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閑話・四つ葉。(ダンさん)

 『森』からクローバー達が帰って来た。

無事でよかった。

魔族が居なくなっていた。


『森』向こうの魔王国に帰ったのだと言う。

中央遺跡には今回の騒動の張本人が居たんだそうだ。

残念なことに逃げられたという。


クローバーは妙なガキどもと一緒だった。

仲間で迎えに来てくれたんだそうだ。

そうか……仲間が居たんだな。

スゲーなぁ、、コイツラには異世界なはずだろ? ココって。


なんだかマジックアイテムが作動したのでココだと分かったらしい。

アイツって変なモノを色々持ってたからそんなモノも中には有ったんだろうな。


オレ達は空っぽになったこのトエイーの街の留守番を補充の兵士や騎士が来るまで

ということで引き受けている。

アイツが異世界に帰るのは見なくていいだろう。

ココでお別れすることになった。


「ダンさんのおかげでココで冒険者ができました。

オカゲで野垂れ死にもせずに自分の事を探していられました。

ありがとうございました」


お礼を言われたけど世話になったのはコッチだもんなぁ。

アイツの薬のオカゲで手指は元に戻ったし変な顔のマスコットのオカゲで

死なずに済んだんだ。

オメーはオレの恩人だから礼なんざいらんさ。


成人しててもその歳じゃあ親も心配してるだろう。

早いトコ帰って安心させてやれ! 


そう言ったら素直にうなずいた。

冒険者の登録のときに15だってことにしちまったが

もしかしたらまだだったかもしれない。

だけどそういうコトにしておいたほうがイイと思ったんだよ。

頼れる者がいない所にいるんだから自覚もさせておきたかったしな。


まあ、オレの心配なんぞは要らないくらいだった。

いつのまにやら領主さまに伝手を持ってたし神官どもにも頼られてるし。

神殿の庭でガキどもと一緒にシスターに説教をくらってたのには笑ったがな。


実はギルドで売ってた四つ葉のクローバーのついたアノお札を持ってるんだ。

まだ発動はしてないんだけどな。

ラッキーを運んでくれる四つ葉のクローバー。

オメーはオレにはラッキーそのものだったよ。

最初っからな。


自分の世界に帰ったらオレ達の事なんか忘れちまうだろうが

オレは忘れないと思う。

ココの世界の勇者と変わらずオメーも皆に救いをくれた勇者だってことをな。

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