41/136
《火ノ宮》──ラシュフェーニカ 2
崩れた神殿の前で。
ラシュフェーニカの動きに合わせて、足首手首につけた百鈴の子の音が鳴る。
紅と白の衣をひらめかせて、凛、凛と音を鳴らして、祈るように舞は捧げられる。
ソコにはわずかな緊張感と、心を清めるかのような澄んだ気が溢れ、
ソコに居た者達の心を引き締め、引き付けた。
“第十八代目 《火ノ宮》が、天祈奏ノ殿に《格入》する──。”
ソノ言葉が《星ノ人格者》の口から発せられ、耳に伝い伝いて《天空ノ塔》の地に居る全ての者の耳に入った。
大地の者は全て集まり、天祈奏ノ殿に《格入》──神々ノ試練を受けるラシュフェーニカの無事を祈る儀式が執り行われた。




