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メッセージの謎5

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「……あの時は、大変だったわ。店は営業できなくなるし、結構な量のお酒が床にぶちまけられていたし。……まあ、何故か高価なお酒だけは棚に残っていて無事だったけど」

 しかも、事件の知らせを聞いて駆けつける直前まで、綾美さんは上坂夫妻の自宅にいて、別れる別れないの修羅場だったらしい。

 本当に大変だったんだなと思いながらふと隣を見ると、涼太君が真剣な顔で何かを考え込んでいた。涼太君は、顔を上げると、綾美さんに質問した。

「もう一度確認したいんですけど、高価なお酒だけが無事で、踏み台は使われた形跡が無かったんですね?」

「ええ……そうよ?」

 綾美さんが、きょとんとした感じで答えた。

「……ありがとうございます。大変参考になりました」

 涼太君は、そう言って頭を下げた。


「涼太君、何かわかったの?」

 私達は老人ホームを出て駅の方へと歩いていたが、涼太君はずっと無言だった。私はそんな涼太君の様子が気になって、つい声を掛けてしまった。

「うん……明日、また久住さんと話をしたいな」

「ああ、私、連絡先を知ってるから、明日時間があるか聞いてみるね」

 そう言って、早速私は久住さんに電話を掛けた。丁度講義が無い時間だったのか、久住さんはすぐに電話に出てくれた。通話を終えると、私は涼太君の方に向き直った。

「明日の朝八時から九時くらいまでなら、昨日の公園で会ってくれるって」

「……ありがとう、美也子ちゃん」

 祖母の最期の言葉の意味を知りたいと言ったのは私なのに、涼太君はお礼を言ってくれる。本当に優しい人だ。


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