表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/14

第四章:異変-第二話

最強の去っていった方角を少し見たあと、ヒーロー自身も任務が残っていることを思い出し、支度をしていた。


「ヒーロー、ちょっと来い」

「ん?どうした、ユダ」


その最中、ユダに引き止められた。


「すまんが、護衛部隊は城下に残ってもらいたい。この近辺でも異様な数の任務の増加と、その内容の変化が見られた」

「それは…B級以下じゃダメなのか?B級にも俺らに匹敵する隊員は少なくないぞ」

「少なくないが、多くもない。お前らが必要だ」

「ユダ、お前は司令塔だ。冷静に考えて欲しい。その上で、俺らが必要だってんなら、喜んでいくさ。


…近くの任務を片付けてくる。帰ってくるまでに、もう一度考えてくれ」


そう言ってヒーローも任務へと飛び立つ。

ユダの顔は、考えることが多いのだろう。疲れが滲んでいた。


一方、ヒーローは同僚ふたりの異常に心を乱されていた。

最強は自分だけが頑張ろうという自己犠牲精神が暴走している。

ユダは…分からない。任務の内容の精査ができていない自分に苛立っているのだろうか。それとも最善手を模索し続けて疲れているのだろうか。普段しないであろう指示をしている。

他から見れば自分も何かしらの異常をきたしているのだろうな、とヒーローはため息を着く。


「よぉ、隊長。こんな曇天じゃあ、ヒーローの笑顔も消えちまうのかい?」

「レオナードさん…」

「ははっ、いつも言ってるがさん付けはやめてくれ。年は上だが地位は下なんだ」

「地位だって、あなたは元S級じゃないですか」

「元、な。今は違う。んで、隊長は何をそんなに悩んでんだ」


ヒーローは、少し迷った。

同僚の悩みひとつ自分で解決できない自分は、どうなのだろうと。

__でも。【ヒーロー】とは、頼り頼られの存在なのだと、昔どこかで見た物語を思い出した。


「最強と、ユダについて」


レオナードを見据えるヒーローの目は、いつも通りとまでは行かずとも、力を取り戻していた。

そこから、彼女らの異常についてレオナードと相談を始めた。


「そんな感じで、最強は外見にも異常が見られた」

「外見にもか…またアイツは無茶をしてるんだな」

「また?以前にも似たようなことが?」

「あぁ、まだアイツが【最強】じゃなかった頃の話だ。

…はは、知りたいって顔に出てるぞ」


歩きながら語ろうか、とレオナードは懐かしい思い出をなぞるように話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ