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Record:人妖激突

どうも。暁月しゅかです。

今回は、妖怪組と人間組の激突です。


はたして、どちらの陣営が勝つのでしょうか。


それではどうぞ。

《てなわけで、よろしく。》

「わかりました。」


ついにこの日が来てしまいましたか。

まぁ、霊夢に念話を繋いだときにすごく怒ってましたからね。

こうなるのも当たり前なのでしょう。


なお、すでに3人から血液は吸ってあり、私がそれぞれの能力も使えるようになっております。


チルノは、『冷気・氷を操る程度の能力』。

ルーミアは、『闇を操る程度の能力』。

そしてキスメは、『鬼火を落とす程度の能力』。


これらをそれぞれ複製させてもらいました。


「もう行くのか?あたいたちも。」

「えぇ。行かなければなりません。」

「霊夢たちが相手か…勝てるかな。」

「弱気でいたらだめだと思うよ…。しかもルーミアは進化してるんでしょ?なら大丈夫だよ。」

「そうですね…じゃあ、行こうか。裏暁月たちと、戦いに。」





























《わかりました。》


今日がとうとう戦う日だ。

ここまで結構修行したからな。

恐らく大丈夫だろう。


「ねえ、話は終わったの?なら早く行きましょう。」

「待てよ霊夢、感情的になってたらいい勝負ができないぜ?」

「そうだよ霊夢。こういうときこそ深呼吸だよ。」

「…そうね。私としたことが、すこし熱くなっていたわ。」

「…お前ら、準備はできたか?じゃあ、行くぞ?」





























ゲートを潜ると、周りが闇に包まれた闘技場に来た。

向かい側には裏暁月達がいる。

なんか霊夢が騒いでる。

私達には聞こえませんが。


「ね、ねぇ。なんか霊夢大丈夫?」

「さぁ。でも、大丈夫なんじゃないですか?というよりあの状態は私達に取って有利ですよ。」

「え、なんで?逆に危なくない?」

「いや、あたいにはあれが怒りに見える。人間。怒っていたら唐突なことに反応しづらくなる…そういうことだろ?しゅか。」

「はい。そうです。だから、あれは私達にとって有利なんですよ。」





























ゲートをくぐる。

あたりは闇に包まれた闘技場。

ほう…まさかこんな設備があったなんてな。

…俺が作ったのか?これ


「あ、あいつね!暁月しゅかとか言う妖怪は!破廉恥な服着やがって!うちの裏暁月を見習いなさい!」

「お、落ち着け霊夢!ほら、妖夢もなんか言ってやれ!」

「…何あの服…私を煽ってるのかなぁ…」

「お前までそんなんなったら収集つかないだろうが!おい!助けろよ裏暁月!」

「…何やってんだあんたら…」





























「さぁ!妖怪陣営と人間陣営の皆さん!準備はいいですか!?実況の『射命丸 文』です!」


と、闘技場に文の声が響き渡る。


「え、なんで実況こいつなんだよ。」


と、裏暁月が言う。


文の近くにしゅかが飛んでいき、耳元で言った。


「ちゃんとお金分の働きはしてね?あとふっとばされたりしても責任は取れないから。」


と。


「大丈夫ですって。わかっていますよ。」

「そう。なら大丈夫かな。」


そう言い、しゅかが離れていく。


「今回は、どちらかが戦闘不能になるか、降参のいしを示した時点でその相手の陣営に一点が入ります!また、不慮の事故を防ぐため、死に至ると判断された攻撃は、バリアによって弾かれます!しかし、バリアが出てしまった陣営は、その時点で一発退場…つまり、バリアを出した陣営に一点が入ります!…では、第一回戦、妖怪組からは、『キスメ』さん!人間組からは、『魂魄 妖夢』さんです!両者、準備をしてください!」


文が一回戦を始めるアナウンスをする。


「キスメ。気をつけろよ。あいつは剣術を使ってくる。」

「近づきすぎると危険だよ。」

「まぁ、裏暁月のことなので、それだけではない気がしますが…例えば何か変な術を使ってくるとか。」

「えぇ…それは嫌だな…まぁ、勝ってくるよ。」


妖怪組は、対策すべきことを言う。


「キスメね…文ですら少し苦戦したんだから、気をつけなさいよ。」

「主に上から色々落としてくるらしいぜ。」

「まぁ、それだけで終わればいいが。暁月だからな。何か対策してるだろう。」

「うん。わかった。気をつけるよ。」


人間組もほぼ同じだ。


そして、二人は闘技場に上る。


「どうも。『魂魄 妖夢』です。」

「こんにちは。『キスメ』だよ。お互い頑張ろうね。」

「はい。わかりました。」


2人は軽い言葉のやり取りをしてから、十分な距離を取る。


「両者、準備は完了しましたか?それでは、始め!」


『シャラン』


と、妖夢は音高く二刀を抜く。

それに対しキスメは、


『ガラガラ…』


桶を呼び出し上へと上がっていく。

エーデルワイスを出すのも忘れない。


「行くよ…妖夢!」


『ダダダダダ…』


キスメはアサルトライフルを構え、弾を撃つ。

しかし、妖夢は


『カキン』


とすべての弾を斬り伏せていく。


「銃弾切れるとか…あいつもう妖怪でいいだろ。」

「あはは…ま、まぁ、人間ではないし…」

「間違ってはないんですけどねぇ…」


妖怪組は、妖夢がなしていることに驚いているようだ。


「はぁ…やっぱあいつ妖怪でいいんじゃないかしら。」

「私らでも銃弾を斬るのは無理だぜ。」

「魔石のおかげでもあるけどな。」


人間組は、呆れている節を感じる。


「それならっ!」


『ガシャン』


と音を立て、キスメの銃がマシンガンへと変貌する。


『ドドドドドド…』


「弾の数が多くなった!?それでもっ!」


『カキンカキン』


妖夢はそれでも全てのためを斬り伏せる。

そして、あろうことか、


「今度はこちらから行きます。『呪術【霊魂砲】』!」


スペカを使った。

妖夢は腕を前に伸ばす。

すると、そこから半透明の弾が、


『ドォン』


という音ともに出てくる。


「えっ…えぇっ!?」


それは、キスメに直撃する。

そして、黙々と煙が上がる。


「キスメ…!?」

「だ、大丈夫…!?」

「ん?煙…なるほど。」


チルノとルーミアが驚いている中、しゅかだけ何故か納得した様子だった。


「や、やったか!?」

「魔理沙…変なこと言わないでよね。」

「魔理沙、それを世間は『フラグ』っていうんだぞ。」


魔理沙がきれいにフラグを建築したようだ。


煙がだんだん晴れてくる。

それにつれて、桶があったところの真下に人影が見えてくる。


「あ、あれはっ!」



その人影の正体は、キスメだった。


「「キスメ!」」


妖怪と妖精の2人は、まだ立っていることに喜びを覚える。


「「「魔理沙〜?」」

「わ、私は悪くない!」


フラグを叫んだ魔理沙は尋問を受けているようだ。


「なんで…直撃したはずでは。」

「あーあ。そうだね。直撃したよ。『私の桶』にね。おかげで桶が木っ端微塵だよ…責任、取ってもらうからね?」

「…いや、直撃したのに、何故そこに…?」

「あー。直撃する直前に、煙幕を投げたんだ。そして、投げた直後に下に飛びおりたってわけ。」

「な…なるほど…」


妖夢は、納得してしまっている。


「え、チルノ、なんで妖夢はキスメが飛び降りたことに気づかなかったの?」

「あぁ。あたいらもそうだったが、2人が戦っている最中、ずっと上の方を見ていただろ?ましてや、妖夢があんな派手なスペカを撃ったら、上の方に注目が行くのは当然だ。キスメは、そこに視界が悪くなるようなアイテムを投げて、自分を隠していたんだよ。間違っても、自分に注意が向かないようにな。そうだろ?しゅか。」

「はい。そういうことですね。」

「へぇー。」


チルノがルーミアにわかりやすく説明する。


「あいつ…結構せこい戦法使ってくるわね…これだから妖怪は…!」

「いやぁ…そういうことかぁ。頭いいなぁ、あいつ。」

「…あぁ。この一瞬でそんな戦法が思いつくとは。さすが暁月が教えているだけある…か。」


裏暁月は、一人かってに納得している。


「ですが…下に降りてきたのなら、私の勝ちは確定ですよ!」

「それはどうかな!?『鬼火【フレアサークル】』!」


妖夢は、姿勢を低くし、キスメに突っ込もうとする。

しかし、それより早くキスメが自身の周りに鬼火を落とし、妖夢が来ることができないようにする。


「なっ!?」

「まだまだ行くよっ!」


そうキスメが言った瞬間、


『ガシャン』


という音がした。


「なんの音ですか!?」


『ダァン!』


「ぐっ!?さっきのは…散弾!?」


妖夢を、突如として散弾が襲う。

そう、キスメは、鬼火の中で、エーデルワイスをショットガンに変形させていたのだ。


「さぁ、あなたはどう対処するかな!?『銃撃【ホーミングトーピード】』!」


キスメの散弾にホーミング機能がつく。


「なにっ!?」


妖夢はすべてを避けきれず、被弾してしまう。


妖夢がボロボロになりかけたとき、鬼火が晴れる。


『ガラララララ…』


「じゃあね。」

「なっ…時間稼ぎだったわけですか…」


そう。キスメは、もう一度桶が出せるようになるためのクールタイムを消費していただけに過ぎなかったのだ。


「さて…最後かな。花開け、『エーデルワイス』!」


いつの間にか銃をスナイパーライフルに変形させていたキスメが、弾を撃つ。


「なるほど、狙撃ですか。…なら!」


妖夢は居合い切りの構えを取る。

キスメが撃った弾はだんだん加速していく。

それに比例して、妖夢の力がどんどん溜まっていく。


そして、キスメの弾が妖夢の刀の間合いに入った時、妖夢はスペカを発動する。


「『人鬼【未来永劫斬】』!」


妖夢の腕が閃く。

その後、妖夢の後ろには2つの銀の光が見えたと言う。


「『呪術【霊魂砲】』!」

「え…ひゃあ!?」


弾を切られて唖然としていたキスメは、霊魂砲をモロに食らってしまい、桶から落下する。


「き、キスメぇ!」

「…ここまでか…?」

「…。」


キスメを心配するものが多数。

一方、


「よし。これは勝ったわね。」

「おう。」

「…いや…あれは…?」


異変に気づいたものが、一人。


キスメは、地面にぶつかる直前に体の向きを変え、着地する。


「なっ…直撃したはずでは…」

「桶に隠れたんだよね。とっさに。流石に衝撃までは防げなかったけど。まぁ、いいや。もう同じ手は通用しないだろうし。これで決める…!『フォーリング・ジ・ブレイブ』!」


キスメはもう無理だと判断したのか、ラスワを撃つ。


「ラストワードですか…では!『待宵反射金剛斬』。」


妖夢は2刀を構える。

妖夢の目が赤くなり、力が溜まっていく。


そして、キスメの緑のレーザーが妖夢の眼前に来た時。


『シャラン』


と、優雅な音を立てて、妖夢はレーザーを切り捨てた。


「なっ…え…」


キスメは銃を地に落としてしまう。


『ガシャン』


と乾いた音がなった。


そして、


『トサッ』


と、仰向けに倒れる。

そこに妖夢が近づく。


「あはは…負けちゃった…か。はぁ…勝てる自信…あったんだけどなぁ。」


と、キスメは心の声を涙混じりに言う。


「…キスメさん。」


妖夢がキスメに話しかける。


「人生、生きていれば負けるときだってあります。私だって、すべての試合に勝ってきたわけではないんです。ですが、その負けてしまった試合にも、いい経験はあると思いますよ。少なくとも私自身はキスメさん、あなたを気に入りました。ですので…また今度。手合わせ願えますか?」


妖夢はキスメに向かって手を差し出す。

キスメは意外そうに妖夢を見る。


「そう…だね。わかった。また今度。」


キスメは、その差し出された妖夢の手を、ガシリと掴んだ。


「負けたけど…なんか、いい感じに落ち着いたな。」

「うぅ…感動するよぉ…」

「キスメ…少なくともあなたは、以前より成長していますよ。」


妖怪組は、二人のやり取りに感動しているようだ。


「おぉ…妖夢。積極的になったなぁ。」

「あぁ。前の妖夢の面影が見えないほどに、な。」

「…。」


2人は妖夢の行動に変化を感じているが、もうひとりは二人のやり取りを見て不機嫌になっている。


「第一回戦、勝者、『魂魄 妖夢』!よって、人間組に、1ポイントです!」


そう文がアナウンスすると、文がアナウンスしている部屋の上部に『0-1』と出る。

妖怪が左なのだろう。


キスメと妖夢がそれぞれの場所へ戻っていく。


「ただいま。…負けちゃった。」

「いや、キスメは頑張ったほうだぞ。」

「そうだよ!」

「えぇ。あの妖夢と互角の勝負だったじゃないですか。もっと自信を持っていいと思いますよ。」

「うん。…ありがとう。」


と、キスメに対して慰めの言葉がかけられる。


「皆!勝ったよ!」

「いい感じだったわ妖夢。」

「よくやったぜ!」

「よし。このままの調子で行くぞ。」

「ええ!」

「おう!」

「うん!」


こちらは、チーム全体の士気を上げる。


「第二回戦!妖怪組、『ルーミア』さん!人間組、『霧雨 魔理沙』さんです!準備をしてください!」


文が、2回戦目を促すアナウンスをする。


「相手は魔理沙か。ただの火力バカだな。しかも攻撃が単調。」

「魔法を使うんだっけ?」

「えぇ。そうですね…まぁ、なにか違うものも使ってくるのでしょうけど。例えば、範囲攻撃をしてくるとか。」

「しゅかの例えばはさっきあたってたからね…用心しとくよ。」


こちらは、先程と同様、気をつけるべき点を話し合う。


「あれがルーミアなのか…?」

「そうみたいよ…どうしたらああなるのかしら。」

「暁月は、『自分の血をあげた』って言ってたな。」

「はぁ!?どうしてああなるのよ…」

「妖怪ってふしぎですねぇ。」


こちらはこちらで、ルーミアの姿に驚いているようだ。


二人は闘技場に上る。


「久しぶり。魔理沙。元気してた?」

「よぅ。それはこっちの台詞だぜ。見ない間に随分変わっちまったなぁ。」

「ちなみになんでこうなったのかはわからないんだ。」

「まじかよ…」


2人は軽い言葉のやり取りをしてから、離れる。

その間にルーミアはカーネーションを出し、魔理沙はミニ八卦炉を出す。


「両者、準備は完了しましたか?それでは、始め!」


「先手必勝!『恋符【マスタースパーク】』!」

「切り裂け、『変形【ミッドナイト・コブラ】』!」


魔理沙はマスパを撃つ。

しかし、それをルーミアは、蛇の形を取った矢で切り裂く。


「なにっ!?」

「もう一個!『矢符【五月雨】』!」


ルーミアは矢を上向きに放ち、矢の雨を降らせる。


「いや、何だよこれっ!」


魔理沙は避けるのに少々苦戦を強いられる。


「このまま押し切れ…!ルーミア…!」

「いける…行けるよ!」

「…魔理沙が何も変わってなかったら…ですけど。」


妖怪組は、このまま押し切れると信じている。


「あの矢…あのぐらいだったら感で避けられるわ。」

「えぇ……」

「お前、それ正気か?」


人間組は、霊夢の発言に引いている。


「ちっ!うっとおしいぜ!」


魔理沙は、箒に両足を乗せると、そのまま矢の雨を正面突破する。


「えぇ。まじかよあいつ。」

「いや数本あたってるよね。」

「…え、魔理沙ってあんな箒の乗り方しましたっけ…普通にまたがっていたような。」


「あいつ、あれでよくこけないわね。」

「普通またがるんじゃないの?」

「あいつ最初からあの乗り方だったよな。よく箒の上に立てるな。」


三者…いや、六者六様の言葉が飛び出す。

それだけ魔理沙が異常だったのだろう。


「ふぅ…抜けたぜ!今度はこっちからだ!『黄玉【マスターレイン】』!」


お返しと言わんばかりに、魔理沙はルーミアの矢と似通ったスペルを放つ。


「うわぁ…こんなにウザかったんだ。」


ルーミアは右手に黒い棒を出し、それを弓につがえる。


『ガシャン』


と音がし、カーネーションが両手剣に変わる。


「ふぅ…行くよ!咲き乱れろ!『カーネーション』!」


ルーミアは剣を上に向かって振る。

花吹雪を伴った軌跡が描かれ、魔理沙のスペカに、縦横無尽の剣戟が走る。


しばらくして、剣戟が止むと、魔理沙のスペカはすべて斬り伏せられていた。


「…なにっ!」

「ふぅ…」


ルーミアは一息つく。


「まじか…ルーミア、お前強くなったのか…なら…なら、最高火力のこれで決めるまでだ!こい!お前もラスワを打て!」

「いいよ…!受けて立とうじゃんか!」


魔理沙はルーミアにラスワの使用を求める。

正面からねじ伏せる魂胆のようだ。


「準備はいいか?行くぜ!『ファイナルトパーズスパーク』!」

「正面から押し返してあげるよ!『カインド・オブ・ダークネス』!」


魔理沙はミニ八卦炉を前に突き出し、ラスワを使う。

ルーミアは、剣の切っ先を魔理沙に向け、ラスワを使う。


魔理沙、ルーミアの両者の武器から、それぞれ黄色、赤のレーザーが出てくる。


それは2人の中間でぶつかり、互いを押し戻そうと拮抗する。


「ルーミア…大丈夫だ、お前なら行けるぞ!」

「頑張ってぇ!」

「魔理沙のレーザーなんか、打ち返してやりましょう!」


「行くのよ…魔理沙!」

「行っけぇー!」

「魔石もあるんだ、そうそう負けることはないと思うが…」


それぞれの陣営から、それぞれを応援する声が聞こえてくる。


「「はぁぁぁぁぁ!」」


2人は、気合を入れる。


そして数分後、ついに拮抗が崩れる。

片方のレーザーがもう片方のレーザーを押し戻し、使用者に直撃する。


『ドォン』


という爆発音が響き渡る。


レーザー同士のせめぎ合いに勝ったのは。


「やったぞ!ルーミア!」

「ばんざーい!」

「おぉ…勝ちますか。」


「なっ…魔理沙!」

「大丈夫ですか!?」

「バリアが出たのが見えた…つまり、そういうことか。」


そう。拮抗を打ち破ったのは、ルーミアだったのである。


爆発の後の煙が消え去ると、そこには座り込んでいた魔理沙がいる。

そこに、ルーミアが近付いていく。


「おぉ…ルーミアか。良かったぜ?さっきのレーザー。まさかこの私が負けるなんてな。」

「これもそれもしゅかのおかげだよ。」

「そうか…。なぁ、ルーミア。また今度、そのレーザーの威力をどう出してるか、聞かせてくれよ。」

「いいよ。と言っても、私じゃわからないことのほうが多いけども。」

「あはは!それでもいいぜ。…あー…すまない。さっきのレーザーで腰が抜けちまったみたいだ。立たせてくれるか?」

「えー…情けないのー。魔理沙ってそんなんだっけ?」

「う、うるせぇ!どうだっていいだろそんな事!?///」


そう言いながらも、ルーミアは魔理沙を立ち上がらせる。


「じゃあ、また今度。しゅかに予定聞いておくね。」

「あぁ。」


「第二回戦、『ルーミア』さんの勝利です!よって、妖怪組に一点!」


表示されている数字が、『1-1』となる。


二人はそれぞれの陣営に帰る。


「おかえり。ルーミア。よくやったな。これで引き分けだ。」

「ナイスナイス!」

「これで、一歩前進、ですね。」

「うん。」


妖怪組はルーミアを褒め称える。


「ちょ…魔理沙。何してるのよ。」

「せっかく私が勝ったのに。」

「まぁ、仕方ないとでも言うべきか。」

「いや待てよ、仕方ないだろ!相手のほうが強かったんだから!というか妖夢はいい出会いになったろ!?」

「まぁ、そうだけど…」


人間組は、魔理沙を軽く責める。

しかし霊夢は、仲間が妖怪と親しくしていることに対して不満を持っているようだ。


「第三回戦!妖怪組からは、『チルノ』さん!人間組からは、『博麗 霊夢』さん!準備をよろしくお願いします!」


文が第三回戦の準備の初めを促すアナウンスをする。


「次はあたいだな。」

「がんばってね。」

「チルノなら勝てるよ。」

「私もそう思いますが、油断はしないように。あと、恐らくホーミング性能が厄介になっていると思われます。」

「わかった。気をつけるよ。」


妖怪組は変わらず、注意点を話す。


「霊夢、頑張れよ。」

「これを取ったらリードだからね!」

「最悪、無理だと思ったら引き分けに持ち込め。暁月は俺がなんとかする。」

「わかったわ。」


人間組は霊夢を応援する。


両者は闘技場に上る。


「…チルノ。悪いけど、私が勝たせてもらうわ。」

「何いってんだよ霊夢。勝つのはあたいだ。」

「…あんた、雰囲気変わった?」

「ん?あぁ。そうかもしれないな。でも、そんなのお前には関係ないだろ?」

「…それもそうね。じゃあ、始めましょう。」


数言口を交わし。

両者は離れた。


「準備はできましたか?それでは、始め!」


霊夢はそばにオプションを出し、チルノはアルストロメリアを構える。


(なっ…剣!?そんなの聞いてないわ!)


「悪いが、霊夢。最初から本気でいかせてもらうぞ!『氷剣【鋭鋒氷華】』!」


チルノはスペカを使い、空いている左手にもう一つ剣を生成する。


「なるほど…二刀流ね!でも、それの対策はしてあるわ!」


霊夢の脳裏に、裏暁月の言葉が流れる。


(お前ら、もしかしたら暁月たちの中に、双剣を使うやつがいるかも知れない。でも、双剣には弱点があるんだ。それは、一撃の重さだ。2本の剣を両手で振るうからな。必然的に、一撃の重さは軽くなってしまうんだ。だが、総じて双剣使いは、手数が多いという長所も持っている。)


と。


「対策…それはどうかな。」


チルノは霊夢に突っ込んでいく。

そして、そのまま剣を振り下ろす。


『ガキン』


と、案の定霊夢のお祓い棒に防がれてしまう。

しかし。


「まだだ!」


チルノの左手の剣が閃く。


『ガキン』


しかし、それは陰陽玉に防がれてしまう。

そして、霊夢が二個目の陰陽玉をチルノに向けた途端。


「『冷符【アイス・ロックダウン】』。」


チルノの周囲が凍りつく。


そしてそれは霊夢も例外ではなかったようで、霊夢まで凍りついてしまう。


「よし!行ける!」

「いや…霊夢があんなところで終わるはずがない。」

「そうですね。」

「えぇ?」


と、キスメが疑っていると、突如として、霊夢の声が聞こえた。


「『霊符【夢想封印】』!」


『バリン』


と盛大な音を出して、チルノの氷が砕かれる。


「まぁ、そうだよな。」

「えぇ!舐めてもらっちゃ困るわよ!来なさい!『天照大御神(アマテラスオオミカミ)』」


霊夢はその体に、天照大御神を宿す。

霊夢の体から、赤いオーラが出てくる。

そして、霊夢の目が真紅に染まる。


「行くわよ!『陽符【落ち行く太陽(サン・フォールス)】』。」


霊夢がスペカを使うと、チルノの頭上に眩しい赤の巨大な弾幕が生成される。

それは、まっすぐチルノに向かって落ちてきているようだ。


「まじかよ…『投擲【氷剣之槍アイシクル・ブレイドランス】』!」


チルノはアルストロメリアを地面に突き刺し、スペカで出した剣を右手に逆手に持った。

そして、それを振りかぶり。


「はぁっ!」


今も落下し続ける弾幕に向かって投擲する。


剣は弾幕にあたった瞬間、


『パキン』


と、弾幕を一瞬で氷漬けにする。


「なんですって!?」


いつの間にか、オーラなどがいつもの調子に戻っていた霊夢は驚愕する。


「まだだ!」


チルノはそう言うと、氷漬けにした弾幕の下へ飛び上がり、


それを、細かく切り刻む。


「氷、遠隔操作。『直訳実弾【アイシクルフォール】』!」

「はぁっ!?」


チルノは、それをすべて霊夢へと向かわせる。


「ちっ!『護符【二重結界】』!」


霊夢はそれを二重結界でしのぎ切る。


その途端。


「咲け。『アルストロメリア』。」


と、真後ろから声。


「なっ!?」


いつの間にかチルノは、霊夢の後ろに回り込んでいたのである。


霊夢は、氷漬けになっていく。

しかし。


「まだ、終われないわ!喰らいなさい!『夢想転生・赤!」


ラスワを使った。


「ちっ!」


チルノは舌打ちをしながら距離を取る。


「使うしかなくなったじゃないか…『アイシクル・ザ・インテレクト』!」


チルノは霊夢の弾幕に向かって切っ先を向ける。

そしてラスワを発動する。

チルノの剣から、青のレーザーが出てき、霊夢の夢想転生を相殺していく。


そして、


「こ、攻略された…!?」

「チェックメイトだ。霊夢。」


チルノは霊夢に突っ込む。


「まだよ…来なさい!『素戔嗚(スサノオ)』!」


霊夢は、その体にスサノオを降ろす。


しかし、


「はぁっ!」


おろした瞬間にチルノが剣を突き刺す。

完全には避けきれず、脇腹に突き刺さ…らずに、バリアが発動される。


『キン』


この時点で。決着はついた。この勝負は、チルノの勝利…とは、いかない。


『キン』


と、二個目のバリア発動の音。

その音源は、チルノから響いたのであった。


「…?」


チルノは自身の身体を見る。

すると、霊夢のお祓い棒が体に当たる数センチ前でバリアが発動していた。


「…霊夢。お前お祓い棒だけで妖精殺せるのかよ。」

「…あなたが。私を殺しにかかってたような気がしたからよ。」



「両者、同時にバリアが展開されました!よって、第三回戦、引き分け!どちらにも点は入りません!」


と、文がアナウンスをする。


「チルノ。あんた、強くなったわね。」

「あぁ。あいつ…しゅかのお陰でな。」

「そう…しゅかは、強いの?」

「あぁ。あいつが本気を出したら、あたいたちじゃ手に負えないほどだ。」

「そう…客観的にみて、あいつは危険なの?」

「いや。温厚だ。…お前、過去になにかあったのか?」


と、チルノが霊夢に聞く。



「…いや…チルノになら、話してもいいのかしら。…実は、私の両親は、妖怪に殺されたの。」

「…。」

「だから、私が博麗の巫女になる時期が早まっちゃって。だから、妖怪は…いや、妖怪に対して不信感を抱いちゃうのよ。…もしかしたら、こいつは両親を殺した妖怪かもしれない…って。その時、私はまだ幼かったから…」

「…そうか。それ、仲間たちにも伝えとけよ。まだ伝えてないんだろ?なんの理由も無しに妖怪不信だと、皆は心配すると思うぞ。」

「…。」

「じゃあな。」

「ちょ、ちょっと待って!」

「うん?」

「…その、…チルノ。これからも、私の相談に乗ってくれる?」

「…いいのか?あたいは妖怪じゃないにしろ、妖精だ。」

「いいのよ。私は、貴女に希望…はちょっと違うけど、そういう類のものを見出したのよ。」

「そうか。わかった。あたいで良ければ相談にのるよ、じゃあ。」


そう言い残し、二人は別れる。

それぞれの陣営に戻り、その陣営の仲間とこと言葉をかわす。


「…はぁ。引き分けだったぞ。」

「いや、それでもすごいよ。チルノ。」

「…ホントか?ルーミア。」

「うん。あの強さの霊夢を突破しちゃうんだからね。ね!キスメ。」

「うん。私もそうだと思うよ。」

「ありがとうな。ふたりとも。」

「…霊夢。そんなことが。」

「聞こえてたのか?しゅか。」

「えぇ。一応、念話で。」

「…盗み聞きとは。見損なったぞ。」

「すいません。でも、気になったもんで。」

「はぁ…犯人探しも程々にな。」

「えぇ。わかっていますよ。」


と、妖怪組は話がつく。


「引き分けよ。」

「…チルノがあんなに強くなっているとは…。」

「引き分けだとしても、善戦だったよ!霊夢!」

「あぁ。そうだな。気に病むことはない。俺がバチッと決めてきてやるよ。」

「えぇ。頼んだわ。」


人間組も、話がついたようだ。


「では…最終戦をはじめます!妖怪組、『暁月 しゅか』さん!人間組、『裏暁月』さん!準備をしてください!」


2人が闘技場に上がっていく。


「よぅ。暁月。久しぶりだな。」

「えぇ。そうですね。久しぶりです。」

「今から闘うわけだが…なにか思うことはあるか?」

「あー…。いや、裏暁月、貴方の、『名前』。ないなと思いまして。」

「名前?…あぁ。そんなの気にするか?」

「えぇ。主に私が。そうですねぇ…」

「まぁ…俺には他に『アイリス』っていう名前があるが…」

「少し黙っていてください…うーん…宵…宵月…あぁ。思いつきました。」

「思いついたのか?なら、早くつけてくれ。…て、あぁ。なにか儀式しなきゃなんだっけか?」

「はい。私達の名を世界に刻むには、儀式が必要なんですよ。私もすっかり忘れていましたが。」

「お前が忘れちゃだめだろ。というか早くしてくれ。」

「わかりましたよ。…【これより、汝に名を付与する。世界よ。以後永久にその名を穢すことはないことを誓い、この者に名付けの許可を与えん。】…命名…『宵月 まふゆ《よいつき まふゆ》』。」

「宵月 まふゆ…これが、俺の新しい名前…か。いや、ほぼお前の名前の反対じゃねえか。」

「いや、そのほうがわかりやすいでしょうが。」

「まぁ、そうだけどさぁ…」


裏暁月…改め、『宵月 まふゆ』は、少し不服そうだった。


「…ま、いいか。じゃ、始めようぜ…暁月…いや、しゅか!」

「えぇそうですね。裏暁月…いや、違いましたね。まふゆ。」


2人は、お互いの名前を呼びあった後、離れ合っていく。


「お二人共…準備はよろしいですか?では…最終戦、始め!」


始め、の合図がなった時、しゅかはロウバイを呼び出す。

まふゆもそれに続き、瑠璃華を呼び出す。


「行きますよ…!まふゆ!」

「来いよ!しゅか!」


しゅかは魔法を使う。


「炎魔法序章…『フレイム』!連続発動、中章、『ヒート』!」


まふゆのもとに、サッカーボール大と、スイカほどの大きさの火の玉が向かう。

まふゆは、瑠璃華を構え、魔法を使う。


「そんなものは効かない!水防護魔法、『ミネラルウォール』!」


まふゆは構えた瑠璃華をそのまま上に振り上げる。

そうすると、まふゆの眼の前に、大きな水の壁が生成され、火の玉をすべて防ぐ。


「そうなるとは思っていましたよ!炎、岩合成魔法『メテオ』!」


まふゆの頭上に、炎をまとった岩が出現し、そのまま落下してくる。


「こんなものか?もっと本気を出せよ!鋼強化魔法、『シュートピックス』!」


瑠璃華の剣の切っ先から、鋼の針が射出され、それは、隕石を粉々に打ち砕く。


「まじですか…なら。『鬼火』!」


しゅかはまふゆの頭上に鬼火を生成し、落とす。


「そんなの効かない!」

「それはどうですかね!『闇』!」


しゅかは、鬼火を飛んで回避したまふゆの周囲を闇で覆う。


「ちっ。見えねぇ…」

「『瞬間冷凍』。」


しゅかは立て続けに、まふゆを凍りつかせる。


「あぁ!うぜぇ!炎上級魔法、『煉獄』!」


まふゆは、氷を魔法で溶かす。


「今だ!『魔術【フレアバルス】』!」


しゅかは杖を地面に突き立て、炎の膜を飛ばす。


「めんどうだなぁ…『裏符【鎌鼬】』!」


まふゆはそれを、斬撃を伴った風で吹き飛ばす。

その風をぎりぎりで回避したしゅかのスカートが、下着がぎりぎり見えるか見えないかのラインまでめくり上がる。


「きゃあっ!ちょっと!パンツが見えたらどうするんですか!?」

「それは俺も同じだろうが!」

「貴方は術者補正がかかっているでしょうが!そこまでスカート持ち上がってなかったじゃないですか!」

「はぁ!?めくれてんのは一緒だろ!?俺だってスカートがめくれてパンツ見せんの嫌だわ!」

「じゃあ何やってくれてんですか!」


アーダコーダ!


「…な、なぁ、しゅかと、裏暁月って案外仲いいのか?」

「…喧嘩するほど仲が良いって言うじゃん。それだよ。チルノ。」

「…あれは地上では仲が良いって言うんだ。…地底も同じようなものかな…。」


「…なによ、あいつ。なんだかんだ仲いいじゃない。」

「まぁ、だろうな。としか言えないわ。」

「あはは…」


「あーもううぜえ!」


『ガシャン』


と音がし、両手剣が、双剣に変わる。


「『双剣【開十字】』!」


しゅかに向かって、双剣が振られる。

斬撃の形は、十字だ。


「そんなの効きませんよ。咲き誇れ、『ロウバイ』。」

しゅかは、その斬撃に向かって杖を振る。


すると、十字で飛んできていた斬撃が消える。


「それどうやって消してんだよ。」

「一回限りの編集権限、と考えてもらったら楽ですよ。」

「まじかよチートやんけ。」


しゅかのことばに、まふゆは目を見張る。


「はぁ…じゃあ、使いますか。ラスワ。」

「じゃ、私もですね。」

「…相殺されても、終わる気はないよな?」

「はい。もちろん。」


「行くぞ!『オートマチック・ラピスラズリ』!」

「『リーダー・イン・ヴァンピール』!」


まふゆから放たれる無数の黒い斬撃を、しゅかは白いレーザーで相殺する。


そして、両者がラスワを打ち終わった時。


「やっぱこうなるか…なら…!『覚醒【創生の錬金術師・アイリス・ローテ】』!」

「やはり、そうでしょうね…!『覚醒【絶対神・エルミア・ローテ】』!」


しゅかとまふゆの姿が突如として光り輝く。


あまりの眩しさに、六人は思わず目を塞ぐ。


光が収まった後、そこに居たのは、衣装が白くなり、その上から金の縁がかたどられた白いロングコートを前を開けて羽織った2人だった。

なお、まふゆは金髪に、しゅかは銀髪になっている。

そして、まふゆの目は銀に、しゅかの目は金に輝いている。


しかも、まふゆは銀の指輪を複数個つけており、しゅかは、頭に金の王冠を乗せている。

そして、2人の背中には、それぞれ翼がついている。


まふゆは、銀の翼。

しゅかは、金の翼。


「…久しぶりにこの姿になったなぁ…いくぞ、しゅか!」

「確かに、何百年ぶりなのでしょうか…まぁ、いいでしょう。きなさい!」


覚醒した2人は、今から、ぶつかる。






「『エレクトリック・クロスボウ』!」

「風よ、吹きとばせ。」


しゅかがそう言うと、まふゆが放った矢が吹き飛ばされる。


「…なら!『アトミックレーザー』!」

「分解せよ。」


またもやしゅかがそういうと、核が分解される。


「くっ…!」

「今度はこちらからですよ!(いかづち)よ、落ちろ!」


まふゆのもとに、雷が落ちてくる。


「あぶねっ!?」

「風よ、吹き荒れろ!」


今度は風が吹き荒れる。


「なにっ!」

「…これで、終わりにしましょう。出てこい、ミニ八卦炉。そして増殖せよ。」


しゅかは、なにもない空間からミニ八卦炉を出す。

そして、それを複製し、まふゆを囲む。


「あー…抵抗だけしとくか…『エンシェントバリア』。」

「全能力開放。全能力値最高。ミニ八卦炉、最高出力。『ファイナルマスタースパーク』…一斉発射。…3,2,1。」


しゅかは、自信にバフを盛り、ミニ八卦炉を最大出力に設定する。そして、ファイナルマスタースパークを放つ気だ。

無慈悲にもカウントは進んでいき、そして。


「零。一斉発射開始。」


『ドォン』


と音がし、マスパが放たれる。


それは、まふゆが発動したバリアを容易く壊し、


『カキン』


と発動したバリアをも貫通し。

まふゆのからだに直接当たる…と思われたが。


「防護壁、発動。対象を包み込め。」


『カキン』


と、3枚目のバリアに阻まれ、まふゆに直接届くことはなかった。



「…はぁ。このマスパでもこの状態のバリアは貫けない…か。」

「…はぁ…怖かったぁ…」


ペタンと、女の子座りでその場に座り込むまふゆ。

いつの間にか、その姿はもとに戻っていた。

しかも、涙目になっている。


『シュワン』


と音がし、しゅかがもとに戻る。


「泣いてるんですか?まふゆ。」

「だ…だってしょうがないじゃん!怖かったんだから!」

「…まふゆがその口調で話していると、昔を思い出しますね。」

「…だ…だってぇ…()…怖かったんだもん…」

「…これもいわゆる『ギャップ萌え』…ですかね。」

「うぅ…」


『ガバッ!』


と音がし、まふゆはしゅかに抱きつく。


「…あら。これは口調だけでなく性格まで戻っているパターンですね。…よしよし。」


しゅかは、抱きついてきたまふゆの頭を、まふゆが落ち着くまで、ずっと撫で続けていた。





















「…な、なぁ、その…そろそろ、話してくれないか…?///」

「あぁ。もういいんですか?まふゆ…いえ、アイリス。」

「…なっ!やめろ…それは、昔を思い出すだろ。」

「そんなこと言っちゃって。ほんとはもっとこの体制でいたいのでしょう?最近、こうやって話すことなかったですからね。」

「…なんで…わかるんだよ…///…その、もうちょっと、このままで居させて…エルミア…お姉ちゃん。」

「いいですよ…いや、いいよ。アイリス。もうちょっとこのままで居ようか。」


しゅかは、自身の胸に寄りかかってくるまふゆを抱くと、そのまま頭を撫で続ける。


「…なぁ、あいつら、帰ってくるか?」

「いや、こないね。」

「こっちから行こうよ」


「…帰って来る気配ないわね。」

「行ったほうが良くないか?」

「そうだね。」


「…あの2人…まさに、てぇてぇ…ですか…あ、皆さん中心に向かっていますね。私も行きましょう。」


その間に、7人は中心に向かってくる。


「あ、チルノ達。そして霊夢さんたちも。ついでに文も来たんですね。」

「…お前ら…。なんで今くるんだ…」


「…あら。裏暁月。なんか幸せそうな顔してるわね。」

「おぉ…こんな裏暁月は見たことないぜ。」

「珍しい…」

「お、おい。あんまり見るなよ…///」


といい、まふゆはしゅかの胸に顔を埋める。


「しゅか。お前…なんか優しげな顔してるな。」

「…なんか、お姉さんみたい…」

「いいなぁ…私も頭撫でられたい…」

「ちょっとまってくださいね。キスメ。帰ったら十分に撫でてあげますから。


「…少し聞きたいのですが、お二人はどういう関係なんですか?」


「あぁ…私とまふゆ…あぁ、まふゆっていうのは、裏暁月の新しい名前です。『宵月 まふゆ』がフルネームです。…さて、話を戻しますと、私とまふゆは、義理の姉妹だったんです。

それぞれ、私が『エルミア・ローテ』、まふゆが、『アイリス・ローテ』という名前でした。私は、アイリスに拾われて、『ローテ家』で暮らし始めました。そのときには、私が妖怪…『吸血鬼とサキュバスのハーフ』だということはバレていませんでした。しかし、ある夜のこと。私は、『覚醒』したんです。より吸血鬼に近い存在に。そのときに、羽が生えてきてしまって。妖怪だとバレた私は、連れてきた張本人である、アイリスとともに現代日本に飛ばされてしまいました。…そのときに、救っていただいたのが、『八雲 紫』さんです。ということがあったんですよ。あ、ちなみにアイリスの性格は、今とは全然違いましたよ。あなた、お姉ちゃんっ子でしたもんね。」

「う、うるさいっ!///そんな事言わなくていいだろ!」

「素直じゃないですねぇ…そんな子はもう撫でてあげないよ?」

「あ…それは…その…嫌だよ…。」

「じゃあ、素直になろうね、アイリス。」

「わ…わかった。お姉ちゃん…///」


「「「「「「て…てぇてぇ…!」」」」」」

「てぇてぇ…?」


…てぇてぇを理解していない地底の妖怪が一人。

囲め囲めぇ!


「あ、ここでコールしときますね。最終戦、勝者、『暁月 しゅか』。よって、妖怪組に1点。よって、『2-1』で、妖怪組の勝利です。」


「あ、そうか、勝ったのか。」

「え、あぁ。てぇてぇで忘れてたよ。」

「やったぁー」


「負けたのね…うん。なんか清々しいわ。」

「全く同感。」

「そうだね。」


「…よく頑張ったね。アイリス。」

「いや…お姉ちゃんも…その、頑張ったと思うよ///」

「そう…?ありがとう。アイリス。」

「うん。」


「「「「「「「やっぱ…『しゅかまふ』てぇてぇ…!」」」」」」」


と、結局てぇてぇ結末で、両勢力の対戦は幕を閉じたのである。

〜〜〜〜〜〜〜

しゅかVSまふゆ

ifストーリー 『もしも、あの強い風で懸念していたものが見えてしまったら。』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その風をぎりぎりで回避したしゅかのスカートが、上までめくり上がる。


…白。前にリボン


「な、なぁっ!?///何をやっているんですか!?」

「いや、わざとじゃないんだよ!」

「問答無用!貴方も同じ目にあってもらいますよ!『風爆【エアリアル】』!」


しゅかは、まふゆの足元に風を生み出す。


『バァン』


「なっ!///」


色は…黒。しかもフリル付き。


「お…お前ぇ!///」



ーーーーーーーーーーーーーー



はい。なお、色は公式設定としてください。

途中で没になりかけた流れです。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます!


それではばいなら!

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