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《【道】ノ格入》 10
「《【道】ノ格入》…。
コレは穏やかなモノでも、平和なモノでもない…。
お前さんにはまだ難しいかもしれんが…、《【道】ノ格入》は…、生命をかけたモノなんじゃよ…。
《【道】ノ格入》 は、【神々ノ世】へと渡る術にして、神々に己の意志と決意を伝え神託と道を授かる儀式、試練…。
しかし………、……… 《【道】ノ格入》 から堕ちた者は………、
地位と、生命を失う──」
少女が、老婆を見上げた。
「昔々…、”恋乙女”と呼ばれる娘がおった。
紅い衣に、狐の面を付けた神女(シンメ、シンニョ)と呼ばれる、神々ノ力を僅かながら賜った幼い娘じゃ…。
恋乙女は神々ノ神託を受けて、初代──天空ノ巫女に 《【道】ノ格入》 を受けさせた。
今の神官──テオラーダ様と同じように、
今の受ける者──第十八代目《火ノ宮》様と同じように、
全く同じことをしたのだ…。




