↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ムレスズメ  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
売れない作家のリトライ
43/43

第四十二話「木陰 雛子──③」



         [──過去──]



 小さい頃から、私の父は母に暴力を振るっていた。

 酒に酔っては母の髪を掴み、顔を殴ってはお腹を蹴った。


 小さかった私は何も出来なくて

 ただただ、泣きながらお母さんを見ることしか出来なかった。


 ごめんね。ごめんね。って泣きながら私に語りかけるお母さんの言葉の意味を理解するには──


 幼かった私には到底出来ることではなかった。




         [──過去──]



 大人になるまでは、理解しようとも思わなかった。


 愛し合うから結婚して

 愛し合ったから、共に支え合いながら生きていくものだと


 頭では理解していても

 あの男のせいで、私の理想は存在しない幻想だと思い込んでいた。


 母は、出会うべき人を間違えたのだと

 本気でそう思っていたからやったのに。


 あの日を境に、私は母とも決別した。


 今でも、あの日の母の行動は理解できないけど

 そのおかげで、私は今も暮らしている。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。