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魔法の世界へ転移招来!   作者: ねぎとろ
序章 『仲間の強さ』
10/50

十話 「召喚魔法つぇぇぇぇ!!」

久々の召喚魔法です!

 扉を開けて見えたその先いたのは、ノースさんが先日倒したはずの真紅のドラゴンだったのだ。


「なんで……こいつがここにいるんだ」

 倒したはずの敵が居ることに俺はもっとも驚いてしまった。


「まぁダンジョンだからな、同じ敵が居てもおかしくない」


 ノースさんはそう言っているが、俺から見たら明らかに変だ。しっかりと首が落ちた所も見たはずなのに。

「まぁここは異世界じゃからの、お主の頭じゃ理解出来ないことも多いんじゃ」

 リンシアもこの状況を理解しているようだ。この状況の中、響は寝ているかと思いきや、

「お兄ちゃん! おはよう!! 」

 俺の背中に乗りながら、なんと起きてしまったのだ。


「お、おい響。もうちょっと寝てても良いんだぞ?」

 響に今からの戦いは怖いかもしれないと思った俺は、響を寝かせることにした。

「えーーーーー!! もう響寝たくないよ!! 充分寝たもん!!」

 俺の隣で響は大声をあげてしまったのだ。そのせいで、ドラゴンに気付かれてしまい、強制的に戦いが始まってしまった。


「よし、前回はノースに取られたからな。次は我が倒してやろう」

 リンシアは意気揚々としている。

「ちょっと待ってくれ、お前は今回見ててくれ。ノースさんには少し時間稼ぎをお願いしていいですか? ちょっとやりたいことがあるんです」

 俺はここで召喚魔法を使い戦おうと思ったのだ。

「うむ。承知した、俺が時間を稼ぐから任せておけ」

 ノースさんは、大剣を手にドラゴンに向かってくれた。

 一方リンシアは、

「なんでじゃ! 我も戦いたかったのに!!」

 リンシアは駄々をこねた後に、拗ねてしまった。リンシアのことは、響にすべて任せることにした。

「おい、響! リンシアの世話を頼む!! 俺は召喚魔法を使うから離れていてくれ」

 俺は自分が見ていたアニメと昔想像したキャラを組み合わせたキャラを召喚しようと思ったのだ。

「現れよ! ジークフリート!! 俺の力を持ってして、今ここに顕現せよ」

 実際はこんなに言わなくても召喚出来るが、ここは俺風にアレンジを加えてみたのだ。

 地面に魔法陣が浮かび、今回はすぐ発動してくれた。空から全身鎧の騎士が降りてきたのだ。


「よし、召喚成功っと。 じゃあジークフリート!お前の得意なドラゴンだ。バルムンクを使って倒してくれ!!」

 ジークフリートは、ドラゴン殺しの力を持っている。今の状況をこいつなら打開出来るはずだと思い、召喚したのだ。

「御意。我がマスターよ」

 ちなみに喋り方も俺が考えたのだ。そこからはノースさんにもジークフリートとドラゴンの戦いを見てもらった。


「ふふ、お前はドラゴンとして弱いな。」

 ジークフリートがドラゴンに向かって喋っているが、俺たちには一切聞こえない。ただ、ドラゴンがキレてしまったのは俺でも分かる。



 ドラゴンは地を爪で裂こうとするが、それを鎧の力で防ぎ、ブレスを吐こうものなら剣で跳ね返される。ドラゴンになす術はなかったのだ。


「す、すげえ。召喚魔法弱いって聞いたから、弱いやつしか出ないと思ったのに」


「いや、確かたまに強いやつが出ると書いてあった気がするぞ。多分お主はそれを引き当てたんだろうな」


「えっ! お兄ちゃんって運が良かったの!?」

 リンシアは褒めてくれているが、響は驚いているようだ。

「確かに響の言う通りだな。俺の運が良いわけない」

 運が良いならトラックに轢かれて死ぬわけないしな。

「まぁでも、俺は戦わなくて良かったぜ。あのドラゴンは少し戦ったが、前回より大幅に強い。俺だと負けていた可能性もあるほどにな」

 ノースさんが負けるって相当なもんだぞ。あのドラゴンそんなに強かったのか。


「えっ、でもジークフリートは凄い余裕で勝ちそうですよ?」


「多分、あいつは相当強いぞ。この世界の勇者並か、それ以上だ。まぁ今回はドラゴン殺しの能力があるからかもしれんが……」

 ノースさんが言うにはジークフリートはめっちゃ強いらしい。


「てか、この世界にも勇者って居るんですね」

 俺はノースさんに聞いてみたが、

「お主は、知らなかったのか。やれやれ……我が教えてやろうではないか」

 俺はノースさんに聞いたはずなんだけどな。まぁ教えてくれるらしいし聞いておこう。


「勇者はな、半強制的にお主の世界から呼び出される人のことを言うのじゃ。もちろん自由なんてないらしいぞ。勇者自身は気付かないらしいが、奴隷魔法のある指輪を着けられ外せないそうじゃぞ」

 リンシアがしっかりと説明してくれたのは良いんだが、それよりも、

「この世界怖すぎ!!!! 良かったな響! 俺が召喚して、下手したらお前も奴隷になってたんだぞ?」

 響を勇者として召喚されなくて良かったと俺は安堵した。

「ほぇ? 奴隷ってなにー? 響わかんなーーーい」

 響にはまず奴隷というものが分からないらしい。まぁ知らない方が良いと思うし、教えないでおこう。


「マスター。 ドラゴンを討伐出来ました、今回は召喚して下さり、ありがとうございます」

 唐突に、後ろから話しかけられ俺はビックリしてしまった。

「お、おう! せめて話しかける時は肩を叩いてからとかにしてほしいな。 まぁでもドラゴンを倒してくれてありがとう」

 俺の言葉にジークフリートはどんな顔をしているか分からないが、多分きっと喜んでくれているはずだ。


「マスター。今回の私は役目を果たしたので帰らせていただきたのいですが……」

 ジークフリートは、帰りたいようだが、

「ジークフリート、帰らせてやりたいのは山々なんだが……どうやって帰すか分かんないや」

 教えられてないし分かるわけがないのだ。


「あの、では私はどうすれば……」

 ジークフリートは困惑しているようだった。

「ま、まぁ、俺が適当に唱えてみるから待っててくれ」

 なんとなく出来る気がした俺は詠唱してみることにした。


「我が呼び声により、召喚されしジークフリートよ。役目を果たした汝を今ここに解放する! 元の場所へと還るがいい!!」

 詠唱が終わった直後、上から魔法陣が降りてきた。それにジークフリートは吸い込まれ、消えていってしまった。


「ふぅ……言ってて恥ずかしかったが、成功して良かった」

 ちなみにあの詠唱は俺が中学生の時に考えたものだ=。まさかこんな黒歴史がここで役立つとは思いもしなかった。


「お主……さすがにあれは、恥ずかしくないのかの?」

 リンシアに引かれてしまってるがキニシナイデオコウ。


「お前、さすがに俺でもあれは言いたくないぞ?」

 やばい。ノースさんまで俺のことを可哀想な人を見る目で見てきやがる。


「お兄ちゃん!」

 まさか響まで……

「カッコイイ!!!!!」

 えっ?

「今さ、響さ! 俺の詠唱カッコイイって言ったよね!! やっぱりお前は俺の妹だ。」

 俺は褒められたことが嬉しく、響の頭を撫でてしまった。それを見ていたリンシアが睨んできたのは言うまでもない。



「良し!31層の階段もようやく出てきたし、行きますか!!」

 皆への了承を取った後、俺達は31層へと進むことにした。

こっからしばらくはダンジョンの話になります。毎回1層ずつ進んでいく予定なので……召喚魔法じゃんじゃん使っていきますよ!!

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