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少女の赴いた先 6
天ノ海に浮遊する岩々に、次第に一本の大きな火ノ羽衣が吊るされた棒が現れ出す。
一つの岩に、一本の棒。
そしてソレに付けられた一枚の柔らかな羽衣。
各自に吊るされた火ノ羽衣が、まるで誘うかのように、招き入れるかのように奥へ──ラシュフェーニカの飛ぶ方向に向かってはためく。
「コノ…、方角は……──」
風蘭が零す。
天ノ海に霧が現れる。
ソレはやがて深くなり、ラシュフェーニカはソノ中を飛び、真っすぐに突っ切って行った。
深い深い霧ノ森に、竜ノ咆哮が響き渡った。
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