吸血忍者・ヴァルド伯爵
五胡の砦にいる封忍衆と一刀達新雪の戦いは既に葵、源治、玲、ジュンの戦いが終了し、残るは一刀と吹音となった。
だが一刀と吹音が部屋に入った瞬間、才蔵の仕掛けた罠が作動し、マシンガンが連射されたのだった。
モニタールーム
才蔵「ハーハッハッ!!いくら北郷一刀が素早くとも避けることは不可能!もちろん弾くことも不可能だ!蜂の巣になるのが目に見えている! 」
シュウゥッ…!!
マシンガンの連射が終了し、煙が晴れたその場所に
一刀の死体は…
…なく
バァンッ!!
そこには代わりに鎧を身に纏った人物が立っていた。
才蔵「あいつは誰だ!?何故あんな奴がいるんだ!?まぁいい、あとは残る封忍達が始末してくれるだろうからな 」
そう言いながらモニタールームを去る才蔵
そして才蔵が去った直後
ズシンッ!!
鎧を身に纏った人物が動き出した。
読者はこの人物が誰なのか知っている人もいると思うが
吹音「一刀さん、大丈夫ですか? 」
カパッ!
一刀「大丈夫だ吹音 」
バァンッ!!
鎧の中から一刀の素顔が現れた。
そう、これは一刀が自作した鎧である。
当初は鍛練用の重りとして開発したものの、現在では大陸に広く伝わる正義の味方となっていた。
一刀「怪しいと思って万が一のために鎧を着たわけだが正解だったようだな 」
マシンガンの連射を受けても傷一つつかない一刀の鎧
吹音「よかったですね 」
安心する吹音であったがまだ吹音は完全に安心していなかった。
何故かというと
『異国より迫りし一つの影、邪悪を全て飲み込もうとする。
それを阻止すべく十一の光、一つとなりし時、輝きを失い燃える』
という五胡の地に来る前に幽州にやって来た占い師である管輅の話を思い出していたからだ。
吹音「(あの占いが当たっていたとして、一つの影を五胡や才蔵だとすると十一の光は私達忍に間違いない。そして残りの一つを一刀さんだとすると輝きを失うとは…) 」
その事を吹音が立ち止まって考えている間に
一刀「吹音、気を付けておけよ。敵の狙いは俺達を分断させるようだからな 」
スッ!
吹音がついてきていると思っている一刀は知らずに先へと進んでいった。
その結果…
ブォンッ!!
二人を分断させる仕掛けが発動した時には
一刀「あれっ!? 」
吹音「えっ!? 」
バタンッ!!
二人は互いに気づかない間に分断されてしまったのだった。
吹音「しまった!?分断にはあれほど気を付けていたのに!? 」
月光「何やってるのよ吹音! 」
吹音に突っ込む猫又の相棒・月光
だが長く突っ込んでいる暇はなかった。
ズズズッ…!!
吹音「何の音でしょうか? 」
何かを引きずるような音が聞こえてくると
バァンッ!!
突然西洋風の棺桶が出現したのだった。
月光「何よあれ?吹音の棺桶のつもりかしら 」
そう感じていると
パカァッ!!
棺桶の蓋が開いた瞬間!
スッ!
封忍A「ようやく我輩の出陣であるな 」
中から白装束を纏った封忍Aが現れたのだった。
吹音「こいつは確か!? 」
封忍A、それは砦に入る前、神楽の攻撃を受けたにもかかわらず復活した人物である。
封忍「貴様は確か新星とやらではナンバー2の実力者であったな、成程、貴様が我輩の対戦相手か、ならば我輩も最初から全力を出さねばなるまい 」
バサッ!!
そう言いながら白装束を脱ぎ捨てる封忍A
ヴァルド「この吸血忍者・ヴァルド伯爵がな 」
バァンッ!!
封忍Aの姿はタキシードを着てマントを付け、牙を生やした見るからに吸血鬼という姿であった。
吹音「吸血忍者ですって!? 」
ヴァルド「左様、我輩は歴とした忍術を使う吸血鬼の一族である 」
と本人は言っているが彼は根っからの吸血鬼というわけではなかった。
現代より約500年前のルーマニアにて
ヴァルド「吸血鬼、いいであるな 」
ドラキュラのモデルとなったワラキア公ヴラド三世の記事を見るヴァルド青年
彼は吸血鬼のファンであり、ついには…
キィーッ!!キィーッ!!
ガブッ!!
ヴァルド「伝承によると吸血蝙蝠を生のまま百匹食らえば吸血鬼になれるという 」
自分が吸血鬼になろうとさえしていた。
そんな彼を見兼ねたヴァルドの母は彼を叱ったが
母「きゃあぁーっ!! 」
ガブッ!!
ヴァルド「百匹食らいし後、美女の血液を吸えば吸血鬼になれる! 」
自分の母をも犠牲にし、ついに吸血鬼となったヴァルドはヴァルド伯爵と名乗り、ルーマニアから恐れられた怪人となった。
そんなある日、ヴァルドはヴァルドを退治に現れた忍者を返り討ちにし、日本へ進軍と同時に忍術を学んだ。
だが彼の偉業もそこまでであった。
天空「封印! 」
ヴァルド「がはぁっ!? 」
日本にやって来たヴァルドは九人の忍を殺したのだが十人目である吹音の先祖の風切天空と戦うが返り討ちに遭ってしまい封印されたのだった。
ヴァルド「おのれ風切め!封印が解けたら真っ先に貴様を殺してやるからな! 」
そしてヴァルドは封印されそれから約500年の月日が流れ
ヴァルド「我輩の相手が憎き風切の一族とは好都合。先祖への恨みは子孫で晴らさせてもらうぞ 」
スッ!
吹音に対して構えるヴァルド
吹音「私だってだてに新星ナンバー2を名乗っているわけではありません!相手になります 」
スッ!
吹音もヴァルドに対して構えるのだった。
そして
シュシュッ!!
吹音「風遁・旋風手裏剣! 」
シュシュッ!!
印を結んだ吹音は空気でできた手裏剣を繰り出した。
対してヴァルドは
ヴァルド「そうくるならばこちらは 」
シュシュッ!!
ヴァルド「忍法・ダンシングサーベル! 」
シュバッ!!
二本のサーベルを出現させると
キンキンキンッ!!
サーベルが勝手に動き、吹音が繰り出した旋風手裏剣を弾いてしまった。
ヴァルド「(懐かしい。かつて風切天空と戦った時と同じ様な展開だ。だがあの時と違って我輩は…) 」
ヴァルドが何か考え事をしていた一瞬の隙を狙って
シュバッ!!
吹音「戦いの最中に余所見をするだなんて随分余裕ですね 」
ヴァルド「しまった!? 」
吹音はヴァルドに接近すると
吹音「扇斬り! 」
ズバァーンッ!!
ヴァルド「ぎゃあぁーっ!? 」
ヴァルドを真っ二つに切り裂いたのだった。
オリキャラ紹介
ヴァルド伯爵
封忍歴:約500年(阿修羅よりわずか上)
好物:血液(RHマイナスが好み)
趣味:血液採取
尊敬する人物:ワラキア公ヴラド三世
封忍の一人でルーマニア出身。吸血鬼に憧れて自ら吸血鬼になったほどの吸血鬼マニア。自称最強の封忍。ちなみに封忍の中で彼のみ本名で名乗っている。




