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魔法の世界へ転移招来!   作者: ねぎとろ
序章 『仲間の強さ』
13/50

十三話 「最強の敵と消え去りし者」

1日1話更新……無理かもです。


ちなみに、今回は急展開です。

 突然、周りも光ったと思えば、世界自体が変わっていた。


「なんだよ、ここは……」

 俺は唖然としたまま立っていた。

 我に返り、周りを見たら、しっかりと皆は居たのだが……

「なんで誰も動かないんだよ!! 驚きもしないなんておかしいだろ!!!」

 それもそのはず、俺以外の人は全員麻痺していたのだ。


「……おにぃちゃ…ん」

 かろうじで、喋れるっぽいが、到底聞き取れない。こんなの有り得ない。一体俺は何を召喚してしまったんだ。


「フハハハハッ!! 我が城から出れる時が来るとはな、勇者の結界魔法によって閉じ込められていたが、ようやく自由だ!」

 甲高い笑い声と共に、勇者という単語が聞こえてきた。


「な、なぁ。お前、もしかして……魔王なのか?」

 最悪の予感が的中しないことだけを祈ったが、現実は甘くなかった。

「ん? お前は誰だ? 第26代目魔王、ユリアス・ギースハルトに対してその喋り方とは……殺すぞ?」

 やはり魔王だったか。これはやばいな。普通に考えて死ぬ。だが、俺はここで召喚魔法の説明について考えた。


「冷静になるんだ。ここで慌てたら負けだ。召喚魔法の説明さえ思い出せれば……」

 俺は、召喚魔法の断片的な説明しか思い出せなかった。

 と、ここで魔王が俺に話しかけてきた。


「なぁ、お前。何故お前だけ麻痺してないんだ? 俺とお前の力は天と地の差くらいあるはずだ。俺の能力、絶対強者にひれ伏さないなんて有り得ない」

 魔王は俺に能力が聞いてないことに不満なようだった。

 だが、俺は無視をすることにした。思い出すことの方が優先だ。

「お前、俺の言葉を無視するか。せっかくお前のことは殺さないでいてやろうと思ったが、今変わった。お前をここで殺す」

 魔王は、俺に対して激怒していた。俺と魔王の距離は、ほんの100mだ。多分このままだと、ほんとに瞬殺される。


「やばい。ほんとにやばい。俺はどうすれば良いんだ。ノースさんも動けない、リンシアも響も動けない。なのに俺は思い出せない。あと少しなのに……!」

 俺は、絶望した。自分の死ぬビジョンを思い浮かべ、今までの事を思い出していた。

「ほぅ、目を閉じたか。ようやく死ぬ覚悟が出来たってことだな。望み通り、殺してやろう!」

 魔王は高笑いしながら、俺に対して近付いてきた。

 そして、魔王は今俺の前にいる。だが、俺はここで奇跡にも近いが、思い出した。


「何かを思いついたようだな。だが、もう遅い。お前はもう死ぬ運命だ」

 魔王の手には、魔力が溜められていた。俺の眼前で放とうとしているのが、音で分かる。

「俺はこれに賭ける! 魔王よ!我が全身全霊の力を持ってして、今ここから去るがいい」

 俺は、召喚魔法の説明文の最後。自分の力を失う代わりに、強制的に還らせることが出来るというのを思い出したのだ。

「お、お前……!! お前が俺を召喚したのか!? ぐおおぉぉぉぉぉお……やめろ!やめろぉぉぉぉぉ」

 魔王は、召喚魔法によって消えていったが、最後に悪あがきをしたようだ。何かの魔法を発動したっぽいが分からない。

 魔王が消えたようで、世界は元に戻り、薄暗いダンジョンの中だった。


「ノースさん! 響! リンシア! 大丈夫か!!」

 俺は皆に駆け寄ったが、何かがおかしい。3人居るはずなのに、居ない。

「あれ? おかしいな」

 何回見ても居ない。居るのは、少女が2人。もちろんリンシアと響だ。


「なぁ、リンシア。 ノースさんがどこに行ったか分かるか?」

 俺は、リンシアに聞いてみることにした。予想外の返事が帰ってくるなんて俺は思ってもみなかった。

「ノース? 誰じゃそいつは。我はそんなやつ知らないぞ? のぅ、響よ。お主も知らんじゃろ?」


「う、うん。なんか記憶の中に穴があるような感覚があるんだよね……でも、ノースっていう人は知らない、かな?」

 響は思い出したくても思い出せないようだ。

「嘘だろ、お前ら忘れちまったのか、忘れちゃダメな人なのに。まさか、これも魔王の仕業なのか」

 魔王の最後の悪あがきはノースさんの記憶を俺以外の人から消すのと、ノースさん自体を何処かに転移させることだったようだ。


「これも全部俺のせいだ……俺が召喚魔法を使おうなんて言ったから悪いんだ」

 俺は、自業自得だと思い、自分を責め始めた。


「お主、なぜそんなに暗い顔してるんじゃ? まさか、召喚魔法でも使えんくなったのか? もしくは、ノースとゆう奴が関係しておるのか?」

 リンシアの感は鋭いようだ。的確に当たっている。


「あぁ、そうだ。俺は魔王を召喚してしまい、強制的に戻した。そのおかげで、魔王は消えた。それはいい、だが、俺の召喚魔法とノースさんが消えていったのさ……ハハッ」

 俺は、絶望しすぎて、笑ってしまったようだった。


「お兄ちゃん、泣かないで? 響が付いてるから。一生、いつまでも、お兄ちゃんと一緒に居るから」

 2人の目から見た俺は、涙を流していたようだった。


 響は俺の近くに駆け寄り、俺のことを慰めてくれた。

「ありがとな。だけど、とりあえず今は1人にしてくれ」

 俺は1人で、ダンジョンから抜け出せる転移魔法陣に乗り、王都へ駆け出して行った。


 残された2人は、とにかくお兄ちゃんが心配だった。

「お兄ちゃんなら……大丈夫だよね」


「タクミ、お主なら乗り越えられると信じてるぞ」


 リンシアと響は、ノースの事を忘れてなんていなかった。匠を悲しませないように、忘れた振りをしていたのだ。

 さらに、リンシア達は魔王の最後の瞬間を見ていたのだ。ノースが、リンシア達の前から、魔王の前へと向かったことを。そして、魔王の側に行き、転移させられていたのを。


そして、後に俺は気づく、俺の召喚魔法が消えたことにより、響の能力も一緒に消えたことを……

明日は更新出来るか分かりません。


本当に申し訳ないです。


ノースさんが好きな方……申し訳ないです。

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