【0】通話記録/レセプション当日、14時05分――【BF.Dl−175min. area:@g.z.“規制区画”】
【※録音を開始します。】
――聞こえますか? 先生。
こちら昴。
解体作業は順調です。
補助電源付端末外演算ユニットを三つ、串刺しでオシャカにされちまったけど、雨降り出したから、お客様はそろそろ帰りそうだし、なんとかなり――
あ、やべッ! ⋯⋯コレ、狐の嫁入りじゃん!!
訂正訂正! たった今、補助端全部持ってかれちゃった。
すみません。
そんなわけで残りはスマホしかないけど多分、大丈夫!
もう! 子供扱いしないでくださいよ。
175分もあるんだ。全然問題ないってば!
いざとなったら、自力で『読んで』バラしてもいいしね!
え、心配? 大丈夫だよ。マジでホントに!
⋯⋯そりゃあ、身支度に予定より少しかかるかもしんないけどさ! 遅れたりはしないと思うよ、流石にね。
だって、まだ二十時からのレセプションの開始まで六時間近くあるし⋯⋯
は? 約束?
やだなあ! そんなのもちろん分かってるってば!
勘当はともかくこんなタイミングで破門なんて絶対に嫌だからね、死んだって使わないよ。
それよかさ、今日ばかりは俺もちゃんとドレスコード守るから、アイツには『あとで会場でな』って伝えといてくんない?
頼むよ。いいでしょ?
ありがとう! さっすが先生。
じゃあ、両手開けなきゃ作業に支障が出るし、スマホはスピーカーにしとっけどさ、爆弾の解体が終わったら、すぐにそっちに降りるね!
だから、会場内のことはお願いします――




