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今さら始める三国志5~孔伷さんと一緒に中華統一を目指します~  作者: yatacrow


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006―6 6回目の憑依 ~つまるところ神なんていない~

―― 184年9月 秋 ――


 何事もなく9月に入る。董卓が成都、何進が襄陽の近くに進出。こうなると襄陽入りはキツい。


「孔伷様、ご命令を――」


「これから成都(せいと)を目指す。移動の準備を……」


 江夏(こうか)に糜竺君、江陵(こうりょう)に陳珪先生、永安(えいあん)孔伷()と呂布将軍と強行軍をぶちかました。


 空白地は誰かに攻められるまで領地になる代わりに、治める義務が発生する。


「わしがこの辺り一帯を治めることになった孔伷だ。皆の者、よろしく頼むぞ」


――くそ、わしが管理していたのに……!


――なあ、税金を誤魔化す方法はないか


――新しい太守様だとよ……、何かあれば反乱しようぜ!


 こいつら……不穏な言葉がひそひそと聞こえてくる。


「「「孔伷様の統治を歓迎いたします!!」」」


 嘘つけぇ!! という言葉をぐっと飲みこんで、地雷臭の漂う地方豪族たちとの会合は終わった。


 名声が305に下がる。侵略行為は名声に傷が入る……。



『張角軍が廬江へ攻めこみました』


 ここで張角が動く……か。兵力11万と相変わらず殺意の高いことで。


「劉繇は消耗しすぎて動けない。せめて王朗を救援に出して、こっちに退却させられないかな……」


 このままだと建業と連絡が取れなくなる。多分、張角軍も先方は龔都の1部隊で後続部隊が来るまでそこまで派手に動かないはず。


――廬江の戦いダイジェスト!


 5日目の後続部隊が到着するまで龔都は動かず! 以上!


 ……が、王朗は建業にしか退却出来なかった。


『厳白虎軍が建業へ攻めこみました』


 兵力はおよそ3万。


 まさに弱り目に祟り目、この世界は俺を楽にさせる気はないらしい。


 俺が出来ることは、王朗に長江を渡らせて少しでも捕まる可能性を下げることだろうか。


――建業の戦いダイジェスト!


 守備不在の6つの城をはしゃぎながら、厳白虎親子が建業を蹂躙していくなか王朗は長江を渡りきった。


『孔伷軍の王朗が捕らえられました』


 逃げても意味はなかった……。この辺りのゲーム的な仕様が俺を苦しめる。


『孔伷軍の劉繇が捕らえられました』


 貴重な武将2名、兵士1万1000の運命は――


『王朗は厳白虎に斬られました』


 はは、斬られました…………。きっと捕虜のくせに厚待遇をねだったに違いない、知り合い死んだからちょっと凹むぞ。


 ちなみに劉繇は野に下ったらしい。


◇◇◇


―― 184年10月 冬 ――


『各地で住民反乱が起こっています』


『廬江をはじめとする2都市の住民が圧政に立ち上がったようです』


 龔都のいる廬江、厳白虎のいる呉で反乱ですって、ざまあでございます。


 ついでに汝南、隣の長沙(ちょうさ)で疫病発生。早く成都に入って引きこもりしないと!


「孔伷様、ご命令を――」


 移動をしたかった……けど、誰もがへとへとで動けない。俺も王朗の斬首のショックをちょっとだけ引きずってる。覚悟もしてたし、そもそも名も無き肉壁たちは数万と死んでるのだけども。


 出来ることは――


「孔伷殿、王朗殿は残念でしたが勝敗は兵家の常。いつまでも引きずっておられると兵の士気が下がりますぞ!」


 呂布将軍に慰められた。陳珪先生、糜竺君のところでも弔い酒で盛大に王朗の葬儀をした。


◇◇◇


―― 184年11月 冬 ――


「孔伷様、ご命令を――」


 気力充分、陳珪先生を江州(こうしゅう)に、糜竺と呂布将軍を成都に入れる。孔伷()はこのまま永安を守備。この選択が後に悲劇を招くことになるとは――


 残る命令書は1つ。


「永安の地方を見て回ろう」


 永安といえば白帝城、劉備が陵遜(りくそん)にぼろ負けして逃げこんだお城がある。


 ぶらぶらと街中を歩き回る。


「――しかし、孔伷様は我ら民のこと考えてくれているのだろうか……」


「おいおい、滅多なことを言うもんじゃねぇぜ、誰が聞いてるかわからないぞ」


 めっちゃ不評だった……。


「とりあえずお腹いっぱいになれば安心するか……。漢文、米を住民に配っておいてくれ」


「――御意」


 さてこれでどうだろ――


「へ? 米を……? あ、ありがとうございます」


 なんか無理やり感がすごいが、とりあえず民忠上げに成功! 名声は1上昇して302か、まだまだ先は長いな。


【ステータス】

 都市:江夏

 人口:129700


 都市:江陵

 人口:245100


 都市:永安

 人口:204900


 都市:江州

 人口:214200


 都市:成都

 人口:310000


 江夏といえば赤壁の戦いが有名だけど、まだこの頃は地方豪族の黄祖がぶいぶい言わせてる場所で、成都に行くためだけに支配したようなもの。


 江陵は荊州地区の中心地、秦の時代から政治・軍事面で最重要都市の一つ。つまりゲーム的には6ヶ所から一気に攻め込まれる恐れのある危険な場所になっている。


 永安はゲームだと蜀地区への裏道、漢中や梓童から攻めると二つの関が邪魔になるが、こちらからだと成都の大半を一気に蹂躙できる場所。守らねば!


 江州、秦に滅ぼされた巴国があった場所。ひたすら山岳地帯に森と気持ちだけ平地がある。


 成都はもうね、言わずと知れた蜀の中心地。劉備の拠点。剣閣をはじめとする山岳地帯に関を設置してるから守りやすいことこの上なし。南には建寧、雲南へと続く道があって、成都を取ればこの2つも易々と手に入れることが出来る素敵な場所だ。


◇◇◇


―― 184年12月 冬 ――


「孔伷様、ご命令を――」


 おっと江陵の在野に厳顔(げんがん)がいる。


「厳顔をスカウトするように陳珪先生に伝えてくれ」


「これも天の采配――」


 いいから早く行ってくれ。


「――歴史があなたを」


 陳珪先生お得意の歴史トーク! どや!


「ふっ、修羅のごとき働きぶりご覧に入れよう」


 おおおおお! 来てくれた!


「天の声に導かれし男、厳顔。江州にて我が軍に加わりました――」


「「「天よ――」」」


 祈るのやめい!


「漢文、江州よりも成都か永安に来てもらいたいのだけど……」


 あ、スカウトをした人の場所に行くのね……。くそ、命令書を移動のためだけに使いたくない。ちなみに見た目老けすぎてお爺さんだけど、年齢は孔伷さんと同じ歳だった。


 さて募兵は来月しか出来ない、移動も無理。となると――


 成都で呂布将軍に見回りをお願いしよう。


「おい、貴様ら、なんだその弛んだ訓練は?」


 真っ先に訓練場の視察に行く辺り、さすが脳筋武将って感じがする。


「おお! 呂布将軍だ! 将軍、我らに一つご指導願えませんか?」


「ふん、良かろう! 俺自らがしごいてくれるわ!!」


 いや、街中を見て回ってほしいんだけど……。


「はあはあ……、ありがとうございました! ――呂布将軍のおかげで充実した訓練を行えました」


 一応、無事に成功した。


 こちらも負けじと巡察して民の心を掴まないと。


「わしも少し領地を回るとしよう」


 と、別にそんなつもりはなかったけど、気づけば永安の訓練場で兵士に囲まれている孔伷さん。


「これは孔伷様! どうか我らにご指導を!」


 むむ、呂布将軍と違って孔伷さんには武力がない。戦術指導をしておこう。


「――こういうときは、敵の背後を突く。うむ、筋がいいな」


 孔伷さん、なんとか頑張った!


「なるほど! これなら俺らも出来そうです。――孔伷様のおかげで頭が良くなった気がします!」


 大成功!


【ステータス】

 名前:厳顔

 所在:江州

 身分:一般

 忠誠:94

 年齢:34歳


 武力:88

 知力:70

 政治:63

 魅力:79


 勇名:1460

 経験:14000

 陣形:密集 鋒矢 衡軛 長蛇

 特殊能力:??


 厳顔、劉璋配下で巴郡太守。張飛に捕らえられて以降は劉備の配下として、黄忠爺とダブル老いぼれコンビとして漢中に名を馳せる。正史でも資料の少ないお爺ちゃん武将。渋味のある顔に、眉も口髭も真っ白な34歳、孔伷さんと同じ歳という奇跡。



『張角軍が江夏へ攻めこみました』


 もう攻めてきたか、こちらとしては太守のいない国が減るだけだし問題はない。

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