいつつ、右からぐるっと周回する。

 建物の中の本殿を見て、神無月に神々が泊まるという長屋のような建物を見て。

 そしておみくじをひき、ついでに愛希先輩は何かお守りを買っている。


「それは?」


「縁結びの糸ですね。噂ではかなり御利益があるらしいですよ」


 引いたおみくじを見てみるが、どうもこれは吉か凶なのかよくわからない。

 神に念じれば生活がよくなるというような事が書いてあり、そして左に項目別によし悪しが書いてある。

 まあ内容的にはどうも良い事が多そうなので、きっといい内容なんだろう。


「朗人はどうだった?」


 愛希先輩が聞いてくるので、お互い引いたおみくじを交換。

 なお理奈先輩はおみくじは引いていない。


「うん、朗人のは大体良さそうだな」


「愛希先輩のもいいじゃないですか、なくし物以外は」


「そうだな」


 そう言って2人で木に結びつける。


 最後に神楽殿の大注連縄を見て、今来た道を戻るのかと思ったら理奈先輩がまた別の方向へと案内する。


「どうせなら別の方向から帰りましょう」


 そう言って、そばや等の店が並ぶ方向へと歩いて行く。

 そして、右側に自販機が並んだ辺りで……


「うーん、本当は口に出すつもりは無かったのですけれど、見ていて大変じれったいので、これから余計なお世話をしようと思います」


 何故か理奈先輩が、そんな事を言い出した。


「理奈、それはちょっと急すぎる!」


「問答無用! ここからは強制連行。愛希がしっかりしないからです!」


 ん、何か理奈先輩、ひょっとしてキレている?

 でも僕には思いあたる事は無い。

 一方、愛希先輩は心当たりがあるようだ。


「理奈は頭の回転が早過ぎて、過程を吹っ飛ばして結果に行ってしまう事が良くあるんだ。しかも自分が答えを見えているるのに他人が悩んでたりすると、イライラしてくるという」


「結果が見えているのに過程にこだわるのは、時間の無駄ですわ」


「その割にはBLは平気なんだけどな」


「あれも展開が遅いのは嫌いですわ。ヤル事はヤってヤらないと」


 なんか変な話になってきたなと思いつつ、早足の理奈先輩についていく。


「取り敢えずおすすめの店に入らせて貰います。まだ時間的には30分程度の余裕がありますから」


 結局たどり着いたのは、行きにタクシーを降りた出雲大社の鳥居の前の店だった。


「ここ出雲大社前はぜんざいの本場です」


 理奈先輩はそう言って、中へと入る。

 暑いので僕は冷やしぜんざい、愛希先輩と理奈先輩はぜんざい氷を頼んだ。

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