表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

002『面談と固有ジョブ』

◇◆◇◆◇◆

面談希望を送信するとすぐに連絡がきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガーディア学院

宛先 michi_kakeru73@goetiaschool.com


面談希望を受領しました。

予定時刻は今から10分後です。

ミーティングルームにお越しください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 不安な要素は早期解決するに限る。

謎のジョブ“√開拓師”がどのようなジョブで、もたらされる恩恵はどのようなものなのか少しでも手がかりがあれば良いのだが……


◆◇◆◇◆◇

「驚いたよ。道智君が1番最初に面談希望をしてくるなんて。いや、君は心配症なところがあったか、ならば当然なことなのかもしれないね」


 先生は優しく微笑み紅茶を用意してくれていた。


「先生は僕の職業適性をご存知ですか」


「いや、当然プライバシーの観点から教師であっても誰かの適性を見ることは許されていない。本人の許可なく見ることはできないよ。ただ、予想と君を十数年見て、ある程度の予想はつく。ご実家のお仕事を考えると“料理人”、君が剣術や体術、魔法技能の授業を選択していたことからダンジョン攻略家で使える戦闘系のジョブかな」


 イレギュラーな“√開拓師”は置いておくとして、先生が僕の三つの内二つを当てたことに驚きを隠さなかった。


「ご明察恐れ入ります。私は“魔剣師”と“料理人”の適性をいただいたのですが……


「魔剣師だと!?」


“√開拓師”のことを話そうとすると、先生は声を上げ僕の言葉を遮った。


「すまない、取り乱してしまった。そうか、魔剣師……使い手次第で左右されるジョブだね。得られる恩恵は《魔法》と《剣術》二つの恩恵に経験値を割かれるから才能に胡座をかいていると中途半端な実力しか得られない」


「大丈夫です。一応“魔剣師”も狙っていたので運用方法はイメージできています。問題なのがもう一つのジョブなんです」


 紅茶を飲み、息を整えた先生は真剣な顔つきになった。


「もう一つ……“料理人”ではないよね?汎用性が高く君なら働き口もありそうだ」


「僕は三つの適性を頂きました。そして、本日面談を希望した理由がこの“√開拓師”です」


持ってきていた端末に職業適性表を映して先生へ見せる。


「“魔剣師”の上に固有ジョブか……見たことがないな。近しそうなジョブは“航海士” “旅人” “先駆者”なんかだと思うが。√というのが気になるな。恩恵も予想がつかない……固有ジョブであろうことからから恩恵も固有のものなのだとは思う」


 やはり、先生でも分からないとなると気にしない方向の方がいいのだろうか。デメリットのありそうなジョブではないため気を張る必要は感じ取れないが……


「力になってやらずにすまない。私の方でも資料などを探して君の端末にまた送らせてもらうよ」


「ありがとうございます。一先ずは“魔剣師”の恩恵Lvを上げるためにもダンジョン攻略ギルドで手続きをして、実家で料理人としての経験を積みつつ。ダンジョン攻略家として活動していこうと思います」


「君ならできるさ、頑張りたまえ」


 職業の恩恵補正が影響しているのか、先生の応援は温かく勇気が湧いてくる。


「本日はありがとうございました」


 ミーティングルームをあとにし、僕はダンジョン攻略ギルドへ行く前に一度家へと帰ることにした。




 


 




 

1,500字程度を目安に1話としていますが、「もう少し文字量増やして〜」などの意見がございましたら

ぜひTwitterなどでコメントください。本日もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ