第四十話 王都で検証 その四
切り出された石や、色付けされた焼き粘土のレンガで建てられた建物が、城を円形に囲むように立ち並んでいるジェラード王国の王都。
ヨーロッパの国々などでよく耳にする、宮殿や教会よりも高い建造物を建ててはいけないというルールでもあるのか、それとも土地が余っているのだから横に広げようという方針なのかは不明だが、開拓が終わり魔物の脅威が殆どないこの土地でも高さのある高層建築物が特に建てられていないようで、少し目線を上げるだけでとても見晴らしがいい。
その中でも標高的に一番高い場所にあり、建造物的にも一番背の高い建物の、特に高い場所に位置する広々としていて荘厳な空間に自分はいた。
重厚な扉から続く赤い絨毯の上には、挨拶の口上を終えた自分と第三王子ヴェルンヘル殿下が片膝を立てて顔を伏せた体勢で並び、さらにその先の階段の上には意匠を凝らした金の縁取りが眩しい豪奢な椅子に座った、この国の頂点に君臨する人物が座っている。
「オースと言ったか……顔をあげよ」
「はっ」
自分はミュリエル殿やフランツ殿から教わり、この玉座の間に通される前にも騎士から改めて軽く説明された作法の通りに動き、言葉遣いもそれに合わせていつもより丁寧にするように心がける……そして服装に関してもきちんと用意したので村人のソレでは無い。
冒険者ギルドで渡された手紙をヴェルンヘル殿下に見せた際、「まずは親父に挨拶してもらうぞ」と言われてそのままここへ連れてこられそうになったのだが、自分の恰好はあまりにも王に謁見するのに向いていないラフすぎる見た目だったので、流石に少し準備するから時間をもらいたいと言って待ってもらったのだ……。
そして、この先の検証でも必要な場面が出てくるだろうし、せっかくならまだ持っていないフォーマルな服装を何着か仕入れておこうと思い、王都の仕立て屋や装飾品店でファンタジーゲームの記憶を参考にしっくりくる見た目の服や装飾品を注文していった。
注文する際は王子も同行していたためか、どこぞの村の子供のような恰好をした自分でも店主は親切に対応してくれて、お金を余分に払うことで仕立て作業なども優先して早めに対応してもらえることとなったのだが、それでもかなり時間がかかったので王都に来てから既に三週間ほど経過している……。
三週間と言うのは本当に頑張ったのだと思う……日本の男性着物も注文してから出来上がるまで短くて一着あたり二週間くらいかかるのが普通だろうし……同じように工場生産ではなく職人が手作業で作るらしい貴族服を数着、この短期間で仕上げてくれたのは、注文の時に隣にいた王子の威光のおかげだろうか。
服を工面するのにも時間がそれだけかかってしまったが、もちろんそれが出来上がるまでただボーっと過ごしていたわけではない……すぐに王に会わせようとしていた王子の方も実際にはそれが正規ルートでは無かったようで、いったん解散した次の日に、何かの準備で必要だからと、彼の部下が魔道具を持って自分のところへやってきた。
【鑑定】したところ映像や音声を記録する魔道具のようで、そこへ向かって簡単な自己紹介をして欲しいと言われた自分は、「Fランク冒険者のオースだ」と短く紹介を済ませる。
それを何に使ったのかは分からないが、それ以降はオースと言うのは本名なのかとしつこく二回ほど尋ねに来られたくらいで、他には特に勝手に発生するイベントなどは無かったので、残りの空き時間はもちろん全て王都の検証につぎ込んだ……。
宿泊先に関しても、それぞれの宿の機能や食事の検証がしたかったため、城に部屋を用意すると言われたのをいったん断り、王都の街中にある宿屋を端から端まで点々としていたのだが、王との謁見を控えているからなのか、どこに泊っても次の日の朝には自分を監視している何者かの視線を感じたため、朝のジョギングやお祈り、夜の素振りの日課の他に、その監視を振り切るという検証も加わった。
日がたつにつれて難易度が上がる仕様だったのか、監視役のレベルが少しずつ上がっていったのだが、自分としてはそのおかげで、まだ検証が全然足りていなかった【マップ探知】スキルの検証が出来たり、王都を人があまり通らない細い道まで含めて隅々まで巡ることが出来て、そのついでに尾行を振り切るイベントまでプレイさせてもらったことに感謝するべきだろう。
その他にも、グリィ殿がいないので代わりに王都にある食べ物屋の露店を巡る検証をしながら、久しぶりに壁と言う壁に頭を擦りつけて歩き、少しだが王都にある冒険者ギルドで依頼を検証してみたりした……ちなみに王都の冒険者ギルドで依頼が少ししか検証できていないのは出禁をくらったからなので、自分のせいではない。
そんな風に色々な検証をしながら三週間を過ごし、露店の食べ物を食べながら街の壁に頭を擦りつけてまわる変人がいるという噂が王都中に広がった頃、仕立て屋から注文した服が出来たという知らせを受けたので、最後に監視役を振り切らずに一日過ごす検証を経て、監視していた人を逆に捕まえるという検証を済ませ、ついでにその一般人に扮した騎士だか暗部だかに第三王子への伝言を頼んで謁見をセッティングしてもらい、今に至るというわけだ。
「……そなた、本当にただの冒険者か?」
「はい、アルダートンの冒険者ギルドに登録しております、ただのFランク冒険者でございます」
ふむ……先日から名前や職業を何度も聞かれるのは一体何なのだろうか……たしかに、今の姿的には王子を立てるために地味な色合いを選んでいるとはいえ、貴族として見られてもおかしくないような服装ではあるが……自分が冒険者として季節一つ分以上の活動をしてきていることは事前に王子に報告してあるはずである。
「そうか……では、出身はどこであろうか?」
「出身……でございますか……」
うーむ、なるほど……名前や職業をしつこく訪ねられていたのは、その出所を怪しまれていたからか……確かに、自分にはアルダートンで冒険者ギルドに登録する以前の経歴がさっぱり存在しない。
もしそれを調べられていて、空白の期間で何か大きな犯罪を犯しているのではないかと疑われているのであれば、そもそもこの世界での記憶がその数日前に竜の休息地と呼ばれるジェラード大草原の広大な大地に立っていたところから始まっているので、自分には弁解する言葉もこれといった証拠も無い……これはどうしたものか……。
本当に全てを包み隠さず正直に伝えるのであれば、日本の某県某市で倒れて気がついたらこの世界にいたと言った感じで答えるのだろうが、果たしてゲームや異世界的にその返答が受け入れられるのか分からない。
一応、記憶通りなら、この世界に来て最初にいた場所が竜の休息地なので、そこ出身と言えなくもないかもしれないが、何もない草原で成人した状態で生まれた人間と言うのはどのような扱いをうけるのだろうか……。
「答えられないか?」
「いえ……実は、自分には十五歳以前の記憶がありません……なので、出身がどこなのかは分からないのです」
自分は少し悩んだ後、アルダートンの教会でアナスタシア殿に説明した内容と同じ設定で進める事にした……この世界の記憶、ということであれば嘘では無いし、国がアルダートンに自分を調査する部隊などを派遣していたら、遅かれ早かれシスターからその情報を持って帰ってくるだろう。
「なるほど、記憶喪失か……それなら全てに納得がいく」
「……と、申されますと?」
「ヴェルンヘル……確認は取れたか?」
「はっ……グラヴィーナ帝国に映像を送り確認していただいたところ、このオースと名乗る青年はグラヴィーナ帝国の第三王子、オルスヴィーン・ゲーバー様本人であることは間違いないとのことでした」
「やはりな……容姿も雰囲気もその兄とよく似ておる」
一体どういうことだろうか……自分がグラヴィーナ帝国の第三王子? これはそういう設定のゲームだったのか?
うーむ……説明書や仕様書を読まずにゲームをプレイするのは、通常のプレイヤーとしてはドキドキして楽しいかもしれないが、デバッガーとしては少しソワソワする事が多い。
もちろん、チュートリアルがユーザーに分かりにくくないか、世界観がユーザーに伝わりにくくなっていたりしないか、など、ゲーム中の説明や描写の不足に関する検証をするためには必要な工程ではあるが、自分はどちらかと言うと不可解な挙動を取ったり進行不能になったりする不具合を発見したり、想定の仕様と異なる箇所を洗い出したりする検証の方が得意なので、そういった視点で検証する能力は若干劣るのだ……。
「陛下……自分は、その……あまり状況が飲み込めていないのですが……」
「それはそうであろう……そうだな、このような状態とあらばここでこれ以上挨拶を続けるのは適切ではない……一度下がれ、追って沙汰する」
「……はっ」
自分は僅かな混乱を抱えつつも何とか頷いて、第三王子と共に玉座の間を後にする。
後ろで重厚な扉が閉まる音を聞いた自分は、すぐにでも王子にこの状況の説明を求めたかったが、玉座の間に向かう前に頑張って切り替えていた真面目モードがまだ継続中らしい彼は、視線で付いてくるように促すと早歩きでスタスタと進んで行ってしまったので、自分はそれに従って無言でその後に続いた。
玉座の間に向かうまでにもそう感じたのだが、こうして城の内部を歩き回ってみると、その作りは想像していたよりも住み心地まで考えられたものになっていて、どちらかというと宮殿に近いように感じる。
宮殿と城の違いとして挙げられたりする『堀』の存在に関しては、城の周囲に汚水ではない普通の水が張られたそれが一応は存在するし、城の内部に今はあまり使われない『礼拝堂』もあるらしいが、高いところから遠くを見渡すのは魔法やテイムした魔物で代用できるからか、城塞なら必ず必要なのではないかと思われる『物見の塔』が建てられていない。
もしかしたら中世後期や近世の時代に建てられた城にそういうものもあるのかもしれないが、自分がデバッガーとして働いていたゲーム会社にあった古城と呼ばれる建物が詳しく掲載されている資料だと、本当に戦うことに特化した住み心地が最悪の構造の城しか存在しないように書かれていたのを覚えている。
教会でアナスタシア殿から学んだこの世界の歴史を思い出してみると、文明が滅ぶ前は人族同士で戦争ばかりしていたようだが、船でこの大陸に辿り着いてからはマギュエと呼ばれるオリンピックのようなもので争った以外は人族同士で戦争などをした歴史は無い。
あの後に追加で聞いた情報によると、人型の魔物を全て開拓地から追い出そうと戦った時が魔物側の抵抗も激しく、こちらも死傷者がたくさん出る大きな戦いになったとのこと。
おそらく建築の方向性が中世の城や町並みに近いのは、先祖が残した資料や建築技術がそちらに傾いているからで、それでも何となく宮殿のように住む事も考えられた形になったのは、その先祖の資料を見た開拓人が、そのままでは住み心地が悪すぎると気づいたからだろう。
そして何より、住み心地が元の世界の城よりも改善されている要因として、この世界に魔法というものが存在することも大きい。
空から飛んでくる魔物への対策か窓の大きさは元の世界の城と同じように小さいが、松明やキャンドルの代わりに魔道具のライトが使われているため、部屋や廊下は科学の電気がある世界並みに明るいし、煙や溶けだした蝋で天井や床が汚れるようなことも無い。
さらに、アルダートンの街にいた時も凄いと感じた魔道具を活用した下水設備が、この城の中でも普通に機能しているようなので、元の世界のリアルの城事情のように子供の夢を壊す悲惨な光景や、壊滅的な衛生状況にもならないと思われる。
唯一、暖房設備だけは今の魔法技術だと作るのが難しいのか、それともコストが高すぎるのか、王族が長く留まるような部屋に暖炉が設置されている以外は特にそれらしいものは設置されていないようなので、太陽の光が入ってこない石造りの建物であるこの城の内部はまだ秋だというのにかなり寒い。
自分やグリィ殿など過酷な状況で活動することが多かった冒険者や、そういった環境での訓練をきちんと受けている兵士や騎士などは、寒さを軽減するような耐性スキルがあるから大丈夫だとは思うが、あえて雨の降る草原で大の字になって一晩を明かしたりすることのない一般人は、部屋の隅で身を寄せ合ってガタガタ震えるしかなさそうだ。
やはり住み心地を考えるなら、子供の夢を壊すようだが、王様や女王様の住む立派なお城ではなく、現代日本のクーラーがある一般住居の方がいいだろう。
そんな風に城を観察しながら歩き、科学のありがたみを再認識しながらヴェルンヘル殿下の後に続いていると、いつの間にか目的地に辿り着いたようで、彼は一つの部屋の前で立ち止まった。
自分たちの後ろを小さな足音でついて来ていたメイドのような恰好をした女性がその扉を開けてくれたので中を見ると、そこは居間か何かなのか、テーブルと椅子が並べられている以外は特に絵画などが飾られている様子もない、シンプルで落ち着く空間だった。
「はぁー……疲れたぁー……」
ヴェルンヘル殿下はその部屋にある椅子のひとつに座ると、背もたれに思い切り寄りかかりながらダラーっと手足を放り出し、顔を天井に向けて大きなため息をつく……おそらく貴族や王族がしていい恰好ではないと思うのだが、ここには自分と王子以外、先ほどのメイドが別のメイドに何かを指示した後にとどまっているだけ。
そのメイドも無言で入り口の近くに立って目を伏せているだけで注意などはせず、王子の方も気にした様子もなく自分に適当に座るように促したので、あえて口には出さず言われるままに空いている椅子に腰かけた。
「それで……ヴェルンヘル殿下、先ほどの事を詳しく伺ってもいいだろうか……」
「あー、あれな……いや、本当はこっちが聞きたいくらいなんだが、まさか記憶が無いとはな……ってか、同じ王子同士なんだから、プライベートな場で殿下呼びとかそんなにかしこまらなくていいだろ?」
「うーむ……いや、自分としては本当にそんな立場の人間だという実感が無いからな……」
「実感も何も、血のつながった兄弟がお前の映像を確認してそうだと認めてるんだから間違いないだろう?」
「ふむ? 血のつながった兄弟?」
それから王子に詳しい話を聞いたところ、数か月前、自分の兄にあたるらしいグラヴィーナ帝国の第一王子、テオドール・ゲーバー殿下がこの国を訪ねてきて、王位継承をかけた決闘から逃げて行方をくらました第三王子、オルスヴィーン・ゲーバーがこの国に逃げ込んでいないか調べて欲しいと王に依頼したらしい。
そして比較的自由に騎士団を動かせるヴェルンヘル殿下がその王子捜索の役目を受け持つこととなり、国境付近の街で聞き込みをしたが情報は得られず、諦めて帰ろうとした途中で偶然立ち寄ったウェッバー村で、村長から『オース・ケーター』と名乗るボロボロの貴族服をまとった少年を世話したことがあるという情報を聞き出し、送り出した方向にある街であるアルダートンでその名前を元に捜索して、手紙を渡したという経緯とのこと。
確かにあの時は本名である『大須啓太』を名乗りそのような発音で聞き返され、この世界に降り立った時は割とフォーマルよりな服を着ていた気がするが、まさか自分の本名が隣国の第三王子と少し似た名前だったとは……服に関してはよく分からないが、そんな状況に出くわしたら、とっさに思いついた偽名と捉え捜索されてもおかしくないかもしれない。
うーむ……ゲーム的にあの村で名乗った名前を元に隣国の王子の名前が自動生成される仕組みなのか、たまたま名前が少し似ていた影響でこのイベント発生が早まったりしたのか検証したいところだが、それは二周目のプレイでないと不可能だな。
とにかく、クエストライン的にはいずれこのイベントが発生して、王子として活躍できるルートが選べるような流れなのだろう……自分は話の途中でメイドに淹れられた紅茶を飲みながら王子の話をそう解釈すると、頭の中でこのルートをどう検証していくか考え始めた。
―― コンコン ――
「レオポルド様がお見えです」
「通していいぞ」
自分の検証思考が内政寄りの戦略シミュレーションゲームから、街作り・箱庭運営シミュレーションゲームといった方向へと進み、隕石を落とすにはどうしたらいいだろうかと考え始めた頃、部屋のドアがノックされ、扉の外に立っているのであろうメイドから来客の知らせが届く。
王子の許しを得て開いた扉から入って来たのは、グレーの短めに整えられた髪と髭につりあがった眉が特徴的な、齢六十は超えているであろう年配の男性……清潔な服ではあるが騎士と言うよりも文官と言った雰囲気の地味な恰好をしたその人は、ゴブリン掃討作戦で王子にスープを振舞おうとした時に止めに入った付き人だった。
「任務終了お疲れ様です殿下……其方がグラヴィーナ帝国の第三……王子の……?」
「ふむ? 久しぶりであるな」
「お、おおおお、おま……いえっ、あなた様はあの時の!?」
「ハッハッハ、やっぱり思った通り爺はいいリアクションをしてくれるなー」
「殿下! こういうことであれば事前に教えてくださっても良かったではありませんか!」
「俺も確証を得たのはつい最近なんだ、許せ爺……それに伝えてしまったらお前の狼狽える姿が見れないじゃないか」
「ぐぬぬ……はっ……えー、グラヴィーナ帝国第三王子、オルスヴィーン殿下……ゴブリン掃討作戦の際は存じ上げなかったとはいえ誠に失礼致しまして……」
「いや、気にするな……自分だって知らなかったのだ、仕方ないだろう」
「? と、申しますと……?」
そして自分はその王子に爺と呼ばれ、レオポルドという名前らしい老人に、軽く自分の状況を説明した……代わりに自己紹介してもらったところ、彼は政務を手伝う文官でもありながら、ヴェルンヘル殿下の教育係でもあり、殿下が小さい頃から王族としての務めや貴族社会のマナーなどを指導しているとのことだった。
小さい頃から教育されている割には立ち振る舞いが王族らしくないなと思い殿下に視線を向けてみると、彼も同じ意見のようで頭をかいて困った顔をする。
レオポルド殿は、言葉による戦いよりも物理的な戦いの方を熱心に学ばれていたと、一見ヴェルンヘル殿下を褒めているような随分遠回しな言い方を選んでいたが、その本当の意味をくみ取るところ、おそらく王子は昔から座学をサボって修練場に通うような生活を送っていたのだろう……その言葉の裏に隠されたため息に気づいていないのか、当の本人は褒められて気分が良さそうな様子で笑っているが。
そしてそんな風にお互いの自己紹介をしあっていると、小さいノックの後に少しだけ扉が開き、部屋の外に立つメイドと室内に立つメイドの間で小声で何かやり取りが行われ、伝言を預かったらしいこちら側のメイドがレオポルド殿に近づきまた小声で用件を伝える。
「ヴェルンヘル殿下、オルスヴィーン殿下、そろそろ参りましょう……陛下がお呼びです」
メイドからその知らせを受け取ったらしいレオポルド殿がこちらに向かってそう声をかけるが、自分は一瞬オルスヴィーンとは誰の事だろうと考えてしまった……そういえばグラヴィーナ帝国第三王子で自分の本名と言う設定らしい名前がそれだったなとすぐに思い出したが、最近まで呼ばれていたオースと少し似ているとはいえ、これは呼ばれ慣れるまで少し時間がかかりそうだ……。
自分はこれから始まるであろう王族ルートのイベント検証に多くの期待と少しの不安を抱きながら、レオポルド殿の後に続いてジェラード王国の王が待つ場所へと歩き出した。
▼スキル一覧
【輪廻の勇者】:不明。勇者によって効果は異なる。
【物理耐性】:物理的な悪影響を受けにくくなる
【精神耐性】:精神的な悪影響を受けにくくなる
【時間耐性】:時間による悪影響を受けにくくなる
【異常耐性】:あらゆる状態異常にかかりにくくなる
【五感強化】:五感で得られる情報の質が高まる
【知力強化】:様々な知的能力が上昇する
【身体強化】:様々な身体能力が上昇する
【成長強化】:あらゆる力が成長しやすくなる
【短剣術(基礎)】短剣系統の武器を上手く扱える
【剣術(基礎)】:剣系統の武器を上手く扱える
【大剣術(基礎)】:大剣系統の武器を上手く扱える
【戦斧術(基礎)】:戦斧系統の武器を上手く扱える
【槍術(基礎)】:槍系統の武器を上手く扱える
【短棒術(基礎)】:短棒系統の武器を上手く扱える
【棍棒術(基礎)】:棍棒系統の武器を上手く扱える
【杖術(基礎)】:杖系統の武器を上手く扱える
【戦鎚術(基礎)】:戦鎚系統の武器を上手く扱える
【鎌術(基礎)】:鎌系統の武器を上手く扱える
【体術】:自分の身体を高い技術で意のままに扱える
【弓術(基礎)】:弓系統の武器を上手く扱える
【投擲】:投擲系統の武器を高い技術で意のままに扱える
【実力制御】:自分が発揮する力を思い通りに制御できる
【薬術】:薬や毒の効果を最大限に発揮できる
【医術】:医療行為の効果を最大限に発揮できる
【家事】:家事に関わる行動の効果を最大限に発揮できる
【サバイバル】:過酷な環境で生き残る力を最大限に発揮することができる
【解体】:物を解体して無駄なく素材を獲得できる
【収穫】:作物を的確に素早く収穫することができる
【伐採】:木を的確に素早く伐採することができる
【石工】:石の加工を高い技術で行うことができる
【木工】:木の加工を高い技術で行うことができる
【調合】:複数の材料を使って高い効果の薬や毒を作成できる
【指導術】:相手の成長を促す効率の良い指導が出来る
【コンサルティング】:店や組織の成長を促す効率の良い助言ができる
【鑑定・計測】:視界に収めたもののより詳しい情報を引き出す
【マップ探知】:マップ上に自身に感知可能な情報を出す
【万能感知】:物体や魔力などの状態を詳細に感知できる
【人族共通語】:人族共通語で読み書き、会話することができる
【人族古代語】:人族古代語で読み書き、会話することができる
▼称号一覧
【連打を極めし者】
【全てを試みる者】
【世界の理を探究する者】
【動かざる者】
【躊躇いの無い者】
【非道なる者】
【常軌を逸した者】
【仲間を陥れる者】
【仲間を欺く者】
【森林を破壊する者】
【生物を恐怖させる者】
▼アイテム一覧
〈1~4人用テント×9ずつ〉〈冒険道具セット×9〉〈キャンプ道具セット×9〉
〈調理道具セット×9〉〈登山道具セット×9〉〈その他雑貨×9〉
〈着火魔道具×9〉〈方位魔針×9〉〈魔法のランタン×9〉
〈水×60,000〉〈枯れ枝×1,000〉〈小石×1,800〉〈倒木×20〉
〈パン・穀類・芋・豆・種実・果実・野菜など大量の食材×972日分〉
〈砂糖、塩、魚醤、ワイン、ビネガー、胡椒、唐辛子、山椒、生姜、胡麻、ニンニク、ナツメグ、クローブ、シナモン、クミン、コリアンダー、ウコンなど大量の調味料×942日分〉
〈獣生肉(下)×1750〉〈獣生肉(中)×870〉〈獣生肉(上)×992〉〈鶏生肉×246〉
〈獣の骨×747〉〈獣の爪×250〉〈獣の牙×250〉〈羽毛×50〉〈魔石(極小)×90〉
〈獣肉のベーコン×20日分〉〈スライムの粘液×600〉
〈棍棒×300〉〈ナイフ×1〉〈シミター×2〉〈短剣×3〉〈剣×3〉〈大剣×3〉
〈戦斧×3〉〈槍×3〉〈メイス×3〉〈杖×3〉〈戦鎚×3〉〈弓×3〉〈矢筒×3〉〈矢×0〉
〈魔法鞄×4〉〈風のブーツ×4〉〈治癒のアミュレット×4〉〈集音のイヤーカフ×4〉
〈水のブレスレット×4〉〈一般服×10〉〈貴族服×5〉〈装飾品×5〉
〈ボロ皮鎧×1〉〈革鎧×1〉〈チェインメイル×1〉〈鋼の鎧×1〉
〈バックラー×1〉〈鋼の盾×1〉
〈金貨×72〉〈大銀貨×8〉〈銀貨×9〉〈大銅貨×2〉〈銅貨×9〉
※2020/10/02 誤字修正