聖女の血筋に男女の体が入れ替わる
聖子「なによ! お父様は私が聖女に相応しくないって言うの?」
父「そうだ」
聖子「どうして? 我が家は代々、聖女が生まれる血筋じゃないの!?」
父「愛娘よ。お前には邪悪な波動が満ち満ちている。継がせるには身を清めないといけない。妹の保里子に継がせる」
聖子「保里子は、継ぎたくないっていってるじゃないの!」
父「邪悪なる魂に継がせるよりはやむを得まい」
聖子「きーっ。悔しい。頭にきた。家出してやるわ。どこに行こうかな? そうだ! 体を入れ替えて男として生きてみるか」
ー翌日ー
母「清春! 男の子なんでしょ? ビーズの手芸なんてやるなんてみっともない」
清春「えー。でも、可愛い小物、作りたいし」
母「それよりも、聖子ちゃんが呼んでいるわよ。男らしくびしっと女の子に接しなさい」
清春「勝手なこと言うよなあ。聖子さんどうしたの? 急に呼んだりして」
聖子「あなたには邪悪なるものがついている。これをお飲みになって?」
清春「これをかい? うっ……! 何を飲ませた?」
ー3時間後ー
清春「ん? ここは。ネグリジェを着ている。声が高い。まさか! 僕が聖子さんの体にっ!」
父「愛娘よ。急に魂が清らかになったではないか。心なしか人格の波動まで女性的になっている。今のお前なら是非とも聖女を継がせたい」
清春「ええっ! 僕は幼馴染の清春ですよ! 本物の聖子さんは僕の体で」
父「いきさつはどうでもいい! 今の聖子の肉体には清らかな女性の人格が宿っていることこそが重要だ!」
清春「どうでもいいことあるかー! アホー!」
勇人「許嫁の勇人です。聖女の器が完成したと聞いて、是非とも祝言に向けて愛の誓いを」
清春「ち、違う。本当は男で」
勇人「でも、君の魂は女性色だよ」
清春「そ、それは……」
聖子「自由に生きれてひゃっほー!」
清春「僕の体を返してー!」
母「あらあら。男らしくなって。私が望んだ理想の息子が目の前に」
清春「母さん。それは僕じゃないよ……」
勇人「ああ、僕の理想の子猫ちゃん。愛を受け入れてくれまいか」
清春「僕、いったいどうなるの? しくしく」
保里子「やったー! 聖女なんて面倒なもの継がなくてすんでラッキー♪」
清春「僕に嫌な役、押し付けないでー!」
父「君が女として生きる覚悟ができれば、君以外、全員がクオリティーオブライフがカンストになるんだよ」
清春「誰も彼も邪悪すぎるー! カンストなのは邪悪さだろっ! どこが聖女の血筋だっ! で、でも女の子扱い悪くないかも。い、いや僕は負けないぞ! いつか男に戻ってみせるからなっ!」
全員「諦めた方が幸せになれると思うよ」





