第10話 脱出
「ルイ!」
「分かってるニャ!」
呼びかけると、ルイはそれに応じ魔導を発動する。
ドドドドド
魔導によって土が斜面状に掘られていく。そのスピードは驚く程に早く、今は両者ダッシュしている状態だ。
俺はルイが掘った先からベクトル変化で土を押し留め、後ろはスキルの効果が切れて埋まっていく。
「良いぞルイィ!その調子ダァァ!!!」
かなり俺は焦っている。魔力が本当にヤバいのだ。
あの時もし、女神の言う通りにして倒れるまで魔力を流していたら……もう埋まって死んでいただろう。
「ニャァァぁぁぁぁ!!!」
流石ルイ、スピードUPし始めている。なら俺も頑張らなくちゃな!
「ファイットォォォ!!!イッパァァァァツ!!!!」
某CMを思い出し、気合を入れ土の階段を駆け上がる。あ、そろそろ倒れそう。だが、諦めたらそこで試合終了らしいからな。今の俺はGより数倍ぐらいしぶとい。
ボッ!
そうしてると、俺らはさながら弾丸のように外へ飛び出した。どうやら無事脱出できたようである。
「うわぁぁぁ!!?死ぬ死ぬ死ぬ!!」
目に映るは一面の緑色、恐らく森だろう。それを俺は真上から見下ろしている。何故かって?勢いよく飛び出したからだよ。
『あはは、貴方たち本当に生きてるんですね……!凄いですよ!』
「今死にそうダワァァ!!」
ツッコミを入れるが、身体がダルすぎて動けない。ルイの方はーーー
「凄い高いニャ!楽しいニャァ!!」
可愛い。いや、あいつずるいぞ。さりげなく魔導で落下速度落としてやがる。
「ァァァァァ!!?」
ドン!
俺は猫が絶対出しちゃダメな音を出して、地面に小さなクレーターを作る。思ってたよりダメージはないけどやっぱり痛い。
「く、こんな状況なのに……眠くなってきた」
あれから疲れてたのに寝てないからな。それにさっきも頑張ったし。
「雪山じゃあダメ?なら森なら良いよな?」
そう思いながら、俺は眠気に引きずり込まれていく。
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