どんな覚悟をしろっちゅーんじゃ。
リクエスト頂いたので更新!
ついでにコメディにジャンル変えときました。
書けば書くほどコメディ要素強いもんね。
どんな覚悟をしろっちゅーんじゃ。
俺様有馬様の独りよがりな宣言に困惑はしたものの、はっきり言って知ったこっちゃない。
ハイハイと適当に返事をして、その日は家に帰ってからもちろん運動だってしたし、オヤツだって我慢した。こう見えてもやると決めたら意思はかたい。こうなったら俺様有馬様には悪いが、むしろ適正体重を目指してやる。
実はぶっちゃけ勝算がないわけじゃないんだよね。
巷で噂の糖質制限ダイエット。
これ、私の場合向いてるんじゃないかとおもうんだ。いや別に、ご飯やパンを一切食べないとか、めっちゃ制限するとか、そんな極端な事をしようってんじゃない。
ちょっと一覧表を見てみたら、私の好物、ぜーんぶ糖質がめちゃ高だった。
しかも受験のストレスで、チョコだのアイスだのカフェオレだのクッキーだの……さほど腹にはたまらないのに、カロリーと糖質だけはしっかりとれちゃうタイプの食べ物を思いっきり食べてしまっていた。
つまりはそのオヤツ類をちょっと我慢するなり、飲み物を麦茶とかにしてみるだけで、結構いけるんじゃないかってことだ。
ふふふふふふ……今に見てろよ。圧巻のわがままボディを華麗に卒業してくれるわ!
そんな誓いも虚しく、私は今、学校のお昼休みとは思えぬ暴食の宴に無理矢理参加させられている。
なんなんだこの生徒会室に所狭しと並べられた品数の料理たち。しかもどれもこれも彩り鮮やか。肉もあればケーキも何種類も用意されている。うはぁ、見たことないくらい美味しそう。ホテルのビュッフェか。
「ははははははは! どうだ、うちの料理人が腕によりをかけた素晴らしい料理の数々は!」
「うわー!美味しそう!」
「すごいな」
「やる事がえげつない」
「どんだけ食べると思ってんの」
「すげーな、俺らも食っていいのかな」
「ここは学校ですよ!? レストランそのまま持ってくるとか何を考えてるんですか!」
高笑いする生徒会長の横でふわふわヘアは素直によろこび、、武士サマ含め他の方々は単純に驚き、そして副会長はオカンかのごとく怒っていた。副会長、多分俺様有馬様はぜんぜん懲りてないから、もっと本気で怒っていいと思うよ。
「さあ、思う存分食うが良い!」
いや、食うが良いって言われてもさ。随分とざっくりした体重管理だな、おい。
「ねえねえ、僕たちも食べていいの?」
「いいだろう。さすがに料理長もちょっと張り切りすぎたからな。この量は余るだろう」
ふわふわヘアも揺らがないなぁ。
「お嬢様、どうぞこちらに」
そして誰だよ、セッティングされたテーブルと椅子をさらっとすすめてくるこのイケおじは。