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試練と神々ノウタ 10
夢灯篭ノ提灯をゆうらゆうらと揺らす。
シャランシャランと、吊り下げられていた鈴が音を鳴らす。
…試すべき存在なのだろう、彼女達は…。
試練を乗り越えられるか、【道】を唱えられるか、
それとも…、堕ちて死の世界への扉を開くのか…。
冷え切った心の中で、どこか灯火を付けるように、二人の訪れた少女を見つめていた──。
*
「…おかしい」
ラシュフェーニカと風蘭は、各々自身の大きな翼を出して、塔の一階から三階まで調べて見渡していた。
崩れた塔は特に何かあるわけでもなく、エントランスホールという以外に、“何も無かった”…。




