記憶の中の旅日記「ムツゴロウの独り言」
まったくヒドいよな~!
なんのためこの干潟埋め立てるわけ~?
佐賀なんて土地余ってんじゃんかぁよ~!!!
俺たちゃここしか住むところないんだよ~。
日本の中で有明海しか生息してないんですよ~!
理解してもらってますか~?
お願いだから保護動物に指定してくれないかな~!
しかしまあ、人間の欲望はなんで止まることなくここまで暴走していくんだろう。
共存という意識はないんだろうか。
人間の欲望の権化とも言える科学の発展をみて、哲学者ニーチェは「神は死んだ」と宣った。
自然破壊、殺戮の嵐はついに神をも恐れなくなった証だね。
佐賀者の通ったあとは草木も生えないって言い伝えが昔あったけど、これは有明海干拓地の土地を肥やす長期的政策の失敗から出た話らしいじゃないの。
干拓地に植えた草木をぜーんぶ刈り取っって食べちゃったら、翌年生えてこないでしょう。
また同じ失敗繰り返すのかな?
自然破壊も程々にしてほしいよな!
いくら干潟とはいえ、海の入り口閉じちゃったらほんとに干上がっちゃうよ。
これじゃ草木どころか生物も絶滅だよな~。
佐賀の昔の呼び名は肥前。
肥える前か~。
名前がよくなかった。
これじゃ土地も海も肥前に逆戻り。
まあ、そんな土地に生息してしまったのが運の尽きだったのか。
昔流行ったこちら出身あのハナワ君の嘆きが現実味をおびてきた。
ところで、食通に言わせると俺たちゃなかなか珍味らしいね。
終いには箸置きにまでされちゃったよ。
まあ、嘆いてても仕方ない。
いつか神は人間共に罰を与えるはず。
こうなったら人間も道連れだ~。
てるてる坊主たくさん作って雨が降らないように祈ってやる~!!!
武雄温泉に泊まった。
空梅雨で給水制限中。
温泉街の奥まったところに「洋子」というスナックがあった。
看板には中国語読みで「ヤンズ」と書いてある。
「ママ、ひょっとして中国人?」
「日本人ですよ・・・ヨーコです」
「生まれは地元?」
「京都」
「ふーん!!でもなんでまたヤンズなの?」
「なんとなく・・かな」
「???」
てなわけで、そんなヤンズママが熱く語っってくれたムツゴロウの嘆き節でした。
(佐賀・武雄温泉、春日和)




