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貴族転生、チートなしで成り上がれ!  作者: 榛名のの
第2章 学園編
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企みと新しい試み

ヨールの店は2日目から始まった。

 昼から入れる酒場で、焼き鳥や餃子、お好み焼きと言った庶民派グルメがお安く楽しめる場所となった。

中でも肉まん、あんまんが人気らしい。持ち帰り客にも事欠かないようだ。

 ……と言うか、思い切り賄いで作ったコスパのいいメニューをここぞとばかりに作ってるな。商売上手さんめ!

 一度お酒を飲みに行ったら、ハンバーガーが出て来て突き刺してある旗に、「お酒はまだダメッス!」と書いてあった。仕方なくハンバーガーを食べたらなんちゃって竜田揚げバーガーで美味しかった!

 お金は支払う前に追い出された。

 もう、あの店には行かない!


ショルツの店は朝早くから開店していた。

 10:00ぐらいに行ったらカレン嬢が店を閉める所だった。


「おはよう!酒場じゃないんだ?」


「ご機嫌よう、ナナ様。パンとケーキの店ですわ。今日はもう、売り切れてしまいましたの」


思い切り酒場無視してる(笑)さすがショルツ!

……というか、冒険者って、群れないから酒場作っても意味ないのでは?

 まさか、俺の資産を減らすためか?


国王陛下あのやろうの企みか?」


気が付けば冒険者ギルドのギルドマスターの部屋へ突撃してました。


「今日は何の御用「吐けよ!俺に金を使わせろと誰に頼まれた?!」ゴフッ、た、助けて、くれ、ます、か?話し、た、ら」


ギルドマスターの襟を絞めていたんだが、殺しそうだったので、手を緩める。

 軽い咳をして、ギルドマスターは簡単に自供した。


「私はとある大貴族に借金がありまして、それを無しにするから、新しい領主に白金貨2枚ほどのムダ金を使わせろと指示されて、もしも聞かれたら、教えても構わないとおっしゃってました」


「今度余計な真似をしたら……わかってるだろうな?大人しくしておけよ」


「……フハハハ!お前があの方に勝てる訳がない!」


やっぱり国王陛下あのやろうだな。屈してなんかやる物か!

 ヨールとショルツは大丈夫!

鍋屋をブラッシュアップするか!


◆○◆○◆


「今日は逃がしません!ナナ様」


ガスパールに捕まった。

久しぶりに囲まれた書類の山に仕方な~く、書類に目を通す。

 土地の所有権に関する問題が多かった。

何でも、木は剪定していいが切り倒してはいけない。という領地の法律があるせいで、今までに建てられた家のある土地しか、人間は好きに出来ないらしい。

なお、この法律は国によって定められたものだから、国王陛下あのやろうしか、何とか出来ないらしい。

 ガスパールと唸っていたら、カレッドさんが領主館へと顔を見せた。

 ちょうど良いと、国王陛下あのやろうの企みと土地問題を相談すると、なじみ深い言葉がカレッドさんの口から飛び出してきた。


「分譲マンションにすれば、よくない?」


「ぶんじょうまんしょんとは?何でございますか?カレッド」


「今作ってる宿が無意味な物なら、一家族ごとの部屋を作ってそれを一部屋とみなし、分けて売る!そうすればその部屋は、一家族の物にずっとなる。それに、管理人さえいたら、使用人は要らないし、お金もすぐに手に入る!」


「その試みは面白うございますね!……ナナ様?何をぐにゃぐにゃしてるんです!シャキッとなさいませ!」


カレッドさんが転生者?!いやいや、そんな素振りは無かったし!

 チラリとカレッドさんを見ると「あとで」と口パクで言われた。

 分譲マンションの管理人はかなりの手練れでないと困るだろう。

 と思ってたらエルフ達の中でマンションの管理人をしていた人を貸してくれるという。


「ちゃんとした法律を建てる前に決めて下さい」


建物に関する法律は領地によって違う。

3日3晩寝ないでこの領地の建物に関する法律を調べて商業ギルドに【分譲マンション】を登録。その翌日から住人の公募を始め、分譲マンションの見学ツアー、抽選などを経て住人が決まり、支払いが済んでからの入居。

 ちなみに1階には管理人の事務所とカフェがある。30席くらいだが、俺が経営するちゃんとしたカフェだ。洋食メニューが食べられるぼらないカフェ。コーヒーと紅茶、カクテルが飲めるようにした。

 イヤな予感がしたからミンチが出来る魔導具ミンサーをマズルカ商会から取り寄せた。

 結果、初日からハンバーグラッシュで非常に疲れた。気が付けば1日で、金貨3枚売り上げていた。7:00~13:00までしか開いてないのに!

 ああ、そうそう!マッドとハリーもウチの領地に来た。「俺らナナ様の奴隷だしな」と言ってカラリと笑っていた。

確かに助かる!

 実は初日から貴族の冒険者達が詰めかけてウザかったのだ。強面の筋肉ゴリゴリのマッドとハリーが行列の整理をしてくれなかったら、貴族の横暴がさく裂してただろう。

 二人はハンバーグの作り方をマスターしてハンバーグマシンになっている。俺は野菜の切り出しと味付け。たまに他の料理の担当をする。


カレッドさんの「あとで」は、半月後になった。


「エルフの里に、シンジ様っていう日本からの転生者がいて、料理人なんだけど、いろんなこと知ってる方なんだ」


「……それでかぁ」


サンドイッチに異様に興奮してたエルフ達。

 俺が転生者って、バレたからか!


「エルフの里に、来てみませんか?シンジ様とお話してみませんか?」


「行ってみたいとは思うけど何か月も領地を留守に出来ない」


「そこは転移魔法で何とでもなりますから、ぜひとも5日程来てくれませんか!」


「5日ならいいよ。ただ、準備があるから3日待って」


カフェを1週間休みにして、書類を片づけ、ガスパールを説得し(これが一番大変だった)、魔法カバンに着替えを入れて、子供達といざ出発!


領主館の前庭に現れた転移陣は、神々しい光を放ち真上に乗った俺たちを一挙に知らない土地に連れて行った。

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