謹慎なう
事件の後、僕は父親に命じられ、家で謹慎していた。
学園に通っていた目的自体、同級生の王子と親しい関係を築き今後に役立てるという
下心とか野心に溢れるものだった。
「王子殿下はダメかもしれない。少し外に目を向けた方が良いだろう」
父の薦めで、外国語教育を受ける事になった。
偶然なのか、故意だったのか、ジョアンナと同じ教師に習う事になった。
教師からジョアンナの様子を聞いた。
彼女は留学を考えているらしい。
留学されたら、本当に手が出せないと焦っていたら、
「体を鍛えて、精神を叩きなおして来い!」
父に、王都の騎士団に行き訓練を受けるよう命じられた。
男しか居ない集団で鍛えられた。着替えの時に彼らの下着が気になり聞いた所…
ステテコの快適さを熱く語られた。
庭を歩く程度なら、Tシャツ+ステテコ+ゴム底サンダルで歩く猛者もいるとか。
「むしろ、そのために作ったとしか思えん」と隊長が言った。
「ズボン下か…毛織物で作れば、寒い時期の外作業も快適だよね」と何気に言ったら、
「それだ!」と彼らが目を輝かせた。
夕方、僕はフルートをもって彼女の家の前に向かう。
彼女の弾くリュートに合わせて、フルートを弾く。
一瞬だけ、昔に戻ったような錯覚に陥るけど、彼女は決して僕の前に現れない。
僕のポケットの中には、あの時渡せなかった首飾りが入っている。
ジョアンナが僕の前に現れてくれたら、彼女がいつもの様に笑ってくれたら…




