第零話
初めましてこんにちは、山大と申します。「山」が「大」きいとかいて「やまやま」と読みます。初めての投稿小説と言うことで若干緊張しております。不慣れな点や誤字脱字等問題が多々あると思いますが、広い心で読んで頂ければ幸いです。
まあでも始めから、ぐだぐだと御託や言い訳を並べても仕方ないと思いますので――それでは、物語の方を始めさせていただきたいと思います。
夜も深く更け、怪しい赤光を放つ紅蓮色の月がやけに目立った。
夜空に散らばる星すらなく。
ただただ赤い月光が大地に降り注いでいる。
人々が寝静まり、辺りには人影が全くない。
紅蓮月が満月の夜はいつもこうだ。
蒼白月の青い月光の元では生きることへの喜びを噛み締め。
翡翠月の緑の月光の元では大地の恵を感謝し。
黄金月の黄色の月光の元では明日への希望を謳う。
だが紅蓮月の満月の元では、死への恐怖に怯えるのだ。
ゆえに陽気に歌う人々も、この夜だけは全員が日の入りと共に床に着く。
草むらに潜む虫たちも、この夜ばかりは示し合わせたように押し黙る。
いや。
この夜だけは違った。
その人影は何を思ったのか、ただでさえ不気味な夜の墓地に来ていた。
ザリザリと、墓地の砂利道を周囲を警戒する様子も無く歩んでいる。
「ん~んんん~……」
少女の声。
そんな鼻歌を奏ながら、赤く照らされた墓地を進む。
夜の墓場には不釣合いなほど妖艶な赤い燕尾服を纏い、頭には白い羽の付いた赤い帽子を被っている。
その体躯は小さく、また顔付からも少女の域を抜け切れない年頃であることが分かった。
「ん~んんん~……」
少女は鼻歌を続けながら赤い墓地を歩む。
「ん~んんん~……………………あら?」
不意に歩みを止めた。
「あら? あらあら?」
そして一つの墓に不自然なほど顔を近づける。
スンスン、と鼻を鳴らす。
「あらあら。調度、埋葬されて三日と言う所かしら……。うふふ、今夜はここで決まりね」
そう口にし、にっこりと笑い――
「いただきます♪」
――手にした大仰な鋤を振り上げた。
……どうだったでしょうか? いえ、まだ本編すら始まっていないのにこんな事を聞くのはどうかと思いますが、少しでも興味を持っていただけたでしょうか? これから少しずつですが物語の方を進めていきたいと思っておりますので、気が向いたら読んでみて下さいね。




