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プロローグ 伊崎進の母・千夜子伝の紹介

【主な登場人物】


 伊崎いざき 千夜子ちよこ

 本作の主人公。昭和18年、長野県松本市生まれ。7人きょうだいの5番目として生を受ける。実家は貧しく、家族は2つに分かれていがみ合う。父・治郎蔵の死後、高校進学を諦め、中卒で愛知県蒲郡市に就職。その後、長野県岡谷市の企業に転職、荒川俊郎と出会う。愛知県岡崎市に駆け落ちし、結婚。不遇な結婚生活と困窮の中で、進を出産。その後は名古屋に夜逃げしたあと、俊郎と離婚。シングルマザーを経て、木島と再婚した。木島ともうまくいかず、再び離婚。松本市の実家に入り、両親亡きあとの実家を守る。進が14歳の時に脳出血で他界(昭和57年没(享年38))。彼女は、その後も進の背後霊・守護霊として進を影から見守る。


 伊崎いざき) すすむ)

 主人公の一人息子。昭和42年、愛知県岡崎市生まれ、名古屋市・長野県松本市・塩尻市育ち。難産の末に生まれ、一時知的障害を疑われた。保育園、小学校低学年から異常な知識欲と怖いほどの読書量で、周囲と打ち解けられず、寂しい思いをする。家は貧困状態が続き、家族の再編と離散という過酷な少年時代を送る。


(両親)

 伊崎いざき 治郎蔵じろぞう

 明治33年生まれ。千夜子の父。長野県松本市出身。進の祖父。貧しい農家に生まれ、小学校卒業とともに長野県茅野市の寒天製造販売の店に丁稚奉公に出される。そこである女性と知り合い懇意になり、一女をもうけるが、家の格式の相違から許されず、引き離される。その後、実家に戻り、すぐ隣に家を建て、勤勉の限りを尽くして近隣の田畑を買収し、大地主になる。しかし、智代と再婚したことから、その財産の大半を失い、極貧生活に逆戻りする。40代半ばで脳出血で倒れ、笑っているだけの人格になってしまう。昭和33年、53歳で再度脳出血で倒れ、他界。誰よりも娘・千夜子を愛した。


 伊崎いざき 智代ともよ

 明治44年生まれ。千夜子の母。長野県安曇野市(旧・穂高町)出身。旧姓・仲倉。実家は元庄屋で富農だったが没落した。そのため、女学校を中退している。初婚の際は、生活力の無さ故に離縁された。その際、一人娘の八千代をもうける。治郎蔵と再婚後は、家事をせず、散財癖があり、その財産の大半を失った。一方で、文化人との交流が幅広く、その何人かは、学界でも重要な位置を占める学者だった。治郎蔵と不仲になる中で、新興宗教にのめり込む。娘・千夜子からは徹底的に嫌われているが、智代は千夜子を愛し、その行く末を案じていた。昭和48年、癌により61歳で他界。


(きょうだい)

 伊崎 かをり (いざき かをり)

 昭和8年生まれ。千夜子の父・治郎蔵の連れ子。千夜子の一番上の姉であり、八千代と犬猿の仲。


 伊崎いざき 八千代やちよ

 昭和12年生まれ。千夜子の二番めの姉であり、千夜子の良き理解者。父・治郎蔵が亡くなったとき、葬式で悪口を言った者に対して復讐したいという千夜子を止める。千夜子が初めて就職した先で、千夜子を思いやり、助けた。後に松本市の隣の豊科町(現・安曇野市)に嫁いだ。


 伊崎いざき 政夫まさお

 昭和15年生まれ。千夜子の一番上の兄であり、進の叔父。千夜子からは「まさにい」と呼ばれている。母・智代から大工になることを強要されるが、反発し、独力で自動車部品工場の経営者になり、塩尻市に住む。母・智代を徹底的に憎み、学歴・宗教に対する壮絶なまでの敵対心を燃やすようになった。


 伊崎いざき 隆夫たかお

 昭和16年生まれ。千夜子の二番目の兄であり、進の叔父。千夜子からは「たかにい」と呼ばれている。母・智代から大工になることを強要され、大工になるが、やる気がなく、親方からは嫌われていた。中卒だが博学で、明科町(現・安曇野市)の富裕層の女性から気に入られ、養子に入る。


 伊崎 千冬(いざき 千冬)

 昭和21年生まれ。千夜子の妹であり、千夜子の一番の理解者。千夜子からはよく、息子の進のことで相談を受ける。


(元配偶者)

 荒川あらかわ 俊郎としろう

 千夜子の最初の夫で、進の実父。昭和5年生まれ、東京都渋谷区代々木出身。 大手精密機器メーカー重役の息子として生まれるが、組織に馴染めず「無能」の刻印を押される。千夜子と駆け落ち後、前の妻と離婚。千夜子との間に進が生まれる。生活力がなく、経済的に破綻し、千夜子と離婚。離婚後はしばらく千夜子や進と会っていたが、放蕩の末に行方知れずとなる。彼の存在は、進にとって「血の呪縛」として長く重くのしかかる。


 木島きじま

 昭和15年生まれ。長野県三郷村(現・安曇野市)出身。左官の親方。千夜子の再婚相手であり、進の継父。 学歴コンプレックスが強く、家ではニュース番組以外許さないという徹底したワンマン気質。進とそりが合わず、後に千夜子とも離婚する。


(その他)

 伊勢いせ 先生

 昭和15年生まれ。長野県伊那市出身。進の中学時代の恩師であり、美術家。進の母・千夜子が倒れた時、真っ先に進にそれを伝え、病院に行くことを促した。進の鋭い知性と正義感を見抜き、法律家への道を期待する。

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