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81・お掃除くん。

 部屋の主の残骸はお掃除くんに〔処理〕されてしまった。

コレってどうすればいいんだろう? 

そういえば彼は名乗らなかった。

質問には答えてくれたけど。


お掃除くんはオレにくれると言った。

でもこのお掃除くん、しゃべらないよね? 

……しゃべれるのかな? 

君って音声回答できるかい? 


あー、驚いたしゃべったよ! 

意思を持って回答してるというよりは解答例の通りに展開してるって雰囲気だね。

なので〔彼〕についてきいてみた。


名前は分からない。

〔マスター〕と呼んでたらしい。

どこから来たのか? 

……違う世界から。……なるほど。

あの体以外の体ってあるのかな? 

……数は特定できないがあるらしい。

オレについて〔彼〕が言ってたことが他にもあるのか? 

……特にはないけれどココまでの案内を命令された。


そうして〔彼〕の最後の言葉によってオレが新しい〔マスター〕だそうだ。


お掃除くんはこの遺跡の中でのみ動くように設定されているようなので

持って帰っても簡単には動かないみたいだね。


ともかく遺跡とダンジョン(?)の管理は任せることにした。

ガラスタンクの魔族さん達は治ったようで順に解放された。

全裸だったけど。

お掃除くんに聞いたら装備は壊れてるので廃棄したそうだ。

なのでオレのアイテムボックスの中のモノを提供した。

ココの世界のモノではないのでちょっと変だけどね。

裸よりはマシだろう。


リョーさんは考え込んでたけど

「アイツがいなくなれば地脈のエネルギーは元通り『森』に還元されるのか。

じゃあ、魔獣どもも落ち着くかもしれないね。

たまに出て来るくらいなら今でも対応できる。

トロールとオーガは始末できたからこれ以上の被害は出ないってことになるな」

と言った。


あの〔彼〕がまた何かしなければ……ですけどね。


ココにはもっと沢山〔彼〕の研究用の設備があったそうだ。

でもオレを確認したのでほとんどを〔処理〕したらしい。

証拠隠滅をしていったのか。


ココにはもう何も無い。

探索はコレで切り上げてトエイーの街に戻ることになった。


お掃除くんは外への別ルートを教えてくれた。

転移陣だけの部屋だったけど出た先は塔の三階の部屋だった。

な~んだ、出口専用の部屋だったんだね。


でもそう簡単には帰れなかった。

塔から出たらなんとドラゴンが居たんだ。

骨ドラゴンの二倍はある青味がかった緑色をしたドラゴン。

『森』のトロールをシッポで薙ぎ払っていた。

 でました! ドラゴン! 

この色って前にもトロールを襲ってたってヤツの色だよね。

さて敵ですかね? 味方ですかね? 

味方だといいなぁ。

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