表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/167

武器の訓練の開始!



 「シノ様いきますよ! 」

 「はい!お願いします!」


 俺の武器と武術の訓練が9歳になり開始された。


 異世界人としては遅すぎるぐらいだが父さん(オーディオ父さん)が村長になったり、俺が色々と発明した商品の管理だったりと…… 主に俺のせいで父さん(オーディオ父さん)は忙しく机に齧り付く日々となり訓練らしい訓練は出来ていなかった。



 父さん(オーディオ父さん)そういえば忙しすぎて筋肉が小さくなってきたような…… ゴメンね父さん(オーディオ父さん)ウッフウッフフー


 

 そこで、どうしよっかなぁーとドワーフのおっちゃんに相談するとのドワーフのシートさん(武器の師匠)が訓練を手伝うと手を上げてくれた。



 ドワーフは武器を作り、その鍛錬状態を見極めたりするので一通りの武器を使える万能選手(オールアラウンダー)だという。


 腕がいいドワーフほど、その武術の質は良い。

 重い武器・軽い武器・特殊な武器・オーダーメイド

その全てを冒険者や騎士に確認しながら鍛錬する。経験値がヤバいのだ。


 うちの仕事場にはドワーフがたくさんいる。もう、集まりまくりで髭だらけ。その中で一番強いのがシートさん(武器の師匠)だ。


 そう、エンジンのリーダーになった|男の中の男《a man of power》それがシートさん(武器の師匠)なのだ。


 俺も神様の加護があるので訓練すればするだけ上手くなるし、申し出はありがたい。


 昔、日本の会津藩では武芸十八般(ぶげいじゅうはっぱん)を全て鍛えたという話もある。何があるか分からないこの星でもオールマイティーに武器を使えるのは有利な事だろう。



 「シノ様は飲み込みが早い」

 「ありがと! 」


 家の裏庭で木剣を合わせながらシートさん(剣の師匠)と睨み合う。

 シートさん(剣の師匠)に子供なのに力負けせず対応出来ている事に周囲の野次馬(ドワーフ)から「おお」と感嘆の声があがる。


 そりゃあアホみたいな魔力量を使って身体強化しているからね!

 しっかし、攻撃が重い!あれ?このジジイ俺を殺す気じゃないだろうな?


 「オラァ!」

 木剣を押し返し風魔法をシートさん(武器の師匠)の軸足に吹き付ける。


 「ぐっ! 魔法か! 土よ! 」

 シートさん(武器の師匠)が俺の不意打ち魔法に蹌踉(よろ)けた!

 「そこだ!っ!硬い!?」


 がら空きになった胴体を木剣で斬ろうとしたらシートさん(武器の師匠)は自分の下半身を強引に土魔法で埋もれさせ自らを固定する。

 下半身を蓑虫(みのむし)のようにしたシートさん(武器の師匠)はグイッと変則的だけど力強く木剣を水平にスイングして俺の攻撃を弾き飛ばした。


 「(いっっっ)ってぇ…… 」

 弾かれた事で腕の全てが痺れ痛がる俺の首筋にシートさん(武器の師匠)の木剣がピトリと沿い止まる。

 

 「いやー本当にシノ様は9歳ですか? 人族にしたら恐ろしい才能がありますよ」

 これは、強い負けたわ。

 両手を挙げて降参のジェスチャーをするとシートさん(武器の師匠)は木剣を俺から外し手を差し伸べる。


 「いや参った…… まだまだだよシートさん。これからよろしく!」



 パチパチと野次馬(ドワーフども)から拍手があがる

 …… おい何で金が行き()ってるんだ? 賭けたのか? ねぇ賭けたの?


 てかおまえらは仕事しろよ!


 シートさん(武器の師匠)さんは俺に剣だけではなく、棒術・(アックス)・ナックルガードや籠手を着けての武術一般を教えてくれるそうだ。


 本当にありがたい。


 …… ん?なんか視線感じるなー?

 怖いなー怖いなーゆ う れ い か な?


 グルグルと頭を回して視線の元を探る。

 え? なんで父さん(オーディオ父さん)たら窓から寂しそうにこっちを見てるの?



 「私も教えて欲しい」

 父さん(オーディオ父さん)の奇行に唖然としていると、キュレネ()がまさかの参戦。


 「キュレネちゃん、女の子なんだしどうかなぁ?」

 あ、シートさん(剣の師匠)キュレネは"ちゃん"付けなんだ。

 「私も強くなっておかないと将来お兄ちゃんの足手纏(あしでまと)いになるから…… ダメ? 」


 コラコラ野次馬(ドワーフども)ニヤニヤすんな!

 何か勘違いしとるぞ?キュレネ()は妹!…… 血は繋がっていないけど。


 シートさん(武器の師匠)キュレネ()の真剣さを見て(うなず)き、彼女に対しても武術の手解きが始まった。


 キュレネ()は魔法主体なので棍術(こんじゅつ)を習う事になった…… うん、よく考えると魔物と相対するかもしれないからな、確かに練習しておいた方がいいかもしれない。


 「強度がある杖を将来的に使った時に棍術が一番役に立ちますから」

 なるほどシートさん(武器の師匠)、ちゃんと妹の事を考えてくれてるぅー!!



 あ!父さん(オーディオ父さん)とうとう泣き出した……

 「娘まで…… 娘まで」と嗚咽(おえつ)が聞こえてくる。

 コラ野次馬(ドワーフども)! 人の父親を見て失笑すんな!どっか行け!


 くそぅ…… くそぅ

 く…… ぷっくすくすくすくす

 ごめん…… ん…… 父さ…… ん

 ぷすっくすくすくすくすくすくす


 「アンタいい性格してるわね」

 「ヒッ!母さん!?」

 プークスクスクスと笑っていたら母さん(キルケ母さん)に見つかる。ウチの両親ってさラブラブなのよね!


 「シノまて!コラ!親に対する顔じゃないわよ!」

 「いや、待てないっス!なんすかその麺打ち棒?折檻反対っす!」

 俺は逃げたよ!へへへい!

 それからしばらく母さん(キルケ母さん)と追い()けっこをした。


 村の外まで()けっこをして魔物の群れと偶然にエンカウント。一緒に魔物を倒すという思い出深い日になった。

 「母さん強いね」

 「シノ、アンタは…… はぁ、ホントに良く出来過ぎた子だわ。」

 

 母親の笑顔ってのは、前世も含めていいもんだよ本当に。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ