007―4 7回目の憑依 ~孔伷さん、ついに中華全土を統一する?~
―― 184年11月 冬 ――
『何進軍が江夏へ攻めこみました』
何進が先に手を出したか……。江夏の人たち、太守が来てくれて良かったね。
「牢屋放置プレーは臭いが取れないのが玉に瑕だわァ。玉に瑕? お玉にキズ? そうオキャンタマントゥダッ! ティーッス! あーん――」
「キャンディ殿、やめるでござる! このままでは拙者まで切腹を命じられるでござるよ……」
はーい、誰も見てはいけません。
戦争が減って存在感を増すクリーチャーの担当官として、同じく戦争が減って暇そうな漢武を任命した。一族の汚物は一族の中で処理してください。
では彼らを無視して登用チェックから。
「荀諶を今度こそ我が君に仕えさせたいのですが……」
荀攸先生がそこまでおっしゃってくれるのなら! ということで、荀攸先生自らスカウトへ。
「久しぶりですね、荀攸殿」
「荀諶殿、先日我が君に仕えていただきたいと使者を送っていたのですが――」
「あ! もしや傅巽殿か。そうか、荀攸殿が仕えている御仁からとは思わず断ってしまいました」
「やはりそうでしたか、傅巽殿に私の手紙を持たせておけば良かった……まあ、それで荀諶殿も我が君に仕えていただけないでしょうか」
「もちろん、荀攸殿が仕える御仁なれば私をうまく使うことができましょう……」
親戚のつながり強い。傅巽と荀攸先生のお手紙が正解だったらしい。
とりあえず褒美を渡して忠誠心を上げておく。荀諶は武力以外の能力平均70の太守タイプ。
その後、成都の巡察で、商人から開発金をねだられたので金1000支払う。
孔伷さんは小窓の中でうとうとしてる。
名前:荀諶
所在:成都
身分:一般
忠誠:100
年齢:21歳
武力:25
知力:77
政治:78
魅力:64
勇名:200
経験:4080
陣形:箕形 鈎行
特殊能力:挑発
荀諶友若、袁紹の配下で荀彧の兄か弟か諸説ある。この世界では弟らしい、荀シリーズとしては物足りない性能の人、後に挑発スキルで活躍することになるとはお釈迦様でもわかるめい。目鼻立ちはっきりで、口髭だけで顎はすっきりさっぱり顔。
◇◇◇
―― 184年12月 冬 ――
「荀攸先生、董卓配下にいる賈詡殿を登用したいのだが――」
「そうですね……私の師が当たって砕けろと言っておりましたが……」
陶謙に当たってもらったけど、砕けた……。
永安で内政、成都で荀攸先生に巡察をお願いすると戦術指導を依頼される。結果は、頭の良い人の説明は頭の良い人しか理解できないのだ、残念。
◇◇◇
―― 185年1月 春 ――
「アアンッ! 孔伷様ァ! 明けおめ開けおめ、お股を広げてご開帳ゥ~! ファンタジー!」
「少しは落ち着くでござるよキャンディ殿! あ、孔伷様が志を抱いてから1年が経ったでござる」
ああ、1年あっという間だった。6回目のノウハウを思う存分に活用してやったけど、まだまだこれからだな。
しばらく成都で人材集め、巡察で名声上げの地味方針を続けるしかない。
「我が君、評定を行いましょう。各担当官の意見に耳を傾けてください」
はて評定とな……? 荀攸先生曰く内政、人事、外交、軍事、計略の担当官のうち4名揃うと、1月に年間の方針を立てる会議を開けるらしい。6回目まで何気に開く余裕がなかったんだとしみじみ思った。
「内政官王朗が申し上げます。是非とも巡察で成都の民心を安定させましょう、それがし競馬が得意です」
いや王朗は接待競馬やりたいだけだろ。民忠90以上って命令書いくつあっても足りんからパス!
「孔伷様、あっしよく分かりやせんが計略を担当しておりやす。えーと張角の配下で野心の高い奴を独立させるのはどうでやすか?」
新人の陳紀が遠慮がちに発言する。ふわっとした意見をありがとう。……パス!
「孔伷殿、俺様がこの辺り一帯を制圧してくる! どうかご裁可を!」
軍事担当はやっぱり呂布将軍、5都市――建寧、雲南の空白地を押さえれば達成になるのか? ただ人材不足で領地を広げるのは悪手だし、パス!
「孔伷様、人事担当としてはもう少し人材を広く求めるのが良いかと存じます」
最後は荀攸先生が人材不足解消のために2名スカウトをしようと、一番まともで選択しやすい目標を出してくれた。
「そうだな、皆の意見はどれも選びたいところだが、本年は荀攸先生の目標を年間目標にする」
「へーい」
「ああ……接待競馬が――」
「……俺様の活躍する場はないのか」
「孔伷様、私の案を採用いただきありがとうござる」
皆それぞれ思うところがあるらしい。
「孔伷様、早速ですがどこの人材からあたりましょうか?」
うーん、人材登用を始めると熱中してしまうから、先に内政しとこ。
成都と江州をまとめて開発。人材登用をするために勢力図とにらめっこ。
ん? 小窓の孔伷さんが震えながら指差してるのはお隣の梓童か、武将が5人と兵力2万ちょっと……。成都攻めの準備が着々と進んでる。
大丈夫、暴れん坊将軍の呂布が守ってくれるはず。だって前回は10万超えの兵力差を1人で覆してくれたしね!
で、情報から能力高めで忠誠の低い武将をチェック。できれば今後の方針のためにも政治家が欲しいな。お、こいつはどうだ――
「ほう……劉豹殿ですか。私はかの者に興味があります」
「荀攸先生がそう言われるならお願いしますよ」
先生の言いなりになりつつある。結果は――
「――劉豹だ、ここなら銅級の俺様でもでかい顔ができると聞いてな。よろしく頼む」
うむ! 荀攸先生の言いなりでいこう!
劉豹というと、匈奴5部族の族長の1人。将来の左賢王か右賢王か、見た目は弁髪の目付きの悪いドジョウヒゲ。現在26歳。翻訳が仕事してないのか独特な言葉遣い。
これで命令書はあと1回。
呂布将軍に巡察してもらう。なんと競馬で大儲けしたらしく、王朗が歯ぎしりしてた。
今のところ順調。油断しないでいこう。
◇◇◇
―― 185年2月 春 ――
『何進軍が江陵へ攻めこみました』
これで太守不在の所領はなくなった。
永安、江州も取られる可能性は想定しておこう。
今月は巡察で成都の領民安堵を図って、呂布将軍の兵士が訓練50以下はなんとなく怖いから訓練&訓練でフィニッシュ。
◇◇◇
―― 185年3月 春 ――
『何進軍が永安へ攻めこみました』
思ったより早い。何進と曹操が出てきてる……これは即撤退しますよ。欲張りませんよ。
成都の巡察、やる気マックスオリックスの劉豹に行ってもらう。
結果は商人から開発金のお願いで、金1000を支払う。まだ金に余裕がある。
◇◇◇
―― 185年4月 夏 ――
『各地で住民反乱が起こっています』
反乱はないけど、イナゴが江州を食い荒らしてるらしい。誰かに巡察してもらおう。
『世に聞こえし喬玄、今ここに散らん……』
前回から1年遅れて喬玄が逝った……、同盟金ありがとよ。
今月は江州の巡察だ。傅巽君にイナゴ被害のあった地域を見に行ってもらい、生活が苦しくなってる住民らにお米配りをしてくるように命令しておいた。
「荀攸先生、誰かこちらに引き込めそうな人材いませんかねえ?」
「ふむ、孫堅軍の国淵殿ならあるいは……」
荀攸先生にお任せ! 早馬で駆ける先生、お願いします! ほら、小窓の孔伷さんも平和ボケしてないでお祈りでもしてなさい。
「――国淵と申します」
イエス!
国淵は、ちょっと広めの額にきりっとした目、すっと通った鼻筋の良い男。政治86と優秀なスカウトだ。26歳には見えない落ち着いた様子。
忠誠94、命令書が余るまでこのままでいこう。
在野チェックで、荀彧、龐徳、馬騰がまだ仕官してないことがわかった。けどまあ成都に流れてくる前にどこかに仕官するのだろう。
最後は成都で巡察を――
荀諶にお願いしてみた。
「お主たち喧嘩など無駄なことは止めるのだ」
「うるせぇなあ! 元袁紹の参謀だか軍師だか知らねぇけど正史でもちょっとしか出てねぇ奴がイキッてんじゃねえ!」
「そうだ! 荀彧、荀攸はやべぇ知力に比べてお前は平均ちょっと以上だろうが!」
「き、貴様ら! 人が気にしてることを……! 許さん、許さんぞッ!」
という内容だったかは定かでないが、売り言葉に買い言葉で喧嘩に参加してボロ負けして帰ってきた。孔伷さんの面目丸つぶれの散々な結果に……。
「傷の療養のついでにしばらく家で反省しておきなさい! 孔伷様、私の甥が申し訳ありません」
「ずびばぜん……」
荀攸先生が激おこしてたので、人手不足のこのご時世だけど謹慎を命じておいた。まあ出仕しても怪我が酷いからまともに働けないだろう。
『わしの名声が……』
孔伷さんもいつまでも引きずらない!
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