それぞれ
白蘭が帰った後、落ち着こうと冷静になる。
鬼丸とギリギリまで何とか阻止すれば良いのだ。
どうしてもリオン電機を止めれない時…白蘭に頼めば良いのだ。
1つ手段が増えただけだ!
これは安全装置が1つ増えたのだ。
そう考えることにした。
もう惜しいような年頃でも無いしあんな美青年に溺れる訳がない!
鬼丸が思ったより快適で楽しかったが…別れて仕事もまた探せば良い!
それだけだ!
爆発事故さへ起きなければ、潤のメンタルは保てる。
そう思えば、心が落ち着く。
悲しいけれど…
涙が流れた。
思ってたより潤は鬼丸が好きになってたみたいだ。
「バカバカしい!もうそんな年でも無いでしょう!
気をしっかり持て!自分!」と両頬をビンタした。
結構痛い…いつもすぐ鬼丸をビンタしてるけどやめようと思う。
白蘭はビルの部屋に戻り、気分が良いはずなのに落ち込む。抱きしめると思った以上に心が落ち着いた。
姉は…死んでない。
姉は…生きている。
全くの別人だが、姉が同じ選択肢を与えられたらやっぱり怒るだろう。と思う。
姉ならプレッシャーに押しつぶされながら自滅を選ぶ。恋を捨ててしまうだろう。
屋敷を去る時、屋敷に残る白蘭を心配してくれていた。白蘭がいなくなれば、姉が楽になるのに。
白蘭が死んだら、姉がもっと楽に生きられる…のに。
何度も死のうとしたが…死ねなかった。
姉のために。
「だめだよ。死のうとか思っちゃダメ。
私は弟が出来て、本当に嬉しかったの。こんな可愛い弟は、世界中どこにも居ない。
だから死んじゃダメだよ。」白蘭がまだおめおめと生きてるのは、姉の願いを叶えるためだ。
潤も…恋を捨てるだろう。
「僕だけの姉さんに戻れば良いんだよ。邪魔者は全部消した。」我ながら狂ってると苦笑する。
でも止まらないのだ。
失った大切な人をどうしても取り戻したいのだ。
鬼丸は、少し猶予が出来たので、この間に出来れば店をやはり目黒の方へ移動させる話を何とかオーナーに了承させようとする。
やはり機械室でバーは、事故があった時言い訳出来ない。狙われているとは気取らせず移転してもらおうと頑張るしかない。
後は、どう事故を起こすつもりなのか?
日立さんも参加してもらって考える。
「プロレスバーは、確かにコロナ以降閑古鳥だけどさあ〜あっちに卓球バー作るのはね〜
へなちょこお兄さんは会社から近くなるけど。
私は店閉めてから家はこの上だから帰るの面倒なのよね〜」
婚活梅さんとオーナーは飽き性なのも一緒で2人の鬼丸ムーブは去ったみたいだ。
鬼丸と日立さんと潤がゴソゴソ話し込んでても、全然気にしなくなった。
意外に梅さんとオーナーで話す事が増えた。
卓球したり話したり楽しそうだ。2人共、社会人なってからは海外旅が趣味みたいで行った国の話なんかで盛り上がっている。
梅さんがメキシコ女1人旅を計画してるらしくオーナーもすっかりメキシコ行くムーブに2人は突入してる。




