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皆で仲良しアイドル!異種族アイドル同好会!  作者: フクキタル
第2章「始まり」
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第29話

いつもありがとうございます!

「こ…これは…」


なんて豪華な…これが「百花繚乱(風紀委員会)」の指導室…


入口から広く敷いているレッドカーペットを歩いて入った広く白い部屋。そこにいたのは高そうなたくさんの絵と彫像、そして今までの「百花繚乱」の活躍と功績を誇り高く表している数多いの表彰と感謝状達でした。

ただ見ているだけど胸がいっぱいになるほど数々の学校への貢献。私はそれら全部が彼女達がどれほどこの学校のために、そして私達のために頑張ってきたのかを語ってくれているようで心の底から感謝の気持ちを抱いてしまいました。


「でも静かだな…」


もう放課後なのに誰もいない…


「皆は外から訓練なんだ。でも団長なら今日事務作業があるから団長室にあるはずよ。ほら、こっち。」


中の別室の方に私を案内してくれる高宮さん。入部してから間もないのに慣れている空気ですね。


「「団長室」…」


と書いています…何かちょっと緊張…


「やっぱりいきなり訪ねたりするのは迷惑かな。約束も取ってなかったし…」

「大丈夫大丈夫。うちの団長、お客さんとかめっちゃ好きなんだから。私達って結構厳しいってイメージで皆あまり近づかないから多分そのためではないかな。もちろん私はお客さんならいつでも大歓迎なんだ。」

「そう?私は高宮さん、普通に人気あると思うんだけどね。」

「ええ?ウソー」


全然そうじゃないよって否定する高宮さんですが私から見ると高宮さんってクラスで皆と普通に喋ったり仲良くしたりしますからそこは全然大丈夫だと思います。

なんか親しくて話しかけやすいし、皆に親切だし。私、高宮さんとお話するのは今日が初めてですが高宮さんって本当にいい子だと思います。


「あ、でもうちの団長、スキンシップとか結構積極的な方だから。なんかちょっと変わって趣味もあるからちょっと気をつけた方がいいかも。」

「あ、うん…」

「私だって初めて合った時…」


っと急に話を止めてしまう高宮さん。どうしたの?高宮さん。


「いや…ちょっと嫌なこと思い出しちゃって…やっぱりこの話は止めるね…」

「あ…うん…」


なんかすごい顔になっているんですけど、高宮さん…


「団長、高宮です。お客様がいらっしゃいました。」


軽くノックして中の様子を窺う高宮さん。そして


「はい、どうぞ。」


と中から聞こえる聞き覚えのある声。あの人は気兼ねなくいきなり訪ねてきた私のことを中に入れてくれました。


「お…お邪魔します…」


そっとドアを開けて私を中に案内してくれる高宮さんの後ろから見えるのは


「あ!昨日の!」


昨日のライブから私にハンカチを貸してくれたあの「百花繚乱」の団長「勇者」「結日(ゆうひ)優奈(ゆうな)」ゆうなさんでした。


放課後の夕日に照らされて鮮やかに染めている上品で綺麗な茜色の金髪と頭の強そうな角。大きな体とちらっと見える竜のしっぽ、その上にまとっている清らかな純白の制服。そしてそっと閉じた和やかな目で私のことを見つめている温かくてほっとする顔と自然に放たれるただならぬ逞しくて凛々しい雰囲気。

その全てを総合した彼女こそこの「百花繚乱」の最も強くて尊敬されている「団長」ということを私は改めて気づいてしまいました。


眼鏡までかけて今までずっと事務に取る組んでいたように机の上には積み上げられているたくさんの書類の束。彼女はその書類の山から顔を出して私のことを歓迎してくれました。


「いらっしゃい!昨日のエッチな汗かきの子だね!」


なんだそりゃ!?


「だ…団長…!違いますよ…!こちらは私と同じクラスの「虹森(にじもり)美森(みもり)」さんで…!」

「えへへ、可愛い~」


予想通りにいきなり変なことを言い出してきた団長さんのことに非常に困った顔をする高宮さん。

でもこの団長さんは高宮さんの阻止にも関わらずためらいもなく私に突っかかって2つ目の出会いとは全く思わないほどの激烈なスキンシップを仕掛けてきました!


「えへへ~みもりちゃん、ふにゃふにゃしていい匂い~」


っていきなり抱っこして匂いとか嗅ぐんですか!?ってなにこれ!?この人、めっちゃでっけぇ!!先輩くらいではないけど多分あの会長さんとほぼ同級…!

こんなに歓迎されるのは本当に嬉しいんですが歓迎方が少し激しいような…!っていうかどうして最近の私の周りはこんな人ばかり!?


「ダ…ダメですってば…!虹森さんには生徒会の緑山さんが…!」

「緑山さん?」


っえ?高宮さん、ゆりちゃんって?何でここでゆりちゃんの名前が…


「そうか~君があのみもりちゃんだったのか~」


あのみもりちゃん…?


「いや、緑山さんからたまに自分にはみもりちゃんという名前の可愛くて素敵な「種馬」がいるって言われてね。」


えええ!?なにそれ?!怖っ!っていうか私、オス役!?


「も…もしかして団長さんもゆりちゃんのこと、ご存知ですか…?」

「ええ。知り合いってわけではないけど会議とかで時々ね。緑山さん、会議とかでよくみもりちゃんにそっくりした可愛い子供が欲しいって言うから。でもまさかあの緑山さんのみもりちゃんが君だったとは全然思えなかったのよ~」


ゆりちゃん、まさかそんなの会議とかで言い回していてたの!?めっちゃくちゃ怖いんですけど!?


「うんうん、やっと分かったよ、緑山さん。確かにこんな可愛いみもりちゃんの子供なら何人でも産ませてもらいたくなるわねー私だって普通に3人くらいは産んであげたいレベルだよー」


なんのレベルだよ、それは!?


「そう思わない?ゼマちゃん。」

「ええ…!?わ…私ですか…!?」


っといきなり隣の高宮さんの方に話を振る団長さん。その質問に


「え…えっと…」


非常に困った顔の高宮さん…あの高宮さんでもこんな質問は困っちゃうんだ…っていうか真面目に考えないでよ…


「はい…」


何が!?高宮さん、権力に弱すぎ!!


「それで?今日は何のご用かな、可愛子ちゃん?」


団長さんのフェースに流されてもはや自分が何のためにここに来たのかすら忘れちゃうところの団長さんの質問にやっと本来の目的を思い出せた私。

私は中に大切にしまっておいた選択済みの団長さんのハンカチとお礼として持ってきたお菓子セットを団長さんの前に差し出しました。


「ハンカチ、本当にありがとうでした。これはお礼のお菓子です。お受け取りください。」

「あら。そんなに大したことではないのにわざわざありがとう。」

「いいえ、私の方こそ大切なハンカチを汚してしまって…」


私が渡したハンカチを受けるゆうなさん。別に機嫌が悪いって感じではないんですが選択済みとはいえやっぱり嫌だったんでしょうか…


「平気平気。そんなに心配しないで。」

「そ…そうですか。良かった…って」


っええええ!?


「すんすん…」


いきなり私から返してもらったハンカチに鼻を当てて匂いを嗅ぎ始めた団長さん!何するんですか!?


「これ、洗ったの…?」


当然でしょう!?!?


「ええ…?何で…?そっちのが大事じゃない…」


何言ってるんですか!?そんな理解できないって顔されちゃってもこれっぽっちも分からないんですよ!?


「いや…私から見ると分からないのはみもりちゃんの方だよ…何で…?何で洗ったの…?あんなにたくさん汗拭いちゃったからきっといい匂いが取れると思ったのに何で…?」


えええええ!?


「い…いつもこんな感じなの…?高宮さん…」

「あはは…まあねぇ…」


大丈夫かよ!?「百花繚乱」!!


「あ、そうだ。ゼマちゃん、ちょっといい?」

「あ、はい。」


席についた後、急に私の隣に座る高宮さんを呼ぶ団長さん。高宮さんになにか頼みたいことでありそうな顔ですね。


「良かったら他の子達の様子を見てきてもらえる?多分訓練場にいると思うんだけど。」


っとなぜか訓練中の他の部員の様子を見てくることを頼む団長さん。そんな急すぎる話に私は少し戸惑いましたが


「はい、分かりました。」


このようなことにはもう慣れているような高宮さんはそれについて何も問わず


「ごめんね、虹森さん。ちょっと言ってくるね。」


そのまま指導室から離れてしまいました。そんな高宮さんの後ろ姿を見つめている団長さんはなんだか面目ないって顔でしたが


「はい。みもりちゃんはこれ。」


まもなく私の本格的なおもてなしのために私からもらったお菓子と直接用意したお茶で改めて私を丁寧に歓迎してくれました。


「あ、ありがとうございます。いただきます。」


団長さんから入れてくれたこのお茶…すごくいい匂いです…私、ゆりちゃんのお茶タイムにいつも付き合っていますからお茶なら結構味わってきたと思ったのにこれはなかなか…!

上品でさっぱりした味が絶品ですね!私、こういうの初めてです!


「そう?良かった。そんなに喜んでくれたら出した甲斐があるかな。もういっぱいいかが?」

「はい!ぜひ!」


懲りずすっきりして最高ですね!これ、なんていうんですか…って


「よいしょっと。」


団長さん、急に席から立って…何をするんでしょうか…


「お口に合って本当に良かったわ。だって皆、あまりこれ飲んでくれないもの。ちょっと自信なかったけどみもりちゃんがそんなに美味しく飲んでくれて本当に嬉しいわ。」

「ええ…?あ、はい…でも団長さん、急に何を…」

「ちょっと待っててね、みもりちゃん。すぐ出してあげるから。」

「出してあげるって…」


っと私の前においていたティーカップを取って自分の方に持っていく団長さん…な…なんかすごく嫌な予感が湧いてきましたが…


「ん…またお尻とか太っちゃったかな…パンツがきついわね…」


え?ちょ…ちょっと、団長さん…?お尻…?パンツ…?何の話ですか…?っていうか何で私のコップを団長さんのお股の下に…?


「あ、みもりちゃん。悪いんだけどちょっと後ろ向いてもらえる?さすがに見られるのはちょっと恥ずかしいかな?」

「え…?もしかして団長さん…」

「音は気にしないから大丈夫だけどね。あ、でもどうしても見たいのなら見せてあげても構わないよ?やっぱりそういうの、緑山さんのことでもう慣れちゃったかしら。」


先から何言ってやがるんだ、この人!?!?っていうか何を言っているのか全く分かりませんけど多分うちのゆりちゃんはそんなこと絶対しないと思いますよ!?


「初だね、みもりちゃんも。緑山さんなら絶対こんなので済まないはずだよ?」


何が!?


「ちょ…!だ…団長さん…!ひょ…ひょっとして今のお茶…!まさか本当にあれなんですか!?!?っていうか大丈夫なんですか!?頭とか!?」

「あ、みもりちゃん、もしかして体に異常とかできちゃうことを気にしてるの?大丈夫大丈夫。神界の竜は神聖な存在だから体に全然影響はないわ。むしろ滋養強壮の効果があるから力が漲るはずよ?」


そっちの問題!?!?っていうかこの人、私に何を食べさせる気なんだ!?


「あ、もう来ちゃった…ごめんね、みもりちゃん…やっぱり後ろ向いてくれる…?見られるのはやっぱり…」

「もういいです…!もう要りませんからお止めください…!っていうかさっさと止めんか、こんちくしょう!!」


あの日、私は生まれてから初めて地上最強の生物と言われてた竜の血を継ぐ「人竜(ドラゴニアン)」であり、この時代で最も偉大な戦士である「勇者」「百花繚乱」の団長「結日(ゆうひ)優奈(ゆうな)」さんを上回るほどの力を発揮させ、かろうじてその全く理解できない蛮行を引き止められました。

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