chapter40 仲間たちの戸惑い
手本を見せたぼくは、みんなに声をかけた。
「こんな感じで倒して行きます。
魔物には――心臓部分に魔石という小さな石があるのでこれを回収します」
そう言って倒したゴブリンの胸を風魔法で切断し、魔石を取り出しマジックポーチに入れた。
これで残り、十九個だ。
ついでにゴブリンの耳を切断し、アイテムボックスへひっそりと入れた。
ここでようやくみんなの反応を見ることができた。
……なんかドン引きされてる気がする。
沈黙が流れる中、サギジマさんが口を開いた。
「可哀想」
……はい?
「あ、あの…生き物を殺さないといけないの?」
カザクラさんが恐る恐る聞いてきた。
それから伝播するように不信感が広がっていく。
「魔物はね、危険なんだ。だから倒さないといけない。
ここはもう――日本ではない。
臆した者が死ぬ世界なんだよ。
でも、いきなりは無理だろうからサポートはするよ」
ぼくはそう言って再び、探索魔法を発動させる。
サギジマさんは腕を組んだまま小さく震え、カザクラさんは唇を噛みしめて視線をそらす。
他の仲間たちも、それぞれ微妙に顔をこわばらせ、まだ覚悟が決まっていないことを露呈していた。
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