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試練の入口2


紅い衣の狐面の少女は、倒れた火竜ノ娘を見つめていた。

きっと彼女は“幻夢”の中に入っただろう。

どれ、少し彼女の“幻夢”を覗こうとした、…そんな時だった。


紅い衣の狐面の少女はふと、斜め上──天を見上げた。




「…何かが、起こっている。

何かが、起ころうとしている──」




天の方を見上げて、紅い衣の狐面の少女が呟く。

ソレはまるで、独りだけの空間だった。





彼の手を、かすめた。

ソコでラシュフェーニカは、動くわけでもなくソノ場に立ち止まった。



──ねぇ、今まで私…、“どうしてた?”



ただ遠くからいつも“アノ人”を見つめていた。

横に立っていながら、いつも遠くから。

そして追いかけては隠れて、近づいては隠れて…、……いつもいつもソレを繰り返してきた。


ラシュフェーニカが俯く。




「ねぇ、明様」




ラシュフェーニカが声をかける。

明の後ろ姿は声に反応せず歩いて行く。




「私、アナタに伝えたいことがあるんです。


だから、…迎えに行くことにしました。

アナタを」




ソコで歩いて()く背は、ハタリと足を止めた。

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