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女性  作者: VISIA
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7/13

黒

「それより、これからどうするの?」

「…危険が無いなら、このまま同棲とか。」


「…本当に?」

「…目が恐いです。」



「どうなの?」

「……冗談です。」


「……。」

「……。」

「私に、いい考えがあるのだけれど…」

「待って。…その前に」


 体重3桁が、部屋の奥に向かって指笛を短く吹いた。

 すると、部屋のあちらこちらから、黒い小さな物が¨もぞもぞ¨と這い出てきて体重3桁の前へ乱れなく5列に並んだ。

 友人は、その光景を気味悪がって少し離れた所から様子を伺っていた。


「な、なな…何を…」

「…よし。片付けを始めろ!」


 その命令に全匹が、触角を一斉に振るわせて応えると部屋に散らばり、床に落ちている食材を食い尽くしにかかった。


 それを友人が、唖然と見ていた。



「ゴミを食べてる…」

「共存共栄です。」



「……今度、バル○○買ってこようか?」

「ふっふっふ。あらゆる薬剤が効かないエリート達です。」


「………。」

「そろそろかな。集合!」


 部屋を綺麗にしたエリート達が、再び体重3桁の所へ集まり始めた。

 だが、その中の1匹が列を離れトイレへ向かって行き、僅かにドアの開いていたトイレの中へ入っていった。



──ぶしゅっ


 何かが潰れる小さい音が聞こえた。

 エリート達は、その音を仲間の断末魔と捉え、体重3桁の命令を無視しトイレの中へ全匹突入していった。


「トイレへ入っていったけど…」

「仲間意識が強いから…」


 2人は、トイレの中の喧騒に不安を感じた。



──そして、5分が過ぎ



 トイレの中でのエリート達の争う音が聞こえなくなった。

 

「静かになったよ?」

「…うん、そうだね。」


「中の女性、どうなったのかな?」

「………。」


「ちょっと、見てきて。」

「…嫌です。」



 2人が、


¨どちらが様子を見に行くか¨


で、お互いに譲り合いをしていた時、トイレのドアがゆっくりと開いていった。


「何か、嫌な感じしない?」

「ヤバいかな…」


 2人は、急いで押し入れの中に逃げ込み、少し開けた押し入れの戸の隙間から、トイレの様子を伺っていた。

 トイレの戸が、ゆっくりと開いていく。


「……?」

「……?」


──急に部屋の中が暗くなった。


「……あれ?」

「雨が降ってきたみたいだね。」


 雨の音が大きくなると共に、風が窓ガラスを激しく揺らす。


 部屋が暗く、押し入れからトイレを見る事は出来なかった。

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