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試練と神々ノウタ 11
「…おかしい」
「?」
風蘭が口を開く。
「ホールから奥へと続く大きな入り口が……、各階に“あるはず”なんです…。
コノ、私達が入って来た入り口の正面に!
それが…、それなのに、どの階にもソレがない…!
どうして…?」
「…?」
確かにラシュフェーニカも調べていたが、次に続く入り口らしい入り口も、抜け穴すらも見つからなかった。
ずっと壁が伝うだけで、何も窓も何も見当たらなかった。
「…どういうこと……?
今までこんなこと…」
風蘭が疑問の声を挙げ、戸惑う。
ソノ時だった──。
何処からともなく、荘厳な歌が伝うように広がった──。
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