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43・お札(ふだ)〔クローバー付き〕

 魔女なナオミさんに変顔マスコットを見せた。

コレを造ってみたいと。


領都のカジノにあったガチャみたいな魔道具で当たったと教えたら

ツボにハマったらしく大笑いされましたぁ。


アノガチャの機械はナオミさんの作品でマスコットも実は

売れ残りを詰めたものだそうだ。

じゃあ、顔がダンさんや受付のお姉さんに似てたのは……


「時々頼まれてああいうのを売ってるんだよ。

まあ、モデル料は払ってないんだけどね。

ココの街の連中が領都のカジノなんか行くわけないと思ったんだけどねぇ」


受付のお姉さんは

「アタシはこんな変な顔してなーい!」って

怒ってましたよ。


「ハハハ、鏡を見てごらん! ってとこだね。


この魔道具は物理ダメージの軽減が目的なんだよ。

壊れることで持ち主を守るものなんだ。

壊れたら目的を果たしたことになる。

修理はしないほうが持ち主のためなんだ。

あとは感謝をしてお焚き上げでもするんだね」


ということで造り方を教わりましたぁ。

人形でなくてもいいそうです。

でもナオミさんがやるとちゃんと5回軽減できるのに

オレがやると4回しか軽減できまっせ~ん。


「売り物にはならないねぇ。

他の連中が売ってるのだって最低5回は軽減できる代物だ。

まあ、、頑張って練習するんだね。」


人形じゃあなく木の札でやってたんですがコレがなかなか

難しかったです。

気が付いたら木札の山になってました。

どーしようコレ……


「アンタの魔力は底なしなのかい? 

こんなに造っちゃって……

上げる相手が居てもこの数じゃあねぇ。

ギルドに寄附してタダで持ってってもらうなんてどうだい。

最近魔物が増えてるそうだし」


あー、いいですね。

オレ、コレで商売をしたいとかじゃあないですし。

それこそ好奇心でやってみようかって思っただけですからね。


四回しかダメージを軽減できないものなので分かるように

四つ葉のクローバーを焼き印で付けた。

ラッキーマークだしイイよね。


ちなみに5回もちゃんとできるようになったよ。

大分手こずっちゃったけどね。


ギルドの受付のお姉さんに話してカウンターの端に置いた。

練習で造った物なのでタダで欲しい人にあげたいと言ったら驚かれた。


あの後、正確な値段を聞いたらしくてタダはダメだと叱られちゃいましたぁ。

本職で造ってる人も居るから失礼だそうだ。


う~ん、それもそうか。

なので普通のものの三割引きに価格設定。

代金はフロルの街にもある孤児院に寄附することを表示。

普通のとは違って四回しか軽減できないことも書いておく。

本職さんたちの商売を邪魔したいんじゃあないからね。


飛ぶようにとはいかないけれど結構売れたよ。

孤児院に代金を寄付に行ったら驚かれた。

領都のブランほどの人数はいないけどフロルの街にもちゃんと孤児院はあって

神殿が運営している。


領主のガイ様は資金提供をしてくれているけどなかなかソレだけでは

足りないんだそうだ。

なので年長の子供たちにクローバーの焼き印を押す仕事をしてもらうことにした。


熱いから大変だけどね。

出来た木札をオレが魔道具に造ってギルドと神殿で売る。

ちょっとづつでも売れたので子供たちのお小遣いと運営資金の

助けになってるようだ。


ちなみにココで売ってる本職さんは実はナオミさんなので販売許可を

取らなくてもよかったんだよ。

タダで配れって言ったくらいだしね。


一度使うとまた使いたくなるそうで結構コンスタントに出て行く。

ナオミさんの五回できるものも前より売れてるそうだ。


ナオミさんが許可してくれたので孤児院の子供達とか神官さんに

造り方を教えてみた。

う~ん、やっぱりできる人は限られるみたいだね。

でも、神殿の人たちにもできたのでオレが居なくてもコレで

孤児院の運転資金の助けにはなりそうだ。


魔物が増えてるのはどうも確実なようだね。

討伐依頼も増えている。

そう思ってたらガイ様から連絡が来た。

指名依頼だった。

 お守りのおふだみたいでいいなコレ。

子供用に欲しいお母さんもいるかもしれない。

結構妙なところでケガしてくれるんだよね。


一時騒ぎになってた公園の対面式の箱型ブランコ。

アレでウチの子供もケガしたんだよ。

反対側に誰も居なかったんでつんのめった拍子にオデコを

前の席の縁にぶつけて3針縫ったんだ。

まあ、、死ななくて良かったけど。


危険はどこにでもあるけど安全だと信じてる所に潜んでたりするよね。

ご用心ご用心。

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