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ムレスズメ  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
売れない作家のリトライ
8/38

第七話「プロット」


[現在]


 さて、作品作りの方向性も決まった。

 となると、テーマとプロットを決める必要があるな。


 テーマか。

 そうだなぁ……ミステリを書いてみるか。

 ミステリーではなく、ミステリだ。


 細かな違いだが、少々内容は異なる。


 まあ、簡単に言えば、『ミステリー』は、より一般的な言葉で、謎や不可解な事件、またはそれらを扱った作品全般を指す。

 一方、『ミステリ』は、推理小説や探偵小説など、謎解きや推理を主題とした作品を指すんだ。


 まあ、これも定義づけされてるわけではないと思うけどな。

 あくまで、そういう区別をするコアなヤツもいる。と思ってればいいさ。


 よし。なら、今度はプロットを決めるか。

 

 オレは小型のテーブル型机の足を展開し、白い用紙とシャーペンを取り出した。


 プロット。

 それは、物語(ストーリー)の本筋のことだ。


 まあ、簡単に言えば、物語りの"スタートから最終回まで"の大まかな"流れ"の事だな。


 細かいプロットもあるが、まずは大きなプロットから作っていく。

 テーマはミステリに決めたから、本来なら細かいプロットを何個も作り、事件パート、探偵依頼パート、聞き込みパート、そして……解決パートを決めていくのが基本だ。


 だが、事件解決型ではなく、物語(ストーリー)を取り入れるとするならば、だ。


 主人公の背景。つまり、ドラマ性を描く必要がある。

 そして、最終回にて……そのドラマが解決して初めて物語(ストーリー)型のミステリー作品が完成する。


 簡単に言えば『名探偵コ○ン』がいい例だ。

 アレは、物語りに主人公と組織の対立と、組織の謎。という中に日常の事件パートが挟まれているだろ?

 それでいて、○○編。となるテーマ……つまり、○○編となるプロットを作って物語(ストーリー)としての内容も成立させてるんだ。

 まあ、大筋となるプロットもあるだろうけどな。


 逆に、『○田一少年の事件簿』とかは、だいたい一、二話構成か長くても四、五話の構成によるトリックなどの一話完結型の話となってる。

 まあ、こっちも物語(ストーリー)が無いわけじゃ無いと思うけど、全巻見たわけじゃ無いから、正直分からん。

 ただ、こっちの方は、話しを伸ばしやすいんだ。


 なぜかって?


 一話完結型なら、大筋のプロット……つまり最終回となる物語(ストーリー)の結末がいらないからだ。

 完全にいらないわけではないけどな。

 でも、それによって、無限に細かいプロットを何個も考えるだけで、それを話として作って挟めば、いくらでもて連載できる。


 まあ、今のはあくまで漫画で例えた方が分かりやすかったから、そうしたが、小説も基本的にはおんなじだ。


 長期シリーズものとかがそうだよな。

 『相○』シリーズとかがそうだな。


 と、こんな感じで、大きなプロットと細かいプロットを決めるんだが。

 今回は物語(ストーリー)を取り入れたいから、大きなプロットから作っていく。


─────────────


 そうだなぁ。

 主人公に秘密があるとしよう。


 オレは白の用紙に、主→○と囲み、その横に秘密あり。と書いた。


「キュッ」


 その秘密を知るために、日々の事件を解決するためのパートナーを出す。


 続けて、主→○と囲った隣にパ→○と書いた。


「キュキュッ」


 フム。最終回は、もちろんその秘密が明かされるわけだが……。

 案としてはいくつかある…。


・主人公が連続殺人犯だったパターン

・主人公の両親を殺した犯人を捕まえるパターン

・主人公とパートナーは実は生き別れた兄弟or兄妹だった


 とかだな。


 う〜〜ん。どれも面白そうだが……読者が理解しやすくて、かつ面白いと万人受けするような展開がしやすいのはどれだ?


 漫画やアニメじゃないからな、分かりにくい凝ったネタを書いても、おそらくほとんどの読者はその時に理解なんてできない。

 

 バカだからな。


 ほとんどのやつは見返さない。

 なぁなぁで読んで、ほぇ〜!!ってラストで納得するだけ。


 ちゃんと何回も読んで、散りばめられた伏線に気づくヤツは、まぁ〜〜少ない。

 まあ、簡単に気づかれる内容なのも、ミステリとしては良くないが……。


 だから、ある程度、レベルを下げる必要がある。

 読者は理解できない、分からない、なんてなると、すぐに読むのを辞めてしまうからな。


 ただ、あまりにも簡単で、分かりやすいのはダメだ。

 それだと、そもそもの話がつまらなくなる。


 ……はぁ……なんでこうも悩まなきゃいけないんだか…。


「理解してもらえるのが一番楽なんだけどなぁ……。」

 

 嘆いたところで仕方ない。

 お前が目指した道だろ?


 うしっ。

 とりあえず、主人公が連続殺人犯だったパターンで書いていくか!


 これなら、単純な日々のミステリーパートは優秀な探偵として(えが)きながら、実はその推理力や解決した事件での知識や手口を利用して、完全犯罪が可能な犯人としての裏付けとしても、読者に納得させられる。

 あとは、ラストでバラした時の驚き具合もハンパじゃないからな!!


 ん?でもそうなると、ストーリー性があるなら、展開的に能力とかあった方が面白くなるか……?

 んー……そうするとミステリからミステリーになるし。

 

 でも、能力なしで、裏で連続殺人犯として暗躍していた方がリアリティさがあるよな。


「………。 よし。」


 大筋のプロットは決まった!


 次は、設定だ。

 細かなプロットは、事件だから、正直後回しでいい。


 それに必要な欠片(ピース)は、設定だからな!

 

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