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桜下白鬼伝  作者: 良田めま
第二章 手招きする女

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「ここでいいだろう」


 侑斗に手を引かれて辿り着いたのは、こんなところにあったのかと思うほど存在感の薄い、小さな公園だった。広さはちょっと大きめの家といった程度で、遊具も一つ二つしかない。鉄棒とブランコ、それと洋梨みたいな形に区切られた砂場。左手奥の空いたスペースには、手入れされていない木々が生い茂っている。こんな寂れた公園を遊び場に選ぶ子供も、遊ばせる親も滅多にいないだろう。古い街灯がひとけのない公園をぼんやりと照らしているのが、なんとも健気に思えた。


(何故こんなところへ連れてこられたのか……)


 凛音はじとりとイケメンを睨んだ。すぐに視線に気付いた侑斗は、怪訝そうに眉をひそめる。


「なんだ?」

「いえね、どうしてパトカーから逃げたのかと、不思議に思いまして」

「もしかして疑っているのか? 俺に後ろ暗いことがあるのではないかと?」

「おやおやぁ? そこまでは言っておりませんが、自覚がおありで?」

「お前は刑事ドラマの噛ませ犬刑事か。一人で動きたい理由があるだけで、疚しいことは何もない」


 侑斗は呆れながらピコンと凛音の額を弾き、凛音は「あいたっ」と痛がるふりをして仰け反った。前髪を搔き上げる額を押さえ、なおもめげずに睨み返す。


「だって、怪しいじゃないですか。善良な市民だったら警察から逃げないでしょう、普通」

「俺は善良な討魔士だ。怪異を倒すことが第一だから、そのための障害となるものは例え国家権力であっても回避する」


 それのどこが善良なのか、凛音にはさっぱり分からない。警察が怪異討伐の障害になる理由なんて、凛音には何一つ思いつかないのだが。警察も討魔士も市民の平和を守るという点で立場は同じはずだ。それとも、ドラマ張りの権力争いがあったりするのだろうか。派閥だとか管轄だとか、あるいは警察と討魔士の力関係だとか、一般人には分からないあれやそれががあるのかもしれない。

 でもやっぱり、警察から逃げる理由は思い浮かばなかった。

 凛音と侑斗が静かに睨み合っていると、それまで無言だった縹が唐突に喋った。


「討魔士というのは皆、国の機関に所属しているのか?」

「国の機関……征鬼隊のことだろうか? いいや、そんな義務はない。あれは警察組織の一部だ。高校生は入隊できない。ただし、正討魔士の認定試験に年齢制限はないから、何歳でも資格を得ることは可能だ。ちなみに従討魔士というのもあるが、こっちは見習いみたいなものだな」

「征鬼隊」


 縹は初めてその言葉を聞いたというように呟いた。実際、約百年もの間山に籠もっていた彼には聞き慣れない響きだろう。怪異専門の対策部隊である征鬼隊が設立されたのは、確か五十年とか六十年とか前のことだ。前身を含めれば百年近いのではないか。長い寿命を持つ鬼からすると最近の出来事だが、世間が変わるには十分過ぎるほど長い。

 それにしても、"鬼を征する"とはなんて恐ろしい名称だろう。思わず震えが走る。しかしその怖ろしさも、目の前にいる討魔士の鋭い視線には敵わないのだった。


「それより、そろそろ詳しい話を聞かせてもらうぞ」

「く、詳しい話?」

「まずは君たちの名前を聞こうか。俺はさっき名乗ったからいいよな? ああ、歳も近いだろうし敬語はいらないぞ」

「う……」


 自分は縹さんに対してもタメ口だったくせに……と言いたいのを飲み込んで凛音は答える。

 名乗りたくない。ああ名乗りたくない。命に関わる個人情報だ。けれど、警戒されないためには仕方がない。


「……由良凛音(りんね)。こっちは兄の(はなだ)

「兄妹だったのか。似てないな」

「みんなから言われる」

「そうか。まあ似てない兄妹なんていくらでもいる。気にするな」

「気にしてないよ」


 嘘だし、と心の中で付け加える。

 兄妹設定は楽だ。一緒に行動する理由に一言で説明が付く。友人だと答えてしまうと、突っ込んで聞かれた場合色んな嘘を捏ねくり回さなくてはならない。だけど、家族なら一緒に外を出歩いていたっておかしくない。たとえ骨格からして似ていなくとも。


「地元民だよな?」

「ええと、うん。まあ、そうだよ」

「なら知ってるよな。最近この町で起きている連続失踪事件」


 やっぱりそれか、と内心嘆息する。

 薄々、察してはいたのだ。

 行方不明者が続出したこのタイミング。世間的にはどうあれ、凛音たちは犯人があやかしだと知っている。討魔士も何らかの手段で察知していても不思議ではない。

 壱美市は、何故か怪異の被害がほとんどない特異な地域だ。そのせいで警察の出足が遅いのだと思っていたが、討魔士の能力は別ということだろう。有能だが、厄介である。


「あー……知ってるよ、もちろん。連続失踪事件って呼ばれてるのは聞いたことないけど」

「ああ、俺もない。だが、間違いなく怪異による仕業だ。被害状況が似通っている上、犯人が怪異だと示す証言もある」


 言いながら、侑斗は右の掌を開いた。


「一ヶ月で五人の男女が連続して失踪。届け出があった順に、澤田治(さわだおさむ)三橋(みつはし)りえ、神林(かんばやし)亮太(りょうた)原透(はらとおる)冴島芽衣(さえじまめい)。神林は大学生。澤田と三橋、原と冴島は会社の同僚だ。澤田と三橋に関しては、交際関係だという話もある」

「名前、覚えてるんだ……」

「当然だ。調べたからな」

「そういう意味じゃないんだけど」


 当然ながら、被害者には皆それぞれの名前がある。立場がある。人生がある。その事実を侑斗に突きつけられた気分だった。彼は五人をまとめて"被害者"ではなく、個々の人間と認識しているのだ。当たり前だが忘れがちなこと。凛音は素直に感心したのだが、侑斗には伝わらなかった。


(〈手招きする女〉は、恋人に未練を残した女のあやかし。だから生きてる恋人たちを狙う。実際に恋人かどうかは関係ないみたいだけど)


 凛音と縹の前に現れたことからして、男と女の組み合わせであれば真実はどうでもいいのだろう。それに、邪道に堕ちた者の目に正しい姿が映るはずもない。

 あのあやかしは、生前の恋人に対する断ち切れない思いをぶつける的が欲しいだけ。


 ――許せない。

 心に怒りの火が灯る。その火は何度も燃え盛ったり鎮まったりを繰り返しながら、しつこく燻り続けている。

 どうして、無関係の人たちがこんな理不尽な目に遭わなければならないのだろう。

 いや、理由なんてない。だからこそ理不尽というのだ。

 凛音もまた、理不尽な運命の被害者だった。

 弟を奪われた理不尽。人として生きいる道を奪われた理不尽。

 その悲しみが、運命を踏みにじる者への怒りへと変わる。

 義憤なんかではない。これは、どこまでも自分本位な復讐の炎だ。


「――で、この内三人目の失踪者、神林亮太の知人女性が彼の失踪直後、警察に助けを求めている。一番近い交番が無人だったので、その次に近い警察署に駆け込んだそうだ。当初は相当混乱していて、誰かに謝ったり自分は悪くないと叫んだり、ずっと泣き喚いていたらしい」

「ああ……」


 彼女も〈手招きする女〉に遭遇したのだとして、一人だけ生き残ったということは問いかけの答えが一致したということだ。

 「お前とお前どっちが大事」という質問に同じ名前を答えると、名前を出された方だけが生き残る……というパターン。

 つまり――。


(男性は知人女性の名前を答えて、知人女性は自分の名前を答えて……知人女性は生き残って、男性は……)


 おそらく、もう生きてはいないだろう。

 一人だけでも生きて戻れたことを幸いとすべきか、一人目の死者確定を嘆くべきか。

 どちらにしても男性は報われない。

 凛音は浮かない顔をするが、あやかしの正体を知らない侑斗は冷静に言葉を続けるのだった。


「女性の様子が少し落ち着いてから話を聞いたところ、どうやら『女の化物に襲われた』らしいことが分かった。相変わらず説明は要領を得ず、苦労したそうだがな。俺も話を聞こうと思ったんだが、マンションに行っても閉じ籠もって会ってくれなかった」

「警察も大変だね。……ん?」


 同情的だった凛音の顔色が少し変わる。


「ちょ、ちょっと待って。獅子王君。いくらなんでも詳しすぎない? 女の人の様子とか……。マンションに行ったって、もしかして住所も調べたの? どうやって?」

「……警察にちょっと知り合いがいてな。少しだけ聞いたんだ」

「内通者ってこと? こっわ」


 個人情報の保護が叫ばれるようになって久しい現代。そんな世の中であっても、鍵が意味を為さない業界がまだあるらしい。しかも――しかもと言うか、やはりと言うか――国家権力の内部に。

 同年代の子が国家の闇に片足突っ込んでいたという衝撃の事実に、凛音は正直なところドン引きしていた。それでも何か言わねばなるまいと、相手の顔色を窺いながら口を開く。


「えっと、行動力、あるんだね」

「うるさいな。討魔六家ともなると、色んなところに伝手があるんだよ。別に悪事を企んでいるわけではない」

「企んでいるわけではない、ね。ああうん、聞かない方がいいよね。分かる分かる」

「違う! 誤解だ!」


 必死で言い募るところが怪しい。もうこれ以上は突っ込まないほうが得策のようだ。

 自分から触れておきながら勝手な撤退を決めると、凛音は誤魔化すように話題を変えた。


「ところでさ、"討魔ろっけ"って何? 新しい音楽ジャンルじゃないよね。討魔ロック、みたいな。あはは」

「――は?」


 唐突に、本気(マジモン)の「は?」が出た。

 端正な顔から表情が抜け落ち、蝋人形のように凛音を射竦める。

 凛音は思わずドキッと心臓が縮んで、隣の縹の腕を掴んだ。

 イケメンの真顔怖い。年上の低い声超怖い。


「お、怒らないでよ。ただの冗談だってば。流石にこの流れで関係ない話始めるなんて思わないよ」


 慌てて言い繕うと、侑斗は感情を思い出したかのように力の抜けた笑みを浮かべる。


「は、冗談か。そうか、そうだよな。討魔六家を知らないなんてこと、あるわけ――」

「いや、それは知らない」

「嘘だろ!」


 叫んだ後、頭を抱える。絶望に塗れたその様は、付き合ってると思ってた女の子がただの友達で、実は他の男と付き合ってると知った人みたいだ。詳しい事情は知らないけれど、なんとも憐れを誘う姿である。

 どうやら凛音は、無意識に侑斗のプライドを打ち砕いたらしかった。

 オロオロしていると、見かねた縹が大きな体を屈めて耳打ちする。


「討魔六家は、鬼やあやかしから日ノ本の安寧を守ってきた六つの討魔士一族だ。元は一つの家だったとも云われるが……。獅子王家はその一角で、確か六家筆頭だったと思う」

「そ、そうなんだ。筆頭って一番って意味だよね。凄い人たちの中でも特に凄いってことか。歴史があるんだね、獅子王君の家!」

「獅子王家が筆頭と呼ばれたのは昔の話だ。俺が生まれるよりもっと前。今は落ちぶれて、他の六家からも見下されている。由良が知らないのも無理はない」

「え! 落ちぶれ……!? いやちがくて。わたしのは単に無知なだけで……」


 せっかく雰囲気を立て直そうとヨイショしたのに、空気が一気に氷点下へ。

 だが凛音は気付いた。

 自嘲的な物言いとは裏腹に、侑斗の顔が悔しげに歪められていることに。小さく震える拳が、彼の堪えきれない激情を如実に物語っているようだ。

 本能的に理解できた。獅子王侑斗という人間は、嘲笑われ、見下され、蔑まれ、失望されてきた彼の家の辿った歴史そのものなのだと。それでいて、まだ諦めていない。最後に残った一欠片のプライド、それを握りしめて踏ん張っている。

 その証に、どこまでも真っ直ぐな、見る者を惹きつける強い瞳。これが全てを諦め、ただ嘆くだけの者の目だろうか?

 ――そうではない。そこにあるのは厳然たる決意だけで、彼の中で綺麗に完結している。凛音は侑斗の人生に口出しできない。そんな当然の事実があるだけだった。


「俺は今の境遇を変えたい。いや、変えなければならない。次期当主としての実力を示して、家を再興させる。それこそが俺に遺された使命なんだ」

「それで、事件を解決して実績を作ろうとしているわけか」


 ずばりと指摘した縹に、侑斗はうっと言葉を詰まらせた。手柄を立てようと逸る心を見透かされたと思ったのだろうか。縹にそんなつもりはなかったが、焦りがあることもまた事実だった。


「……縹さん、だったな。おそらく、討魔士(こちらの)業界には詳しくないと思われるが」

「そうだな」

「だろうな……」


 侑斗は深く息を吐く。

 まるで試合に臨む選手のような気合と集中力。

 凛音と縹は、一体何を話すのだろうかと知らず前のめりになって聞き耳を立てた。


「外部の方にも分かりやすく説明すると、討魔士にはざっくり言って二種類いる。一つは征鬼隊。もう一つは、討魔六家を含むそれ以外の討魔士だ。もっと言うと後者はさらに細かく分けられるが、今はいい。問題は征鬼隊――そう、この国唯一の討魔士による行政機関だ」


 侑斗はぐっと力強く拳を握った。それに伴って、説明する声にも力が入る。


「怪異討伐と言えば、かつては俺たち討魔士の仕事だった。被害者から直に依頼を受けたり、時には国から多大な報奨と引き換えに要請されたり。あるいは諸国を遍歴し、怪異に襲われている村を助けていた時代もあった……。だが現代! 技術の発展や組織改革が進んだ結果、それは征鬼隊の主たる役割へと移りつつある!」

「うわっ」


 と、凛音は鬼気迫る勢いに押されて体を仰け反らせた。

 目の前に机があったら、バンッ! と殴りつけていそうな演説だ。先程のシリアスな表情とはまた違う迫力。案外、感情の揺れ幅が大きい男である。

 だがしかし、侑斗の話もなるほどと思えるものだった。


 技術の進歩は、距離や時間という概念を相対的に縮めた。電話にメール、車に新幹線。昔は情報を送るためには千里を走るしかなかった道程も、今や一瞬だ。遠方に住む家族や友人にわざわざ手紙を書いて送るよりも、メールを送るなりSNSに書き込むなりする方がずっと楽だし、日本の北から南まで、なんなら海を渡った大陸までもたったの数時間で移動できるようになった。

 そして情報通信の大革命は、組織の作り方にも影響した。昔は討魔六家と呼ばれる少数の家筋が業界を牛耳り、多くの怪異討伐を請け負っていたが、今は国が征鬼隊という専門的な組織を作り、地方の末端にまで統一のルールを行き渡らせた。その結果、かつての家筋が担っていた役割をそっくりそのまま――はっきり言ってしまえば――奪ってしまった。逆に言えば、それほど討魔六家の力が強かったということだろう。

 民間人にとっては、電話一本で依頼料を支払うこともなく怪異を退治してもらえるようになったわけだから、ありがたいことこの上ない。

 しかし従来の討魔士からしたら、仕事も誇りも国に掻っ攫われた心境なのだろう。

 ううむ、世知辛い。


「仕方のない話だと理解してはいるんだ……。だが! 討魔士の本分は怪異と戦うこと! それを奪われたのでは稼業が立ち行かない! そうだろう!?」

「そ、そうだね」

「もちろん、依頼が全くないわけじゃない。離れに住み着いた小物妖怪を追い払ってくれだとか、購入した骨董品が呪われてるかもしれないので鑑定してほしいだとか、細々した依頼は定期的に入ってくる。でもそれらは、いうなれば簡単な仕事だ。下手すると討魔士じゃなくてもできる。教員免許を取得して甥っ子に算数を教えるようなものだ。別に、それだって納得してやっているならいい。技能を活かしているわけだしな」


 そうは言っても不満があるのは、よく理解できた。何故なら顔にでかでかと書いているから。


「それに、依頼が減ったのは獅子王家が没落したせいでもある。六家の中でも優秀な討魔士を抱えている家は、征鬼隊から協力を要請されるケースが多々あるんだ。六家で優秀な人間は、全国でも上澄みだからな。古くから続く家筋は伊達じゃない。また、最近は進んで征鬼隊に家人を送り込んでいる家もあると聞く」

「なるほど。獅子王君の家はそのどちらにも当て嵌まらない、と」

「……そうだ」


 侑斗は絞り出すような顔で唸った。

 で、何の話だったんだっけか、と凛音は首を捻る。獅子王家が苦境にあるのは分かった。けれども、それがどこに繋がるんだ? たしか、家の名誉のために功績を立てたいんだっけ……?


「そこで、だ」


 突然、凛音は肩をがしっと掴まれた。その衝撃で体が揺れたのか、驚きで動揺したのか分からないくらいだった。目の前にある整った顔立ちが、真剣な眼差しで見下ろしている。

 凛音のこめかみに、たらりと汗が伝う。

 いやなよかん。

 にこりと笑う少年が、凛音の目には鬼か悪魔みたいに見える。


「君たち、怪異に襲われてたよな?」

「え? は、はい……」

「怖かったよな? また襲ってくるかもしれよな? そうなったら困るよな? 近所に住んでるんだもんな?」

「え、えっと」

「一日も早く解決してほしいよな? もう五人もいなくなってるし、また被害が出ないとも限らないよな? 次は由良かもしれないし、由良の友達かもしれないよなぁ」

「おっおど、脅されてるう!?」


 ついに凛音は叫んだ。しかし、乙女の悲鳴は悪魔の好物と相場が決まっているのである。

 侑斗は嫌なくらい綺麗な笑みを浮かべた。


「失礼だな、なんで俺が君を脅さなきゃいけないんだ。俺は善良な討魔士なんだぞ。善良だから、人々の怯える気配に敏感なんだ」

「わたしが怯えてるのはあなたにだよっ!」

「俺は今権限もなく動いてる状態でな。依頼された事実さえあれば押し通せるんだ。ほら、今ならサービスで依頼料タダにしてやる。さあ仕事をさせてくれ。さあ!」

「それが人にものを頼む態度かぁ!」


 夜の公園に絶叫が虚しく響く。

 しかし、こんな夜更けに助けが来るわけもなく。凛音は、この悪魔からは逃げられないと悟るのだった……。

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