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プロローグ
※この物語はフィクションです。
ザァァァァァーー……。
『ボク』は冷たい声で呟いた。
震えていたわけじゃない。心の底から出た本音。
「死にたい」
いつからだろう。そう思うようになったのは。
社会不適合者である『オレ』が、何のために生まれてきたのか。
世の為? 家族の為? 友達の為? 自分の為……?
「………」
「雛さんに……会いたいなぁ」
ザァァァァァーー……。
雨が降り続く暗闇の中、ボクは港の堤防の端に座って、耳に入ってくる音が雨か波なのか分からないまま……瞳に映る黒色を見つめていた。
助けを求めている誰かに届けたくて、この物語を書き始めました。
なんでもいい、ささいなきっかけの一つでいいから、背中を押せますように。




