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錦秋顔見世

昨日、今日、名古屋金山の名古屋市民会館で歌舞伎を観賞。

主に成駒屋一門中心。中村福助、中村橋之助、中村扇雀、そして大和屋の坂東彌十郎。この四人が発表された時、地味という批判があがったが、力のある人ばかりだし、出し物もスタンダードなものが多く、結果的にはとてもいい公演になっていた。

中村福助が来年、歌右衛門という大名跡を継ぐのもいいタイミングだった。



私は体が弱いので、夜の部から見始め、次の日の昼の部を観るというペースでやっている。


夜の部、最初は今回珍しい出し物。明治以降に作られた新歌舞伎「西郷と豚姫」である。演出が久保田万太郎だ。

これは全然予備知識なしで観たのだが、ボロボロ涙があふれ、号泣してしまった。

西郷はもちろん大西郷、西郷隆盛である。その西郷に豚姫と呼ばれるふくよかな女性、遊郭で仲居として働くお玉というヒロインがいる。お玉が中村扇雀。西郷は坂東彌十郎。


お玉は体はふくよかだが、頭がよく、性格もよく、西郷隆盛を支えるが、西郷隆盛が幕府からも薩摩藩からも敵視され追い詰められ、お玉は幸薄い生い立ちを語り始め、お玉と西郷隆盛は心中しようとする。ここは近松の曽根崎心中や、心中天網島などを連想させる素晴らしいシーンでもう涙、涙であった。(;_;)


二人以外にも遊郭が舞台で舞妓が「黒髪」という曲を舞うなど見せ場がある。

また京都が舞台で、京都弁のお芝居もすごくよい。西郷隆盛は薩摩弁。

二人がどうなるか、是非観て欲しい。



この比較的珍しい作品を観るだけでも十分値打ちがある。(続く)

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