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《火ノ宮》──ラシュフェーニカ 4
天祈奏ノ殿への《格入》…──つまりは、神々ノ試練を受ける者は、コノ《格入ノ儀》で、神々に神殿へ入ることを伝え、
許しを得て、神殿の前で、神々ノ試練を受けてまで果たしたい目的を言う。
そしてソノ周りに居る者達は、《格入》をする者の無事を祈りて、試練を課す神々に《格入》する者を御護りくださるよう祈る…。
ラシュフェーニカが羽衣のような長くしとやかな袖を、腕を頭上に大きく伸ばし、地にゆっくりと下ろして、袖先を神殿入り口へ向ける。
一つ一つの舞の所作が美しく、ソレはまるで鳥の尾、鳥の翼のようにも見えた。
一つ一つの所作に想いと願いを込めて、祈り、願い、舞う。
しなやかに、美しく、強く逞しく腕を伸ばす。
手足をしっかりと伸ばして、くるりくるり回り、服や体全体を使って舞ふ…。
そしてソノ表情には、確かに祈りがソコに在った…。




