星60 精霊使いに
学校の訓練室
シェリカ「私が教えられる事はこれで全部。それにしても驚いたわ」
ふわふわと舞う精霊の姿を視界に入れながら、私はシェリカの言葉を聞いている。
シェリア「本当に修行したくらいで聖霊使いになってしまえるなんて、元から才能があったのかしら? それとも貴方は勇者になる才能があったんかもしれないわね」
ステラ「勇者? って、あの絵本とかにでてくるおとぎ話の勇者よね」
シェリカ「そう」
頷いたシェリカはしかし、真面目な顔をしたまだ。
シェリカ「勇者は実在するわ。私達もそれらしい話を聞いた事があるし、会った事があるもの。勇者は、あらゆる可能性を秘めた存在だというから、精霊と契約できてもおかしくないの」
ステラ「そういうものなの?」
伝説の存在が実在すると言われてもピンとこないが、だが勇者ならば確かに精霊と契約するぐらい簡単に出来ても良いと思った。
シェリカ「とにかくおめでとう。その成果はまぎれもなくステラの努力の賜物だから」
ステラ「ありがとう」
こんなにも何かをするのに手こずったのは、病気の療養以来だったので、出来たときは嬉しかった。
まだ、精霊使いになって日が浅いからか、特別な力を振るう事はできないけれど、これで呪術の影響は完全に無視してもよくなったらしい。
ずっと心配だったのでそれは本当に良かった。
シェリカ「貴方なら、ストレスを貯め込むなんてこともなさそうだし、良い相談役がいるものね」
ステラ「これで、契約を結んでいるシェリカも危険に晒されなくてすむのね、良かった」
ステラの身に何かがあったら、シェリカの事まで巻き込んでしまうし。
それは本当にほっとした。
精霊使いになってさっそく、その事を友人に報告しようとしたら、掲示板に新たな課題が張りつけられているのに気が付いた。
三年生の課題は……。
騎士団の監督の元で、本職の騎士の任務を果たす事。
だった。
実戦的なその内容は卒業を意識させるものだ。




