錦秋顔見世②
あんまり日記を連投するのも迷惑になるので、今日は昨日の夜の部を書くので、とどめておく。
「西郷と豚姫」の次はスタンダードな作品。「於染久松色読販」
於染という裕福な商家の娘と久松という少年の心中事件を基に鶴屋南北好みの派手な仕掛けがたくさんあり、楽しい祝祭劇の趣。
於染、久松はもちろん、於染の母、久松の姉、久松のいいなづけ、遊女、悪女の七つの役を全部中村福助一人が演じる。
早変わりをトリックアートのように楽しむもよし、演じ分けの演技力を楽しむもよし。
スタンダードな歌舞伎作品でも細かいところに現代のパロディがいっぱい入れてあり、あまちゃん、半沢直樹、オリンピックのプレゼンテーションなどさまざまなパロディがあった。また中村福助が客席に降りて名古屋金山をほめるところもある。また橋之助の弟子が昇進したため中村福助が成駒屋一門の総帥として挨拶するところもある。
とにかく楽しい。近代以降の演劇や、音楽に慣れ親しんでいる人におすすめしたい。
最後は江戸時代はハッピーエンドにしないといけないというしばりがあったため、於染久松は心中を免れて大団円、春真っ盛りで終わる。
ちなみに近代までの日本文学では女、男の順で名前が表現される。お夏清十郎とか。これは女性中心の日本文明の名残と丸谷才一翁が主張していた。(明日に続く。)




