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第二話 姉

俺の姉上の名はクリスタル。



姉貴と呼びたい所だが姉上だ。



何しろ姉上は白く洗礼された大蛇なのだ。



神秘的で神々しい正に神の御使いに相応しい容貌をしているのだ。



この水晶の山で姉上を見た人間達は怖がり恐るがちょっと勘違いしている。






蛇神様だと……。







いい意味で姉上は人間に興味がないので、まさか魔族の姉上が人間達から神様だと勝手に崇められているなどとは夢にも思っていなかっただろう。




俺がこっそり教えるまでは。




「妾は神なぞではない魔族である!」




これが俺の姉の口癖だった。






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