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7話 おしまい

ル「ふあぁぁ……」

姫「そんな眠そうな声出さないでください。結局授業はどうなったんですか」


ル「えー、面倒ですし、おしまいです。語彙化という概念を理解しただけでも、人生楽しくなるというものです」


桜「まあ、ルリちゃんらしいと言えばそうですが……困ったものですね」

宗「ちなみに、次はどんな予定だったんですか」


ル「聞きますか……そうですね」


 飲み過ぎる、飛び上がる、書き始める、泣き喚く


ル「例えばこれらは二つに分類できます」


 語彙的複合動詞(L-Type)

 飛び上がる、泣き喚く


 統語的複合動詞(S-Type)

  飲みすぎる、書き始める


ル「こんな感じですね。どこがどう違うかは、語彙的ということから察することができるように、まあ適当に例文を作って比較しましょう」


 *兄が飛び上がる、弟もそうし上がる。

 兄が飲み過ぎる、弟もそうし過ぎる。


ル「はい、こんなのです。で、どういう条件で分類されるのかを見るというのがまず一つです」


ル「そのあとはもう色々、接頭辞『再』の仕様だとか、助詞『は』『が』の使い分けとか、動詞『奪う』と『盗む』の使い分けに関する話とか色々です」


姫「意外とたくさん考えてたんですね」

桜「ルリちゃん、何かをするときは全力なので……」

宗「面白そうじゃないですか、なんで続けないんですか」


ル「えー、だってほら、せっかく姫ちゃんに代筆させてるのにネットの反応薄いですし、そろそろルリも他のことしたくなったです」

姫「なんて身も蓋もない……」


ル「あーーー、もう、うるさいです!! おしまいなものはおしまいです!!!!」


 ルリはそのまま部室から出ていき、講義は完全に終わってしまった。


 さて、余談だが、ルリの書いていたノートが部室に置いてあったため、皆で読むことにした。そこには私たちへの挑戦状のように、宿題が書かれていた。


 『これを解くための考え方の指針は既に与えましたです。考える力こそ、言語学なのです』


 なんて、かっこつけた言葉と共に。

宿題


「部屋に駆け込む」「ボールを投げ込む」「*部屋に歩き込む」のように、複合動詞の後要素としての「~込む」は、位置変化を表す動詞すべてと組み合わせることはできません。では、「~込む」にはどのような意味的制約があるか、可能な例、不可能な例を対比させつつ上げながら、考えてみなさい。


 ただし、複合動詞の前要素は位置変化を表す動詞のみとする。


 主体の移動だけでなく、客体の移動を含む(ボールを投げ込むが例)。

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