ウソつきは計画的に(改訂版)
構成的に、問題があると、わかったので、全部書き直しました。
既に、読んでくださった方、すみません。多分、まるで別物になってます。
「隠せ! 隠せ!」
「ここは書き換えろ」
「これは燃やせ!」
「計算が合わんぞ!」
「これも書き換えろ!」
「この書類も燃やしてしまえ!」
こんな声が屋敷のあちこちから聞こえてきた。
おまえら……。
全部、聞こえてるよ!
領地の経営状態を知る資料をお願いしただけなんだが?
こんな領地の領主になってしまうとは……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
俺は日本という国で生まれた。
常に「ウソ」ばかりついていた気がする。
とても薄っぺらい人間だったと思う。
特技といえば、本当のような「ウソ」をつけることくらい。
誇れるものじゃない。
でも、特技らしい特技がなかったので、そればかり磨いていた。
結局、その「ウソ」が原因で刺されて死んだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
生まれ変わったのは異世界。
新しい俺の名前はウルス。
――得たスキルは《フェイク》――
「言葉」として口にした「ウソ」を、現実に変えるスキルらしい。
生まれ変わったこの地の領主は、俺を殺したがっていた。
なんでも占い師が、俺が領主を殺すと予言したらしい。
以来、俺を殺すことに全力を注いでいる。
領地経営に全力を注いでほしい。
今後を考えると、俺の戦闘力は皆無なので怖い。
だから最初に口にした「ウソ」は――
「俺は、絶対に殺せない!」だ。
これで、殺されることはないだろう。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そう思ったら、領主が直接殺しにやってきた。
この領主は「賢者」というレア職業らしい。
けれど、馬乗りになって剣で攻撃してくる。
バカなのか?
バカなんだろうな。
足が切り落とされる。
腕が切り落とされる。
ほぼほぼ死にかけた。
でも殺されない。
そういう「ウソ」をついたから。
……いや、死なないけど痛い!
このままじゃ心が先に壊れる。
「おまえは俺だ!」
苦し紛れにそういう「ウソ」をついた。
領主の体と、俺の体が、入れ替わった。
こうして賢者であり、領主でもある体に入ってしまった。
しかも、領民から嫌われまくっている最悪の領主だ。
……詰んでない?
そうなった以上は、領地経営してかにゃなるまい。
――ウソつきは、計画的に!――
お読みいただき、心より感謝申し上げます!
数ある作品の中からこの物語を選び、
読んでいただけたことを、
とてもうれしく思っています。
もし少しでも楽しんでいただけましたら、
【ブックマーク】や【ポイント】で、
応援頂けると励みになります!




