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第2巻1 ハーレム風呂【挿絵付】

 5月30日土曜日の夕方。

 俺はタワマンのバスルームの一つ、ジャグジーに浸かっている。


 俺の右腕には水着姿の桃香がしがみついているし、左腕にはスクール水着姿のニーナちゃんが抱きついている。


 千紘姉さんも白のワンピース水着で向かいに座って笑顔を浮かべている。ジャグジーは泡がポコポコしていて、お金持ちのハーレム風呂という感じになっている。


 俺も海パンをはいているし、淫(みだ)らなことはしてないつもりなんだが、かなりエロい光景だ。


 タワマンに引っ越して3週間。

 大きなバスルームがあるにも関わらず、女の子とは別々にお風呂に入っていた。今日は土曜日で暇だし、みんなでお風呂に入ろうということになった。


 麿莉奈と藍は、おやつと飲み物を持ってこれから入って来る。


「ゆきととお風呂に入れて幸せ。大好き♡」

 桃香が巨乳の谷間で俺の右腕を締め付け続けている。


 難病の妹、柚子香ちゃんを助けてやったから桃香が俺にベタ惚れになってしまった。


「わたしもゆきとさんと一緒に入りたかったのです」

 ニーナちゃんも桃香に負けじと抱きついている。つるぺたとは言え、ロリッ子とくっつくのは背徳的な感じがする。


 スクール水着って、ニーナちゃんが意識してるかわかんないけど、なんかエッチなんだよね。


「やーん、お姉ちゃんも幸斗に抱きつきたくなっちゃうじゃない」

 千紘姉さんも桃香とニーナちゃんがうらやましくなったみたいで前に寄ってくる。


 千紘姉さんが俺に抱きついてくる。Jカップのおっぱいが水着越しとは言え俺の胸に押し付けられて、鼻血が出そう。


「ちょっ ちょっと姉さん、顔が近すぎ」

 俺と姉さんはキスしそう。


「幸斗はかわいいなぁ」

 千紘姉さんは甘い吐息を漏らしてから俺の左肩に顎(あご)を乗せてもたれかかって来る。柔らかいおっぱいを潰すように押し付けた。


 俺は美女3人と肉団子みたくなって恍惚(こうこつ)となる。


 カラカラカラ

 扉が引かれる音。


「幸斗さん、おやつです。まあ、くっつきすぎやないですか」

 背後で麿莉奈の声。


「ごめんなさい、ついつい」

 千紘姉さんが身を離す。桃香とニーナちゃんは抱きついたままだ。


 俺が首を回すと、黄色のワンピース水着の麿莉奈がお盆を抱えて歩み寄って来ている。


「先輩、お飲み物をお持ちしました」

 体育会系の藍も、青色のワンピース水着でお盆を抱えて来る。コップの透明な液体に泡が浮いている。炭酸水だろう。


「ありがとう、ちょうど喉(のど)が乾いていたんだ」


「でしたら先輩に口移しで飲ませましょうか。両手が塞(ふさ)がってるみたいですし」

 藍が、俺の両腕が桃香とニーナちゃんに奪われているのを見咎める。


「いいいっ!? とんでもない」


「ふふっ」

 生意気な藍は、臆病な俺を弄(もてあそ)んで面白がっている。王様みたいにハーレム風呂に入っていても、女の子とキスする度胸はないと見抜かれてる。


「桃香、ちょっとごめん」

 俺は右腕を解いてコップを受け取る。

 コップに口をつけるとピリピリする。やはり炭酸水。さっぱりするね。


「幸斗さん、ケーキを召し上がってください。はい、あーん」

 麿莉奈がそばにかがみ込む。お皿に乗せたチーズケーキをスプーンですくって食べさせてくれる。


「あーん」


 ぱく

 甘い。麿莉奈に食べさせてもらうと味わいもひとしおである。

 

 お店で買ったみたいに、いやそれ以上のクオリティに出来ている。麿莉奈は午後にキッチンでケーキ作りするって言ってたが……柔らかく、なめらかで、チーズケーキらしくひんやりとしている。


「おいしい。これ、麿莉奈が作ったの?」


「はい。ちゃんとできてますか?」

「うん。すごいね、ケーキ屋さんを開けるよ、麿莉奈だったら」


「良かったわー ウチは幸斗さんだけのケーキ屋さんになります。はい、あーん」

 麿莉奈はどんどん俺に食べさせてくれる。


「あーん」

 

 ぱく


 おいしすぎる。麿莉奈は本当に料理が上手い。スイーツ作りの腕も完璧である。


挿絵(By みてみん)

知人の絵師さんから桃香のイラストをいただきました。

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