星79 導きの星
お前の名前は、導きの星だ。
朝でも夜でもない、暗闇に佇み迷う人間の背中をそっと押し、導く。
そんな導の光だ。
いつかその光で世闇を彩り、迷う者達を空から導くんだ。
この剣は俺からの選別だ。
こいつを休まずに振ってりゃ、騎士にだってなれるだろうさ。
過去の世界に残ったツヴァイは、王宮から離れて旅をしていた。
短い間ながらも知った顔がいる場所にいた方が楽だと言う事は分かっているが、過去への干渉を少なくするためには必要な事だった。
これからも人と関わること自体は避けるつもりだった。
そんなツヴァイの目の前に一人の人物が立つ。
以前にあった時よりも少しだけ成長した姿だった。
ツヴァイ「お前、何で戻って来たんだ」
ステラ「分かりきった事、聞かないでちょうだい」
ツヴァイ「性格変わったか?」
ステラ「私は怒ってるんです」
表情は普通だ。だが静かに怒りを表明。
ステラード・リィンレイシアは激怒しているらしかった。
ステラ「例え間違えるかもしれなくても、誰かを傷つけるかもしれなくても。目の前にいる困った人を助けるために私は剣をとるわ。かもしれない未来より、私は今をとる」
ツヴァイ「間違える確率が高かったとしてもか」
ステラ「その為の騎士よ」
ツヴァイ「人間なんだから、全部は守れねぇよ」
ステラ「ええ、分かってます」
だから、とステラは背後を振り返る。
そこにいた者達が、頷きを返した。
ステラ「皆、先生を助けるために頑張ったんですから。もちろん私も」
これから誰も成し遂げた事のない事をする為に。世界のルールをひっくり返すために。
ステラ「全部は守れないかもしれな。けど、それは一人だったらの場合だわ。私達は完璧じゃないから、だから皆の力を借りる手を持ってるんでしょう?」




